パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

2012-01-01から1年間の記事一覧

成分の定量

さて今日は初回製造、検査業務の本命の日だ。 先ずは標準品で検量線を引き、相関係数を求めてその精度を検証しておく。 今回も、0.9997と、ほぼ直線に近い。 そんな準備していたら、パスボックス(注1)の扉がノックされた。 検体が上がったのだ! まだ暖…

リハビリ36―バランスボール(2)

Y士はボールに座ったままの私に、片方の膝を持ち上げる様、要請した。 勿論、上げられる。 しかしそれではダメらしい。 背筋をピンと伸ばして膝を持ち上げる必要があるらしい。 背筋を伸ばすと股関節の可動域が狭くなるので、これが結構難しい・・ 脱力感も…

リハビリ35―バランスボール(1)

リハビリ室に戻ると、Y士は訓練用のミニ階段を示し、 「次は、これをやってみましょう」 と言った。 両側に手摺りの付いた、5段ほどのものである。 階段の昇降なら、得意である。 早速昇降しようと思ったら、違った。 1段しか使わないのである。 片手だけ手…

リハビリ34―ルームランナー

2012年8月中旬、お盆の真っ最中ではあるが、病院に休みはない。 午後3時40分の予約に合わせて、総合病院に到着した。 医師による予診後、早速Y士によるリハビリとなった。 「今日は、お散歩からやりましょう」 と言って、Y士は私を半地下のジムへと導いた。…

予備検査

お盆の最中は電話や来客、商品の出荷もなく、まとまった時間が取れる。 試験法を確立する好機だ。 製品検査の目的は、主要成分が規格通り配合されている事を確認する事である。 そしてその成分は227nm(ナノメーター)付近に、紫外部吸収の極大を持っている…

リハビリ33―障害物と梯子

カラーコーンを片付けたY氏は、今度は踏み台2個と杖3本を持って来た。 そして、杖・台・杖・杖・台と、1m間隔に並べた。 台の高さは7cm程しかないが、片足で乗って安定が悪い時は、台の上で一旦両足を揃えると良いらしい。 Y士が実演してくれた。 Y士の観察…

リハビリ32―スラローム

Y士は私にバランスの取り方について、色々と教えてくれた。 直立時のバランスは首・胴・腰の分節運動により、成立するらしい。 従って、腰を柔軟に回転させる事で、バランスが改善する・・と。 今回のリハビリ開始直後に、腰のストレッチをしたのは、そのた…

リハビリ31―ルンバのヒップツイスト

8月上旬に、もう一回リハビリの日が入った。 今回が11回目となるが、仕事の都合で矢張り午後の予約である。 定刻の15:40に現れたY士は、「お散歩しましょう」と言い、リハビリ室から隣接するジム(トレーニング用の機械のある部屋)へ私を誘(いざな)った。…

品質管理とは?

で、8月からミニ食品工場で品質管理の業務に就く事となった。 では、その中身とは? 私はこの工場では、品質管理=品質保証+品質検査として進めて行きたいと考えている。 品質検査は、分かり易い。 工場で製造した製品が、規格基準に合致しているか否かを検…

リハビリ30―目標は?

今日は8月最初のリハビリなので、「リハビリ・・計画書」を作成する日だ。 用紙をボードに挟んで、Y士は私に質問した。 「○○さんの目標は、何ですか?」 「体重65kg、BMI23、体脂肪率16%です」 「身長は?」 「170cmです。」 Y士は私に復唱させ、計画書に書…

リハビリ29―ストレッチポール

今日は2012年8月に入ってから、初めてのリハビリの日である。 今回が10回目となる。 この8月から勤務条件が変わり、朝一(9:40開始)か午後3時以降でないと、出荷事務に差し支えてしまう。 そこで、初めての午後のリハビリとなった。 予約は午後3時である。 …

転勤

2012年、この8月から勤務地と職種が変わった。 勤務地は自宅から車で35分位のミニ食品工場、職種は品質管理である。 これまでより通勤時間が長くなったが、車の運転に負担は感じない。 ミニ工場とは言え、建物に入って一次更衣を済ませてから内部に入り、製…

リハビリ28―ボールを使って・・

Y士は直径25cmくらいのボールを持って来た。 ピンクでふわふわした、ボールである。 そう言えば、患者と理学療法士とが2mほど離れてボール投げをしていたのを、見た事がある。 あれは、楽しそうだ! ・・と思ったが、違った。 台に腰掛け、靴を脱いだ私の右…

リハビリ27―9回目のリハビリ

2012年7月下旬の某日、9回目のリハビリの日である。 理学療法士のY士は私を台に案内し、先ずはストレッチをしながら、筋肉と関節をほぐして行った。 そして、これまでの筋トレの復習から始めた。 うつ伏せになり、両腕を立てて上体を起こした。 スフィンク…

リハビリ26―8回目のリハビリ

2012年7月の同じく中旬、8回目のリハビリの日である。 但し、今回は11:20からである。 今回は、新しい試みを行った。 理学療法士のY士はどこからか、青いスポンジの様な台を持ってきた。 縦横40cm×60cm、厚みが5cm程であろうか? Y士はそれを床に置き、 「こ…

リハビリ25―「少し負荷をかけてみましょう。」

次にY士は、私を平行棒まで誘った。 例のスキーのジャンプの格好をするのだろう。 私に両手で平行棒を摑ませて、Y士はこう言った。 「今回は、少し負荷を掛けてみましょう」 そして片足を一歩、前に出して、スキーのジャンプの格好をした。 確かにこの体勢だ…

リハビリ24―7回目のリハビリ

2012年7月中旬の某日、7回目のリハビリの日である。 通常とおりの手続きをすませ、予約時刻である10:00の10分前にはリハビリ室に到着した。 余裕である。 と、思ったら・・ 医師による予診に、3人も並んでいた。 漸く順番が回って来たときには、既に10:00…

効いた!!!

