パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診療016 ― 202001(1)

 

さて、新年最初の行事は、f医師による診察である。 予約の時刻は、2:30だ。 そこで、T字の1本杖で車に乗った。 で、妻の運転でクリニックの駐車場に着き、彼女はハッチバックを開けて、歩行器を出した。 つまり、駐車場からクリニックの入り口までは、歩行器で行こうと言うのだ。

 

私が歩行器でクリニックの入り口に着くと、石段が2段あり、車椅子用のスロープもあったが、遠回りなので石段を選んだ。 私は石段の上空へ歩行器を持ち上げ、段の上に車輪を付けた。 自動ドアを通り、スリッパに履き替えると、妻が外来患者用の車椅子を持ってきた。 クリニック内は、車椅子を使おうと言うのだ。 

 

車椅子で待っていると、f医師の声が廊下に響いた。

 

   「○○さーん、診察室1番にお入り下さい」

 

と。 それを聞いて、妻は私の車椅子を押して入ろうとしたら、扉が閉まりかけて支えてしまった。 それを見たf医師は、サッと椅子から立ち上がり、扉を抑えた。 彼のヘルプにより、私達は無事に診察室に入れた。 そして椅子に腰掛けながら、開口一番、こう訊いた。

 

   「調子、悪いんですか?」

 

と。 これは、これまでf医師の受診時には、娘が買ってくれたウォーキングポールを使っていたからだ。 これに対し、妻が

 

   「えぇ、圧迫骨折をやってしまいました」

 

と答えて、診察が始まった。 私がいつものメモを出すと、f医師は読みはじめた。

 

   ――――――――――――――

 

そこには、次の様に書いておいた。

 

(1) 前回受診日(2019年○月○日)以降の体調について 

 

  • ドプス600mg+シンメトレル300mg、アムロジン5mg、ノウリアスト40mg(いずれも1日量)は、ほぼ毎日服用した。
  • 11月○日、起床時に自宅内で転倒、尻餅をつき腰痛に。 後に、圧迫骨折が判明。 (以下に詳述)
  • 12月○日、介護保険の等級の変更についてケアマネージャーの意見を拝聴:「普通は、要支援の人には器械を使った訓練しかしなく、(理学療法士による)施術があるのは、要介護の人からなんです。 でも、仁科さんでは、要支援の人にも施術をしてくれています。 それに、要支援から要介護になって、使える道具で今、困っているものがなきゃ、(等級変更の)メリットは、ないんじゃないかなぁ・・」
  • 12月○日、義妹らのお誘いで○茶屋(東京都あきる野市)にて紅葉観賞とランチ。 その後、○がみ湖イルミリオン(イルミネーション)(神奈川県相模原市緑区)を観賞した。 義弟が車を運転し、車椅子の手配/確認もしてくれた。
  • 12月下旬頃から、両足がむくんできた。
  • 足がすくんで、一歩が出ない事が多くなった。 

 

まぁ、報告だけなので、f医師から、特にコメントはなかった。

 

 

確定申告書の作成完了!

さて、実カレンダーは2月中旬であるが、ブログは令和2年の新年である。 今年の展望については、先に記した。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2020/01/01/075431

 

所で、ブログが遅れている理由の一つは、確定申告である。 先に、2~3日で確定申告が出来るかと思っていたら、丸1週間以上も掛かってしまった。 

 

   https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl

 

その原因は主に2つある。 一つは、医療費控除のための明細書の作成であり、もう一つは、確定申告ソフト(のエラー)である。

 

   ――――――――――――――

 

先ずは、医療費控除のための明細書の作成である。 個別の入力に時間が掛かったのは、開眼失行のためである。 要は、瞼が重いのである。 勢い、ブラインドタッチを試みるが、若い時の様には行かない。 そのため、却って修正に時間が掛かってしまう・・

 

そのため、以前の書式を用いたのに、翌日まで掛かってしまった。 そして、ややこしいのは、還付金である。 勿論、「還付のお知らせ」は、もう無い・・(汗) 仕方が無いので通帳と照合する。 そして、多分これだろう・・と言うのを補填の欄に入れた。 

