パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ472―良ーく教えてくれた。

今日は、4月中旬、リハビリの予約日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 今日は、先に作業療法が先だ。

 

そこで、担当のM士は私をデスクに案内し、M士の指示に従って名前と住所とを模写したら、先日の名前に続いて住所も合格となった。

 

すると、彼は私の手を取り、指のマッサージを行った。 その後、棚の所に行って、枕とボールを持って来た。 彼は枕を机の上に置き、その上に自らの腕を乗せ、ボールを握って見せた。 そのボールは直径25cm程で、柔らかい物だった。 問題は、その持ち方である。 

 

彼は、全部の指を真っ直ぐ伸ばし、親指と残り4本の指でボールを力強く挟んでいる。 横から見ると、まるでアヒルのくちばしの影絵の様だ。 そして、彼は注意した。

 

   「指は、曲げちゃあ、ダメなんです」

 

と言いながら、指を曲げてボールを握って見せた。 それを聞いて、私は不思議に思った。

 

   「(指を伸ばすのと、曲げるのと、どこが違うんだろう?)」

 

と。 私は

 

「(そうだ、これは、訊くチャンスだ)」

 

と思って、その違いについて良―く教えてくれた。

 

   「もし、指を曲げてボールを握ったまま、手首を屈伸すると、ここの筋肉が鍛えられるんです」

 

と言いながら、私の手で彼の前腕部の内側を触らせた。 更に、彼は続けた。

 

   「ほら、ここ! 2本(長掌筋と橈側手根屈筋(?))あるでしょ!!! もし,指を伸ばして(同じ事を)やると、今度は、こちら側(=外側)(の筋肉=肘筋(?))が鍛えられるんです」

 

と言いながら、同様に私の手で彼の前腕部の、今度は外側を触らせた。 

 

ナホルド、そう言う意味があったのか! 訊いて良かった!!! こんなに良く教えてくれるなら、もっと早くから訊けば良かった・・ 否、今からでも遅くは無い!!!!!

 

そしてD、久々に握力を測定した。 すると、右38.4kg、左39.8kgだった。 M士は、記録に残っている後者のデジタル表記を見て、

 

   「凄いじゃあ,ないですか、40キロ(グラム)もあるなんて! 私より、強いな」

 

と言った。 こうして、作業療法も、その後の理学療法も、無事に終わった。

 

   ――――――――――――

 

リハビリ終了後、私は、リハビリのオーダー票がいつまでになっているか、M士に訊いた。 すると、

 

   「4月末までですよ・・」

 

と答えた。 妻も私も、ビックリした。 だって、

 

   「リハビリの期間を伸ばして貰うために、態々3月(上旬の)〇日に、F医師を受診したのに・・ ねぇ?」

 

と、私の方を向いて、M士の前で同意を求めた。 私が大きく頷くと、彼女は続けた。

 

   「だって。あの時、『(リハビリ期間の)延長をよろしくお願いします』って言ったら、『ハイ、分かりました』と言ったよね!」

 

と、再び、M士にアッピールした。 しかし、既に時遅し・・ 過去の事をあれこれと言っても仕方ないので、M士が提案した。

 

   「(私が)T医師を受診していますよね! 私、これからT医師に会う用があるので、〇〇さんのオーダー票を書いてくれるか、訊いてみますよ・・」

 

と。 我々は、「渡りに舟」と思い、お願いする事にした。 すると、妻がツッコミを入れた。

 

   「あのぉ・・ その時、(改めての)診察が必要か否か、訊いて頂けますか?」

 

と。 まぁ、次回のリハビリ時には結果が出ているだろう。