リハビリ20―6回目のリハビリ
少し早目に総合病院に到着したので、リハビリ室にも余裕を持って到着した。 医師の予診を受けようとしたら、先客はいたものの私の後には誰もいない。 色々と尋ねるチャンスだ。
一通りの診察を終えた段階で、私は切り出した。
「あのぉ・・ 脳神経内科のI先生は、私の病気をパーキンソン症候群だと言うんですが、リハビリ計画書にはパーキンソン病と書いてあるですが、どちらなんでしょうか?」
急な、そして専門外の質問に、M医師は戸惑いの顔をみせた。 仕方がないので、
「この『不完全』と言うのは、パーキンソン病の典型症状が、(出)揃っていない・・・
と言う意味なのでしょうか?」
と質問を変えた。 しかし
「さぁ・・ そこに書いてある事は、カルテを写しているだけですから・・」
と言う、答えしか戻って来なかった。 但しM医師は知らないのではなく、担当のI医師に対する遠慮(気兼ね)もあるのだろう。 しかもパーキンソン病か(同)症候群かの鑑別は専門家でも難しく、経年観察やL-DOPAの奏効度を見る位しかない・・と言う。
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定刻に、理学療法士のY士が、手にボードを持って現れた。 今日は7月の第一回目なので、「リハビリテーション総合実施計画書」を作成する日だ。
「どうですか、調子は?」
とY士が訊いたので、
「脱力感がなくなりました。 腹筋も、回数多くできる様になりました」
と答えた。 そしてリハビリ開始となった。