 

極めつけは、医療と介護の合算の還付である。 これは、医療費と介護費の合算金額が一定額を超えると、超えた分が還付される仕組みである。 問題は、この合算分をどうやって分配するか・・である。 まぁ、普通には、(重み付きで)按分する方法があるが、それで良いのか(=認められるか)、否か、分からない。 そのため、計算から除外してしまったが、それが本当に正しいやり方なのかどうかは、今も不明である。

 

そんなこんなで、半日掛かってしまった。 半日リハビリをやると、1日仕事になる。

 

   ―――――――――――――――

 

次は、国税庁の「(所得税の)確定申告ソフトである。 今年は、第三表がプラスなので。控除の多い第一表と合算すれば還付になるかもしれない・・と思い、総合課税でやってみた。 すると、今まで総合課税でやった事ないので、株式の入力で戸惑ってしまった。

 

そして、何とか入力を終え、総合課税での申告書を印刷すれば、何と!「分離」の所に「〇」が付いているではないか!!! 明らかに、ソフトのエラーである。 これにはもう、ビックリして慌てて、「申告分離課税」申告書に切り替えた。 そして、印刷してみると・・

 

何と、還付金額が殆んど同じである。 正確には、総合課税の方が還付が300円チョット多い。

 

え? それなら、総合課税の方を提出すれば良い! ・・ですって!?! まぁ、確かにそうですが、「見かけ上、分離課税なのに、第一表の左上(収入金額及び所得金額)の欄に、配当収入や配当所得が有ったら」変でしょ???

 

では、その300余円はどこから来るのか? それは、配当控除(確定申告書の㉘)が、総合課税の方にのみあるからである。 今まで、申告分離課税でばかりやってきたので、気付かなかったのだ!!!

 

ま、こんな事をやっている間にも、夜は深々と更け・・

 

   https://www.keisan.nta.go.jp/r1yokuaru/cat2/cat24/cat241/about.html

 

まぁ、どちらでやっても、結局は「納めた所得税額と納入するべき所得税額との間で、精算する手続き」により、ほぼ同じ結果となる。

 

こうして何とか、今年の確定申告は、提出できる所まで来た。

 

尚、蛇足ではあるが、今年から公的年金源泉徴収票や(株式の)特定口座年間取引報告書等が添付不要となった。 段々と(添付)書類の管理や添付の条件を、e-Taxでのそれらの条件とのギャップを埋める方向に近づけるのだろうか???

 

 

コルセットの完成と確定申告の進捗状況

2019年も押し詰まって来た。 もう今年の介護保険によるリハビリの予定はない。 残っているのは、コルセットの受領のみとなった。 その受領は、先週と同じ曜日の同じ時刻(2時半)だ。 今度は急ぐ必要は無いので、2時20分頃N整形外科に到着した。

 

さて、妻と私が、以前、ギプスの製作やコルセットの採型を行った小部屋の前で待っていると、2時半丁度に呼ばれた。 私が車椅子を降り、ベッドに腰掛けると、田中氏が、ギプスを外す様に言った。 私は、上着を取り、マジックファスナーの付いたゴムベルトを外した。 するとギプスが緩んで、自重で腰まで落ちた。

 

こうして外したギプスの処分について、妻も私も、「(困った)」と思った。 と言うのも、コルセットが出来た以上は、もう不要。 しかし、不燃ごみとして捨てるには、切り刻まなければならない。 では、どうやって? 鋏じゃ無理だろうし、かと言って我が家にはあのディスクグラインダーの様なツールも無い。

 

そんな事を考えていたら、外したギプスを田中さんが持ってくれた。 処分してくれる・・と言うのだ。 これは、有難かった。 

 

さて、田中さんが、コルセットを出して来た。 結構、大きい。 背中部分がプラスチックで出来ていて、正面でマジックファスナーで留めるようになっている。 え? 百聞は一見にしかず・・と言う位だから、画像を出せ! ・・ですって???

