パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

午前中は歯科へ、そして午後からの運転で重大な事が・・

さて9月中旬の今日は、予定が2つある。 それが掲題である。 実は昨日の夕方、いつもの歯科医院に電話し、午前中の早い時間にお願いしたら、10時の予約となったのだ。

 

そこで、新・健康保険証と空のエピオスウォーター用容器とを持って、自分の運転で歯科医院に出掛けた。 私は階段でなく、エレベータで2階の受付に行き、

 

   「保険証が変わりました」

 

と添えて、健康保険証を出した。 まだ、10時までは数分間あったので、私は備え付けの週刊誌で時間を潰した。 やがて、A嬢に呼ばれ、超音波スケーラーによる「拷問」(笑)が始まった。 まぁ、その中身は、過去の日記をご参照戴きたい。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/20130717/1384158715

 

こうして、毎3ヶ月の「修行」が終わった。 後は、診察代を払うのみである。

 

   「〇〇さーん?」

 

と窓口に呼ばれ、

 

   「えーと・・ 今日は790円と、エピオスウォーターが2,700円で、合計3,490円になります」

 

と言われた。 一瞬私は、「?」と思ってしまった。 と言うのは、これまでの最高額が3割負担で2,100円程、それなら1割負担ならその1/3なので、700円以下のハズである。 ・・というのも、何かに特別時間(/手間)が掛かっている訳でも無い。 では、何処に費用が掛かっているのかと思って領収書を見ると、

 

   歯科衛生実地指導料1                         80

   歯周基本検査20歯以上                      200

   機械的歯面清掃処置                            80

   

等が増えている。 また、減ったものもあって

 

   明細書発行体制等加算                           1

   スケーリング・1/3顎加算                             38

 

等が無くなっている。 私個人としては、毎回、同じ処置に思えるが、実際は違うのかも知れない。

 

まさか、

 

   「どうせ1割負担なんだから、色々と乗せて(=追加加算して)おこう」

 

なんて事は無いとは思うが・・

 

こうして、11時には帰宅出来た。

 

リハビリ392―「普通です」

 

リハビリの話題が連続して恐縮だが、中旬にもう一回、リハビリがあった。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 M医師の予診を受けて待っていると、I士が声を掛けて来た。

 

彼のサポートを得て、リハビリ室に入る時、彼が訊いて来た。

 

   「調子は、どうですか?」

 

   「えぇ・・、普通です。」

 

   「良かったぁ(普通で)・・ この前は大変でしたからねぇ!」

 

と、途中、私の「普通です」を交えて、彼が笑顔を見せた。 そう言えばその昔、Y士(リハビリを最初に担当してくれた理学療法士)が、

 

   「普通であるって、凄い事なんですよ!」

 

と言う様な事を言っていたのを、思い出した。 きっと、I士の笑顔はその事を意味しているのだろう。 因みに「この前」とは、Facebookの処方を信じて体調を落とした事、及びその間、転倒事故を起こした事を意味している。

 

   ―――――――――――――――――――

 

さて施術では、3つのトピックスを挙げたい。

 

cccccccc先ずは、今回はハムストリングスの伸長に、随分と力を入れていた。 そのため、結構、痛かった。

 

続いては、前回の新技の続きである。 前回は後方のみであったが、今回は左右両側への屈伸も加味された。 具体的には、手をなるべく脇腹の高い位置に置き、その手を支点として上半身の上部を横に倒すのである。 この時、どうしても腰がつられて曲がってしまう。 すると私の背後から私の身体を持ち上げてくれる。すると、チャンと腰が伸びるのである。

 

最後は、歩容の改善である。 彼はリハビリ室内を歩く私の後ろから付いて来て、あれこれとアドバイスをくれる。 今回は、

 

   「踵(かかと)、踵、踵・・」

 

であった。 つまり、踵から着地せよ・・と言う事である。 踵から着地すると、①背筋が伸びる、②。自然に歩幅が大きくなる、③1歩の最後の「蹴り出し」が可能となる・・のメリットが出て来る。

 

なるほど、こうすれば杖無しでも上手く歩く事が出来る!

