パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

家族旅行 (3)

あとの予定は、宿に行くだけだが。またしても、カーナビ頼りだ。 やがて車が大通りから街中に入る道を走る頃には、あたりは、すっかり暗くなっていた。

 

最初の頃は、未だ薄暗かったり、対向車や同方向車のヘッドライトの灯りで気がつかなかったが、幹線から街中に向かう道は車の交通量が減少するので感じたのであるが、どうも自車のヘッドライトが暗いんじゃないか・・と思えた。 そこで、運転している長女に訊くと、

 

   「だって、チャンと灯火スイッチを2回、まわしたよ!」

 

と言うのである。 しかし、前の車が遠く離れたので、道路を見ると本当に暗い。 これは、まずい・・と思った助手席の妻が、急いでマニュアルを見ると・・

 

   第1段目・・AUTO、 第2段目・・スモールライトのアイコン、 第3段目・・ヘッドライトのアイコン

 

となっている・・と言う。 そこで、もう1段回すと・・ 今度は、チャンと前方の道路が明るくなり、

 

   「オォーーーッ!」

 

と言う声が車内に流れた。(笑)

 

長女も全車種で同じオペレーションで動くとは限らない・・と知ったろう。 それにしても、パトカーに遭わなかったのは、ラッキーとしか言い様がない。(無灯火運転)

 

   ――――――――――――――

 

やがて、目的のホテルまで、(カーナビによると)残り数百mの所まで来た。 私は、もう見えるんじゃあないかと、目を凝らした。 と言うのは、近傍には精々2階の家位しかなく、高い樹木のなさそうなのに、ホテルは、(インターネットの検索によると、)「少なくとも」6階の、唯一のビルディングだからだ。

 

   https://dom.jtb.co.jp/yado/photo2/LL/3/3208001/32080011300000000.jpg

 

しかし、そんな風に探さなくとも、カーナビが案内を終了する頃には、漆黒の街に唯一、1階のみが煌々と明るい大きなビルの前に到着した。 車を玄関横に付けると、従業員が出て来たので、名前を告げると、一旦、室内に戻り、車椅子を持って来た。 きっと長女が予約の時に、言っておいたのだろう。 

 

霧雨の中、私は車椅子に乗り、妻の介助で漸く部屋に到着した。 長女は、車を道路反対側の駐車場においてきた。 チェックインのためにホテルにはいり、555号室に入ると、室内は暖かく、木の床の部分には床暖房になっていた。 そこで、全員が靴を木の板の隅の方に並べた。 しかし、そこは、現実として床暖房では無かった。 つまり、それ程、足が冷えていた・・と言う事である!

 

すると、中居さんが、

 

   「夕食は、何時にしますすか?」

 

と訊くので、その時が。5時45分だったので、一応。

 

   「6時にお願いします」

 

と言ってみた。 すると6時10分頃に配膳された。 さあ、酒盛りである。 長女と私は予め注文してあった日本酒で、長男は冷蔵庫にあるビールで、妻はジュースで乾杯だぁ!

 

では、夕食の内容は? つい前回の家族旅行に行った「ホテル○やま」と比較してしまうのであるが、まぁ、普通だった。

 

   https://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/11/23/075917 (ホテル○やまの夕食)

 

ホテル○やまの夕食が美味しかった旨を子供達に言うと、いずれも覚えていない・・と言う。 妻はそれを聞いて、チョッピリとがっかりした様だったが、まぁ、子供ってそんなモンだろう。

 

そして、白飯と食後のフルーツを頂き、こうして、〇ぶつか温泉の夜は更けていった。