 

それでは、背中側から。

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20200201/20200201001655.jpg

 

表面は、ツルツルです。 それでは、続いて、正面から。 このマジックファスナーが巧く出来ていて、オスメスがないのである。 と言う事は、任意の場所で留められる・・と言う事である。 また、オス側が、矢鱈と服やカーペット等に、くっ付かない! また、背中のプラスチック部分は、弾力のあるフェルトの様な素材で内張りされている。

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20200201/20200201001652_120.jpg

 

以上です。 え? 着用している所もですって!?! だってぇ。下着姿ですよぉ・・

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20200201/20200201001646.jpg (閲覧 注意! ← ^^;)

 

そして、66.674円を直接、田中氏に支払った。 領収書は、確定申告の「医療費控除」に使うので、大切に取っておこう。

 

―――――――――――――――

 

さて、その確定申告の進捗状況であるが、医療費の領収書の整理に、半日掛かってしまった。 今日、これをパソコンに入力して行こう。 ここが山場である。 件数も多いので1日仕事だろう・・

 

 

 

確定申告の準備

さて、あと2週間で確定申告の受付が始まる。 しかし、今年は、未だ準備が出来ていない。(汗)

 

そこで、当ブログを暫く、お休みを頂戴したいと考えている。 その間、皆様のブログには訪問させて頂くかも知れない。

 

甚だ勝手ではあるが、ご寛容を賜りたい。

 

介護の診察(2)

さて、現在の介護保険の制度では、3ヶ月に1度、リハビリ継続の必要性の有無を判断するために、医師の診察を受ける必要がある。 そして前回は11中旬だったので、今回は12月中旬となった。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/12/24/130134

 

え? 前回が11月中旬だったら、次は(=3ヶ月後は)2月の中旬じゃないか?? ・・ですって!?! ハイ、その通りなのですが、初回(の11月中旬)は、9月からの実績を、そして、2回目以降は、今後の3ヶ月間のリハビリの必要性の有無を評価(判定)するためなのだろう。

 

   ―――――――――――

 

と言う訳で、12月中旬に「介護の(=介護保険による)診察」の予定を入れたが、急遽、圧迫骨折を診るために健康保険に切り替わった。 そのため、「介護の診察」が、1週間遅れの今日となった。 つまり、今日は第4週の前半のリハビリの日だ。 尚、今日はリハビリの日なので、送迎がある。 つまり、N整形外科では、私一人だ。

 

そして、この時もリハビリより診察が先になった。 私が車椅子に座っていると、診察室の扉が開いて、看護師が私の名前を呼んだ。 私が返事をすると、看護師が車椅子に乗った患者と知り、診察室から出て来ようとしたが、リハビリ助手が気付いて、私の車椅子を押して、診察室に入った。

 

N医師は、先ずは私の圧迫骨折の様子を訊いた。 しかし、今日はリハビリの診察日なので、話題は直ぐにリハビリに移った。 私はN医師が、立ち上がろうとしたのを見て、

 

   「(オッ! また、前屈・後屈・側屈のテスト時の様に、私の背後に付くのかな?)」

 

と思った私は、車椅子から立とうとした。 すると、 N医師は、

 

   「そのままで、イイですよ」

 

と私を制した。 そして、私の背後から、私の頭を両手で持った。 そして、前後に曲げ、続いて左右に振った。 これらの結果を受けて、N医師は、こう言った。

 

   「(首の動きが)前後は柔らかいけど、左右が堅いねぇ・・」

 

と。 彼の診察は、

 

  「(えっ? 診察ってそれだけ???)

 

と思える程、簡単なものだった。

 

 

転倒と圧迫骨折(7)

 

さて、話は多少前後するが、12月第3週の末に、コルセットの「採型」の日があった。 つまり、オーダーメイドなので、体の型を採るのだ。 時刻は2時半から、時間にして30分位という。 所が当日は4時半から、妻に仏事があるので、4時頃までには終わりたい。 そのため、2時半から1番にやって欲しい。 更にそのためには、早く並んで早い順番を取る必要がある。

 

そこで、13時50分の受付開始には、到着している必要がある。 そこで、13時40分には到着した。 すると、既に12~3人いて、室外のソファーに座っていた。 妻と私は、受付から一番遠い、空いているソファーに座った。

 