 

リハビリ391―上半身の柔軟性

さて、9月中旬の某日、リハビリの施術を受けに、妻の運転で総合病院に出掛けた。 いつものM医師の予診を受けて待っていると、担当のI士が声を掛けて来た。 さてリハビリに入り、空いている台を探して、本日の施術が開始となった。

 

靴を脱いで台の上に仰向けになると、

 

   「先ずは上半身からやりましょう」

 

と言って、私の左上方から私の左腕を持った。 今までは、下半身のマッサージとストレッチからだったのに、どういう風の吹き回しだろう・・と思った。 そして、左腕の施術中に、彼が

 

   「どこか痛い所は、ありますか?」

 

と訊いて来た。 彼にしては、珍しい質問である。 私が、

 

   「右の肩です」

 

と答えると、更に、

 

   「いつ頃からですか?」

 

と質問して来たので。二ヶ月である旨を答えた。 そう、以前彼には、伝えてあったのだ。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/09/03/091041

 

きっと、既に痛みは終息した・・と思っていたのだろう。 その後、右上半身、特に肩のストレッチに移ったが、彼は

 

「どうですか、これは痛く無いですか?」

 

と施術場所や方法が変わる度に訊いてくれた。 私の場合は、特定の角度に腕を上げた時のみ痛むので殆んどの場合否定したが、その角度になった時に顔を歪めた。 すると、彼は、

 

   「この角度に広げた時だけ痛むのは、〇〇筋が〇〇腱に当たる時に・・」

 

と解説し、その防衛のためにはどうしたら良いのかを教えてくれるのかと期待したら、

 

   「あっ、ごめんなさい。 痛い所(のストレッチ)は、止めておきましょう」

 

と言うのみであった。

 

   ―――――――――――――――――――

 

さて、今日の新技である。 I士は私に靴を履いて立位になり、両足を肩幅に開く様、指示した。 更に、後ろに反る様、指示した。 私は、両手を腰に当て、後ろに反った。 すると、彼は、

 

「今度は、両手を肩甲骨の下辺りに当て、同じ様に反って見てください」

 

と言った。 つまり、前者では腰が反ってしまうが、後者では胸郭の中央辺りから反ることになる。 唯、全身のバランスを取るために、腰が多少反るのは構わない様だ。

 

唯、このストレッチの意味が分かるには、もう少し時間が掛かった。

 

 

 

【架空請求詐欺】にご注意

 

我が家にも来ました、「総合消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」なる葉書が! 差出人は、「法務省管轄支局 国民訴訟通達センター」で、住所と電話番号が書いてある・・

 

まぁ、内容は下記URLにある通りで、文面もそこにある通りでした。 

 

   http://www.city.usa.oita.jp/soshiki/5/44546.html

 

   http://blog.goo.ne.jp/tyuuikankijouhou/e/a6283294c10c7c9e4fb458a04fbabd32

 

   (尚、電話番号や期日は異なります。)

 

皆さんにおかれましては、努々(ゆめゆめ)相手にしない様、ご留意下さい。

 

[このハガキが不審に思われた理由]

 

  • (1) 「総合消費料金」と言う、何だか分からない料金に対して主張している。
  • (2) 「訴訟最終告知」とあるが、以前に告知を受けた事が無いのに、いきなり「最終」となるのは、不合理である。
  • (3) 訴状が提出されたなら、「特別送達」で訴状等が裁判所書記官から郵送されて来るハズである。
  • (4) 裁判所がどこなのか、簡裁か地裁か表示されていない。
  • (5) 「尚、ご連絡なき場合」とあるが、連絡先は裁判所書記官のハズである。
  • (6) 裁判なしに、「・・の差し押さえを強制的に履行」される事は無い。
  • (7) 「ご本人様からご連絡下さい」と限定している。
  • (8) 「法務省管轄支局」とあるが、そんな支局は無い。 

等である。 

 

以前、身に覚えのないアダルトサイト利用料金(未納料金)の不当請求・架空請求をする悪質業者がいて、小生の所にもハガキが郵送されて来たことがあった。 しかし、私はそんなモノに興味は無いし、そもそも当時はプリペイド式携帯電話だったので、WEBアクセスが出来なかったのだ。 と言う訳で、そんな理由でウソだと分かったのであるが、その時の文面が、今回の文面と内容的に酷似しているのであった。

 

冷静に考えれば、上記(1)~(8)のどれを取ってもおかしい事ばかりである。 まぁ、詳細は上記URLの記事をご精読戴き、決して何ら連絡をしない様、改めてお願いしたい。 ましてや、変な正義感、それも安っぽい正義感から電話を入れる事が無い様に。 

 

どうしても電話を入れたいなら、184を電話番号の頭に付けて自分の電話番号を非表示にするか、万が一、非表示通話が拒否されるなら、自宅からある程度離れた場所にある公衆電話から架けるしかないだろう。

 

ま、相手が狙っているのは、貴女/貴方の個人情報なので、決してプライバシーはさらさない事が肝要である。

 

診察201709―2

 

では、実際の処方は?

