自転車にも乗れなくなる?
所が・・
一旦自転車に跨ったものの、フラフラするのである。 何とかペダルを押して進んだが、真っ直ぐ進めない。 それでもペダルを漕いで行ったら、蛇行の末、コンクリートから脱輪し、道脇の溝にタイヤを落としてしまった。 でもそこは柔らかい土だったので、大事に至らなかった。 それでもその弾みで胸のポケットから携帯電話が飛び出し、硬いものに当たったらしく、傷が付いてしまった。
自転車の蛇行運転と脱輪・・ こんな事は、初めてである。 それでも自転車をコンクリートに戻し、体勢を立て直して広い道路に出た。
すると後方から自動車が近づく音がしたので、止まって過ぎるのを待った。 自動車が通過する時にふらついてしまったら、大事故になってしまうからである。
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力が入らない、バランスが取れない・・ 力が入らないので、自転車のスピードが出ない。 スピードが出ないので、バランスが悪い。 バランスが悪いので、力も入らない。 悪循環だ。
ショックであった。 姿勢を正しく保てないのは、錐体外路の問題だろうか? それとも、小脳? いずれにしても、パーキンソン病が基礎疾患として背景にある事に、間違いはない。
自動車の来ない道路ならいざ知らず、これでは普通の道路は自転車で走れない。 またしても自転車に乗る事が、「出来る事」リストから「出来ない事」リストに入ってしまった。 こうして、一つずつ「出来る事」が少なくなって行く。
パーキンソン病とは、悲しい病気である。