総合病院の脳神経内科を受診した翌朝、「ドプスカプセル100mg」を初めて服用した。 処方は次の通りである。 朝:ビシフロール0.5mg×1+マドパー配合錠×1+ドプスカプセル100mg×1 昼:ビシフロール0.5mg×1 朝:ビシフロール0.5mg×1+マドパー配合錠×1 服用後…

最後の整形外科受診

本日は、これで終わりではない。 脳神経内科の次は、整形外科である。 脳神経内科が予定より早く終わったので、その分、整形外科の待ち時間が長いと覚悟をしたが、整形外科の待合室に行ってみると、患者がそれ程多くない。 事実、20分程で中待ちに呼ばれ、更…

診察201207-5

私はメモにあるURLを紹介した。 「リハビリの様子は、こちらにあります。」 「これは・・ 写真? それとも動画?」 「いいえ、ブログです。」 「ブログねぇ・・」 と、やり取りが続いた。 ―――――――――――――――――――――――― I医師は再びメモの症状欄に目を移し、 「…

診察201207-4

続いてリハビリの話題となった。 メモには、こう書いて置いた。 ? 位置付け ― 「パーキンソン病による症状と、機能訓練とは、別物だと思ってください。 パーキンソン病は治らない病気・・と考えるのでなく、運動により機能はアップできると。 だから希望を持…

診察201207-3

この8週間を報告するメモには、こんな風に書いて置いた。 ? 普段の症状・ 歩行時、加速・減速が難しい。 狭い所を通ろうとすると、脚がすくむ。 → 自宅ではドタドタとなる。 (屋外なら、普通に。)? 強くなった症状・ 脂汗が出るようになった。 ・ 右足に浮…

診察201207-2

I医師は、意外な質問をした。 「ネズミなんかは、見えないですよね?」 ええっ? ネズミが診察室にいるのかと一瞬、見回しそうになってしまった。 しかし、幻視・幻聴の有無を尋ねてきたのであったと分かった時、手品の種明かしを見た様だった。 そして、夜…

診察201207-1

2012年7月上旬、今日は総合病院で、脳神経内科と整形外科のダブル受診の日となった。 そして今日は整形外科の最終診察日でもある。 予約時刻は、それぞれ15:30と16:30だ。 少し家を早目に出て、15時に病院に到着した。 これは、X線撮影を先に済ませるためで…

リハビリ23―日の丸飛行隊

続いてY士は私の後ろに回り、両肩を抑えた。 首の運動である。 ゆっくりと首を前に倒し、元に戻す。 次に後ろに倒し、元に戻す。 ―――これを、何回か繰り返した。 続いてY士は、 「じゃあ・・次は、平行棒の所に行って下さい」 と、移動を促した。 そして私…

リハビリ22―腕がワナワナ・・と

私が台に腰掛けて待っていると、Y士は部屋の隅からアイロンの様な器具を2つ探してきた。 近づいて来ると、それは太い握り棒の付いた台だった。 底面が金属で、アイロンの握りに相当する部分が直径7〜8cmあり、その太い円柱に布が巻いてある。 Y士はそれを、…

リハビリ21―「ま、まだやるの?」

本日のリハビリのメニューは、腹筋からスタートした。 仰向けになった私に、Y士は膝を立てる様に促した。 両手を前で合わせ、息を吐きながら、頭と上半身を起こして戻すのである。 これなら家で10回でも20回でもやっている。 私はスイスイとやって見せた。 …

リハビリ20―6回目のリハビリ

2012年7月上旬の某日、6回目のリハビリの日である。 少し早目に総合病院に到着したので、リハビリ室にも余裕を持って到着した。 医師の予診を受けようとしたら、先客はいたものの私の後には誰もいない。 色々と尋ねるチャンスだ。 一通りの診察を終えた段階…

リハビリ19―正しいスクワット

後ろのバランスが悪く、後ろに転びそうになるのは、姿勢反射障害のためではないと言う。 では、どうすれば改善できるのか? それは、太腿の裏側の筋肉を鍛える事らしい。 仰向けから上半身を起こした私は、Y士の指示に従って、前屈運動をした。 手の指先で、…

リハビリ18―パーキンソニズム

私の症状について、Y士はこんなコメントをした。 「いわゆるパーキンソン病とも違う様ですねぇ・・ 姿勢反射障害もないし・・」 時々バランスを失い転びそうになるのは、自分では姿勢反射障害のためだと思っていた。 否、思い込んでいた。 「姿勢反射障害・…