 

処方(1日当たり)

    薬  剤 

    現在

 

   実際の処方

 

プラミペキソール0.125mg

    1  錠   

    1  錠   

ドプス 100mg

    6  錠   

    6  錠   

ノウリアスト 20mg

    2  錠   

    2  錠  

シンメトレル 50mg

    4  錠   

    4  錠  

アムロジピン5mg

    1  錠   

    1  錠  

  

 

   

トリプタノール 10mg

    0  錠  

    0  錠   

セディール 10mg

    0  錠  

    1  錠   

 

つまり、三環系抗うつ薬の処方は先伸ばしにして置いて、抗不安薬のみを処方すると言う方法である。 因みに、セディールは商品名であり、その本態はタンドスピロンである。

 

また、セディールの処方量は通常の1/3、処方期間は他の薬と同じ4週間とした。 ここからは私の推量であるが、量を最少としたのはあくまで「抗不安薬と一緒に使うと、有効な場合がある」と言う副次効果しか無い(=補助薬である)事、処方期間を4週間としたのは「薬効の出現まで2~4週間掛かる」と言われている事からだろう。

 

   http://www.clilcompendium.com/%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB/

 

F医師にしてみれば、急に三環系抗うつ薬やその補助薬について振られて困ったかも知れない。 本当に三環系抗うつ薬PSPに有効なのか・本当にドプスと相互作用がるのかを調べる必要がある。 そこで、患者の希望の一部を取り入れて、今回の「落としどころ」としたのかも知れない。

 

(4) その他 .

 

  • 前々回、血圧の照会を受けましたので、次頁に転記しました.

以上

 

この血圧については、何のコメントも無かった。 しかし、引き続き同じ降圧剤(アムロジピン5mg)が同じ量(1錠/日)処方された事から、上手くコントロール出来ている・・と診たのだろう。

 

 

家庭血圧日記より

 

  日付

 起床時

  最高血圧

  最低血圧

    脈拍

 就寝時

  最高血圧

  最低血圧

    脈拍

8月19日

6:50

119

70

69

23:35

124

77

67

8月20日

6:39

123

79

66

23:58

129

85

91

8月21日

 

 

 

 

22:32

115

66

69

8月22日

 

 

 

 

22:31

125

74

68

8月23日

6:16

129

83

58

23:44

133

86

67

8月24日

6:09

136

80

57

23:42

129

72

68

8月25日

5:57

137

88

61

22:50

118

75

65

8月26日

6:15

134

89

58

23:30

112

70

62

8月27日

6:30

137

87

62

 

 

 

 

8月28日

6:00

128

81

62

22:56

122

72

66

8月29日

6:27

130

74

64

23:44

112

67

64

8月30日

6:19

121

66

61

23:41

121

75

60

8月31日

6'33

117

79

72

23:14

123

77

60

9月1日

7:32

115

76

71

23:49

119

70

64

9月2日

6:46

141

92

59

22:53

129

82

62

9月3日

6:41

128

86

58

23:52

119

75

69

9月4日

6:20

131

84

61

 

 

 

 

有効件数

 

15

15

15

 

15

15

15

平均値

 

129

82

62

 

122

75

67

標準偏差

 

7.8

6.8

4.7

 

6.6

6.1

7.6

最高値

 

141

92

72

 

133

86

91

最低値

 

115

66

57

 

112

66

60

 

 

診察201709―1

 

さてリハビリが終わったら、今日はF医師の診察がある日だ。 そこで妻と私は、脳神経内科に向かった。 私は(妻の介助を得て)病院内は車椅子なので、移動にさほど時間は掛からない。

 

到着し、パネルを見ると、ほぼ予定通りの進行である。 30分程待つと、パネルに自分の番号が表示された。 私は車椅子から降り、杖で診察室に入った。 すると、F医師がこちらを向いて迎えてくれた。 軽い挨拶後、この2週間の報告のメモを渡した。

 

  (1)  前回受診(2017年8月〇〇日)以降の主なイベントについて 

 

  • 8月○○日、前日の貴院・救急科の受診に続いて、泌尿器科を受診。 1週間分のレボフロキサシン錠500mgの処方を受ける。(O医師)
  • 8月〇〇日、17日振りに芝刈り。 芝が伸び過ぎて、軸刈り(生長点より下で刈る事→芝が弱る)か?
  • 8月〇〇日、再度、泌尿器科を受診。 尿検査・尿残量検査後、「終診」に。
  • 9月〇日、再度の芝刈り。 前回( 8月〇〇日)刈りきれなかった徒長分を刈る。

 

 (2)  前回受診(2017年8月〇〇日)以降の体調の変化について 

 

