パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ546 ― 3月のリハビリ(1)

さて、遅くなったが、3月の様子を報告しよう。 先ずは週の前半、担当の理学療法士は週替わりだ。 T士・I士・S士・Sh士・S士と、順番に巡った。 特筆すべきは、第2週のI士の時である。 丁度3ヶ月毎に1回行われている「運動能力評価」の時期なのだ! 実は、評価をK士がやると、3m先のマーカーを回って来る試験で、10秒以内に回って帰って来ようとすると、

 

   「走らないで、歩いて回って」

 

と言われるので、10秒を切れないのである。 I士なら、そんな事は言わないだろう・・と言う「期待」が、そこにある。

 

まぁ、運動能力評価の前に、身体測定があるので、先にそっちをこなさなければならない。

 

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そこで、診察室の直ぐ横の、「測定ゾーン」に、I士の案内で行った。 彼は、私に、

 

   「身長は、前回と同じでいいですね」

 

と言い、体重計の準備を始めた。 私は、

 

   「ハイ・・」

 

と言うしかなかった。 すると彼は、私のパラメータを体重計に入力し、私に靴下を脱いで体重計に乗る様に促した。 続いて、私に体重計に紐で繋がった取っ手(ハンドル)を握らせた。

 

この体重計は、乗るだけで8(?)項目、一度に測定出来る◯ニタ製の優れものである。 彼は、そのなかから、体重と脂肪率のみ転記した。 え? 値ですか??? ええとぉ・・ BMI=23.8、体脂肪率=12.8% でした。

 

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そして次は、腕伸ばしである。 私は壁に横を向いて立ち、腕を水平まで上げた所で、彼は、私の指先の位置の壁に、ポケットから出してきたサージカルテープをちぎって貼った。 そして、言った。

 

   「(両手の)中指同士を重ねて、腕を前に伸ばして下さい?」

 

と。 実際、中指同士を重ねると、バランスをとりにくくなる。 彼は、私が伸ばした手の先端歩置に、再びテープを貼り、テープの間を、ポケットからメジャーを出して測り、こう言った。

 

   「ええとぉ、21.5cmです。 ええとぉ・・ 前回は22cmだったので、同じですね!」

 

と。 しかし、患者にしてみれば、たとえ僅かな差であっても、低下・悪化の方向なら、気になるものである。