パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

転倒と圧迫骨折(5)

 

コルセットが完成するまでの10日間はどうしたら良いのか? 急性期なので、その間の治療は、とても重要だ。 そうしたら、ギブスを作るらしいのと、電気を当てるらしい。

 

先ずは、ギブス作りだ。

 

N医師による診察が終わると、私達は、べつの小部屋に案内された。 本当に幅1軒位しかないのに、ベッドやら松葉杖やらストック品を入れて置く棚やら、所狭しと並んでいた。  そして、そこにいたのは、これまで何度か施術を受けた事のある、S士であった。

 

彼は、

 

   「10分位、立っていられますか?」

 

と私に訊いた。 私が、肯定の返事をすると、彼は、床に新聞紙を敷き、私はその上に立って、上着を脱ぐ様、言われた。 私の準備が整うと、彼は、私の下着の上から、なにやら布を巻いて、更に、厚さ3cm位ある断熱材の様な物を私の身体に巻き始めた。

 

すると、アルミのパッケージに入った、長さ20cm位の棒を3本出して来た、 彼は、その白い棒をパッケージから出し、バケツの水に浸した。 直ぐに棒を引き上げた彼は、その棒を軽く絞り、私の上半身の上の断熱材の様なものの上から巻いて行った。 すると、その水に浸した棒は暖かかったので、水と発熱反応するのだろう・・と思った。 彼が3本の棒を巻き終ると、私の上半身はその白い棒を伸ばした、石膏の様なもので、覆われた。 ギブスの完成だ。

 

さて、ここからである。 S士は小型のディスクグラインダーの様なものを出してきた。 そう、刃が回転するやつだ! まぁ、確かにどこかを切らないと、ギプスは外れない・・。 私がこんなモーターに直結している回転刃でギブスを切る事にビビッていると、彼はその刃を自分の腕に当て、実際に安全である事を示した。 

 

こうして、右脇の下から刃を下ろして行った。 すると、彼は切った所を広げて、ギブスを外した。 こうして、ほぼ10日間のためのギブスが完成した。 後は、マジックファスナー(俗称:「ベリベリ」)も付いたゴムベルトで、押さえるのだと言う。

 

さて次は、電気を当てる事である。 おっと、その前に「マイクロ」を忘れてはならない。 この「マイクロ」と言うのは「マイクロ波照射」の事と思われた。 つまり、人体向けの(弱い)電子レンジだ。 と言うのは、患部に当てる(照射)装置は通電と共に赤くなるが、その被照射部位は殆んど熱くならず、赤くなるのは形だけだし、(水分の無い)コルセットは付けていて良いからだ!?! でも、実際には(水分の多い)被照射部位は熱くなって来る。

 

その後に「電気を当てる」のであるが、「干渉波」と呼ばれている。 

 

   https://muraki-seikei.com/post-513/

 

つまり、2組の電極から、片方からの1200Hzの波ともう片方の1100~1199Hzの波が干渉を起こし、1~100Hzの新たな波を感じられるか? ・・と言われれば、Noと答えざるを得ない。 唯、電極の辺りに7秒チリチリし3秒休むパターンの連続だ。

 

きっと、私に分からない周波数(例:モスキート音や超低周波)で働いているのだろう。