最後の整形外科受診
事実、20分程で中待ちに呼ばれ、更に5分程で診察室に呼ばれた。
診察室に入ると、MM医師が笑顔で迎えてくれた。 それは恰も
「卒業(=完治)おめでとう!」
と、言わんばかりだった。 しかし一応、本日撮影したX線像を見せて、説明してくれた。
「ほら、良くくっついているでしょう?」
確かに骨折部位が、逆に濃くなっている。
「これで何もなければ、今日で(診察は)終わりです。」
と、言われたので、妻と私はMM医師に謝辞を述べた。 そして、破傷風の予防注射について、尋ねた。
「1回目が(2012年)1月26日、今日(7月上旬)はほぼ半年後ですが、3回目はやって戴けるのでしょうか?」
と、予防注射歴の書かれたカードを見せた。 MM医師はカードの裏面を見て、
「予防注射なら、ご近所の医院でもできますよ」
と、消極的であった。 カードには、3回目は初回から6〜12ヶ月に実施する旨が書いてあったのだ。 6ヶ月に僅かに足りないからだろうか?
しかたがないので、妻と私はカードの返却を受けて椅子から立ち上がり、深々と頭を下げて診察室を出た。 もう、ここに来ることもないだろう。 そしてMM医師に会うこともないかも知れない。
会計を済ませ、薬局で処方を受けて、帰宅した。