受付開始を待っていると、奥の方から、オジサンが何か棒を3本程持って出て来た。 そのオジサンは、照れくさそうに笑いながら、皆のほうを見て、エレベーターの方に歩いて行った。 すると、受付開始を待っている人達が小声で喋り始めた。

 

   「あれで、打ちっぱなしに行くみたいよ」

 

   「3時頃まで、帰って来ないみたいよー」

 

と。 つまり、あのオジサンはN医師で、3本程持っていた棒はゴルフクラブだったのだ。 そして、2時半の診療開始に遅刻する常習者の様だ。

 

   ―――――――――――――――

 

さて、1時50分の受付開始時刻となると、職員が扉を開け、受付開始となった。 我々は8番だった。 我々は、以前、ギプスを作った小部屋の近くで待った。

 

  http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2020/01/18/074215 

 

すると、2時50分位に呼ばれた。 え?  なぜ、2時半じゃないのか? ・・ですって??? いや、誰か私の前に誰かいた訳でもない。 きっと、準備に時間が掛かったのだろう。

 

で、小部屋に入ると、若い(と言っても、中年間近である)男性が待っていた。  名札を見ると、「○―ト○イル田中製作所 田中○○」とあった。 きっと、整形外科からの発注を受けて、コルセット等を作る職人なのだろう。 所属に自分と同じ苗字が付き、商号に株式会社や有限会社が付かない所から推察すると、運営は個人か精々家内工業だろう。

 

彼は床に新聞紙を敷き、私にその中央に立つ様促した。 そして、私の下着の上に布を巻いた。 更に彼は、丈夫なアルミパッケージに入った3本の棒を並べた。 彼は、パッケージから棒を出し、バケツの水に浸して軽く絞り、私の胴体に巻いていった。

 

ここからは、前回のギプス作りとほぼ同じである。 唯、違うのは、「ギプスには樹脂を使い、今回(の型採りに)は石膏を使っている」(田中氏)事らしい。

 

そして、最後に次回。コルセットを受ける時、その代金として66,7400円を持参する様、言われた。 但し、手続きをすれば、個人負担は1割になる・・という。 その手続きも教えてくれた。

 

尚、妻は、仏事には、十分間に合った。

 

 

 

リハビリ518―機械を使ったリハビリの一時中止

 

さて、ほぼ1ヶ月間、圧迫骨折の話題ばかりだったが、リハビリも行った。 例えば、12月の第4週の前半はI士、後半はK士による施術を受けた。 では、彼らは、圧迫骨折をどう取り扱ったか?

 

彼らは、あたかも私に圧迫骨折がなかったが如く、施術を行った。 その理由は、妻の

質問に対するN医師の答えで明らかだ。

 

   「あのぉ、センセ・・ 主人のリハビリは、どうしたらよいのでしょう?」

 

   「普通でイイんですよ。 だって、手脚は正常なんでしょ?」

 

唯、K士は施術以外の運動療法については、次の様な判断を示した。 彼の判断は、

 

  「ギプスをしているので、アクアベッドは止めときましょう。 ハイドロは、大丈夫でしょう。 エルゴメーター(自転車漕ぎ)は・・どうしようかなぁ・・ やってみて、痛かったら止めましょう。 あ、滑車はOKです」

 

と言うものだった。  そこで、私は先ずエルゴメーターに乗り、前方のハンドルを握った。 すると、上半身が前屈みになり、背中下部の最初の圧迫骨折による骨の出っ張りに当たった。 実は、S士に言いそびれた、ギプスの2番目の不具合を訴えるチャンスだと思った私は、こうリハビリ助手に伝えた。

 

   「第二腰椎が痛いです」

 

と。 上手くいけば、

 

   「(えっ? 痛いのは、第12胸椎じゃあなくって???)」

 

と言う事になり、ギプスが当たる事が明らかになる・・と理解してくれるのでは・・と。 と言うのは、エルゴメーターには、サドルの脇にもグリップがあり、こちらを持てば、ギブスは当たらない・・と思えた。

 

しかし、実際には、

 

   「痛いみたいです」

 

しか伝わらず、エルゴメーターも中止になった。