パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

介護の診察(1)

 

介護保険を用いたリハビリでは、3ヶ月に一度、医師の診察を受ける必要がある。 これは、3ヶ月間リハビリをやって回復の度合いを調べ、継続の必要性の有無を判断するためである。

 

さて、11月中旬の今日は、その診察日だ。 いつもの時間の送迎で、いつもの時間にN整形外科に到着した。 すると、リハビリ助手のSさんが、

 

   「今日は、センセの診察がある日ねぇ。 (施術と)どっち先かなぁー?」

 

と言いながら、今日の担当の理学療法士のS士を見たら、施術中のS士が、

 

   「そっち、先にやって」

 

と言った。 きっと、自分が施術中であり、診察待ちが2人しかいないのを見て言ったのだろう。

 

こうして、N医師の診察を受けた。 例えば、指の動き、体幹の柔らかさなどである。 後者は、前屈・後屈・側屈等である。 私は、前屈以外は、不合格だった。 N医師は、私の後ろに廻り、私が後屈と側屈をやっていると、

 

   「固いなぁ・・  もっとぉ、もっと曲がんないかなぁ・・」

 

と言いながら、力を入れて曲げようとした。

 

   ――――――――――――――

 

後は、台に寝ての診察である。 N医師は、私の足を持って、折り畳んだ。 そして、

 

   「ふぅん、胸まで来るんだねぇ・・」

 

と評価した。 後は、図を見せられて、「同じ格好を真似てみよ」と言う課題だ。

 

私ができなかったのは「パピー」である。 これは、台の上にうつ伏せになり、両肘をついて顔を上げるものである。 丁度。スフィンクスの様に・・ 唯、違いは、背中である。 つまり「パピー」では、目一杯反るのである。 その格好が「パピー」(=子犬)に、似ているのだろう。

 

逆に、N医師に賞賛された事もあった。 それは、四つん這いで、対角の手脚を水平まで持ち上げる・・と言うものである。 これは、以前、総合病院のリハビリで良くやった。 しかも、その状態で持ち上げた手の肘と膝とをお腹の下で、接触させる大技(?)もやった。

 

で、私が右手と左脚を上げると、看護師が数え始めた。

 

   「1、2.3 ・・ 10 ・・ 20 ・・ 30 ・・ 40 ・・」

 

と時計の秒針を読んでいる様だ。 私は、

 

「(一体、どこまでやるんだろう?)」

 

と思い、50で止めた。 すると、看護師が手脚を入れ替えて・・と言うので、今度は左手と右脚を上げた。 すると再び、看護師が数え始めた。 私は、今度はもう少し頑張ってみた。

 

   「・・ 30 ・・ 40 ・・ 50 ・・ ハイ、1分。 結構ですよ」

 

と言った。 

 

「(なーんだ、最長1分・・と分かっていれば、前半でも1分間、頑張れたのにぃ・・)」

 

と思った。 で、看護師が50秒と1分だった事を報告すると、N医師は、

 

   「ヘェー・・ 結構、体幹は強いんだね」

 

と評価してくれた。 

 

すると、診察後の施術で、S士は、私が1分間ずつ出来た・・と言ったら、彼は、やって見て・・と言った。

 

私が今度こそ、左右共に、1分間やって見せると、彼は何も言わなかった

 

以前、私が頬に擦過傷を作った時、膝・肘に怪我が無いのに(私の言葉を信用せず)膝・肘をも見せろ・・と疑っていた事があったが、今回の事と言い、つくづく、疑い深い人間の様だ。