  • 8月○○日の晩以降、同月○○+7日まで、レボフロキサシン錠500mg×1を毎就寝前に服用。 その結果、8月○○+1日:切迫尿意の消失、○○+2日:(目視で)血尿の改善、○○+3日:排尿痛の改善。 ○○+4日:排尿時違和感を含む全ての自覚症状の消失。
  • 8月〇〇日、以前の処方に戻して頂いて、3~4日掛けて徐々に神経症状から恢復してきた。

 

 (3) 処方について  

 

  • 生命保険付属の電話サービスで、健康相談を受ける機会があった。
    • 質問:「進行性核上性麻痺(以下、PSP)の薬物療法として、どの様なものがあるか?」(処方は通知の上)
    • 回答:「PSPに有効な薬は無い。 リハビリを頑張るしかない。 現在の処方は、抗パーキンソン病薬であるが、これ以上量を増せば良いものでもない。 後、可能性があるとしたら、三環系抗うつ薬、例えばトリプタノール、を抗不安薬と一緒に使うと、有効な場合がある。 ただ、(今まで寝ていた患者が)急に歩ける様にはならない。」(T内科クリニック・T院長、兵庫県西宮市)

 

  •  次の通り、処方を希望します。 但し、追加処方分については、「試用」として、2週間程度分。

 

処方(1日当たり)

    薬  剤

    現在

 

    希望

 

プラミペキソール0.125mg

    1  錠※1

    1  錠   

ドプス 100mg

    6  錠※2

    0  錠※4

ノウリアスト 20mg

    2  錠※1

    2  錠  

シンメトレル 50mg

    4  錠※3

    4  錠  

アムロジピン5mg

    1  錠※2

    1  錠  

   

トリプタノール 10mg

    0  錠  

    1  錠   

タンドスピロン 5mg

    0  錠  

    3  錠  

        ※1:前回処方分、※2:前々回処方分、※3:飲み残しより

        ※4:トリプタノールとの相互作用を避けるため

 

F医師は、以上の項目を全て、ボールペンを当て、精読して行った。 トリプタノールとタンドスピロンの処方には困ったものと思われる。 と言うのも、PSPのそれもPAGF(純粋無動症)への、三環系抗うつ薬の処方経験は(恐らく)無い。 しかもそれと、(現在の処方の中でも有効だと思っている)ドプスとトリプタノールとの薬物間相互作用なんて、聞いた事が無い・・ ましてや、それが抗不安薬と併用すると有効だなんて、聞いた事も無い・・

 

いくら患者からの提案であっても、何かあった時の最終的な責任は、処方した医師にある。 例えば、本当に上記薬物間相互作用が、特に重篤な副作用でもあった時、患者から指摘があったのに敢えて処方した・・と言うことで、患者からの信頼・信用を失ってしまう。

 

では、実際の処方は?

 

リハビリ390―久しぶりにY士と

9月上旬の今日は、リハビリと診察のある日だ。 この場合は、理学療法士がいつものI士でなく、Y士の場合が多かった。 そんな訳で、今日の担当はY士なのだ。 久しぶりである。 事実、M医師による予診を受けて待っていると、Y士が声を掛けて来た。

 

   ―――――――――――――――――――

 

こうして施術が始まったが、先ずは彼からの質問があった。

 

   「どうですか、転んだりしてませんか?」

 

勿論、私が正直に答えると、更に質問した。

 

   「えぇ・・ 実は、転んでしまいました。」

 

   「どうして、ですか?」

 

   「ヘッジトリマーを使って園芸作業をしていたんですが、移動する時にバランスを崩してしまい、『オットット』となってしまったんです。 その時・・」と、下記の状況を詳しく説明した。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/09/17/063349

 

彼は暫く聞き入っていたが、やがて施術を始めた。 そして、台の上にうつ伏せになった時、白いケーシー姿の青年が立っているのが目に入った。 すると青年は、

 

   「私、Tと申します。 本日は、一緒に勉強させて頂いております」

 

と私に向かって、ストラップで下げた名札を提示した。 そう言えば。Y士と私が転倒の話しをしている時には、いなかった。

 

   ―――――――――――――――――――

 

さて、Y士が私に施術をしていると、TがY士に質問して来た。

 

   「あれっ? パーキンソン病で、ヤールの重症度分類では、両側(りょうそく)に振戦が出るのって、いくつからでしたっけ?」

 

と。 これに対してY士は無言だったので、Tは

 

   「いくつだったっけなぁ・・ あれぇ、忘れちゃった・・」

 

と照れ隠しでもする様に、自虐的に言った。 それでもY士は無言だったので、私は思わず

 

   「(ヤール2からですよ!)」

 

と喉まで出かかったが、グッと飲み込んだ。

 

注:ヤールの重症度分類:https://athome-kaigo.jp/yar-parkinson