パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

休日当番医は ・・ ?

そこで、休日当番医を調べるために、市の広報やカレンダーを探した。 しかし、こう言う時に限って見つからない、いつもはその辺にあるのに・・ (汗) 

 

そこで、私はインターネット経由で市のホームページから調べた、 すると、外科は、「○おつかクリニック」とあった。 市内中心部の幹線道路から少し入った所だ。 電話番号をメモに書き写した。

 

さて。カーナビにその電話番号を入力し、いざ出発である。 そして、出発から5分程で、幹線に入った。

 

幹線を右側に注視して進み、「○おつかクリニック 入り口」と言う看板を発見した時には、車は既に進んでいた。 そこでクリニックを見失わない様に4回右折し、元の幹線に出た。 こうしてようやく、クリニックの駐車場に入れた。 妻は、なるべく入り口に近い所に車を停めて、外来用の車椅子を借用して来たが、タイヤがパンクしていて、

 

   「う~ん、重い、重い・・」

 

と言いながら、私の乗った車椅子を砂利の敷きつめられた駐車場を進んで、何とか入り口に着いた。

 

クリニックの中は受付が吹き抜けになっていて、しかも外の光が入って来て明るく、広々としている。 早速、妻は正面の受付に行き、初診の申し込みをした。 すると、A4の紙が乗ったボードを渡された。 予診票である。 妻に書いて貰い、受付に出すと、余裕が出来、色々と見回した。 やれ、「保険証は毎月1回・・」とか「市の健診を受ける時は・・」等  と言う注意喚起と共に、クリニックの紹介があった、 それによると、どうも女医の様だ。 だからか、「年に1回は、乳がん検診を受け・・」等と婦人科の紹介もあった。

 

で、受付の横から続く廊下で待っていると、廊下の奥の方で、患者の出入りがある。 きっと外来診察室が奥にあるに違いない・・と思い、奥に進んだ。 すると、チョット間があって、

 

   「○○さーん、N番診察室にお入りください」

 

と言う女性の声がした。 指定された診察室に入ると、中年の男性が座っていた。 

 

   「(あれ? 女医じゃあなかったの???)」

 

とは思ったが、口には出さなかった。 いよいよ、診察である。 医師は、滅菌された竹べらで、傷を唇の内側まで、調べた、

 

その様子と言い、風貌から推して、休日当番医は、内科医ではないのか・・と思われた。 というのは、机上に人体の骨格模型がなく、白衣にネクタイなのである。 外科医なら、ケーシーだろ! ・・と言うのは、私のステレオタイプだろうか???

 

 

やってしまった・・

 

さて、2月24日(月)は、休日となった。 と言うのは、前日の23日の天皇誕生日が日曜日となったため、翌日が振替休日となったのだ。

 

なぜ、休日である事にこだわっているかというと、いつものT胃腸科が休みで、休日当番医に行かなければならないからだ。

 

え? と言う事は、またどこか怪我をしたなー・・ ですって??? 実は、その通なんですぅ。 では、その時の様子を・・

 

時は西暦2020年(和暦;令和2年)2月24日(月、振替休日)の午前11時半頃、場所は○○市○○室×××8-3の住居地内の1階の廊下、私がいつもの様に4つ足の歩行器(セイフティーウォーカー)で廊下を進んでいると、なぜか突進してしまった。 そうなると、足は小刻み歩行になり、進めない。 それでも上半身は惰性で前進してしまう。 その結果、4つ足の前2足から着地し、その2足の先端のゴムにより歩行器は停止してしまった。 こうなると、体全体は前傾となり、顔面を床にぶつけてしまった。 

 

え? 手で(顔を覆う等して)顔面衝突は避(さ)けられなかったのか? 或いは単に脇に避(よ)けられなかったのか・・でずって??? まぁ、前者では、一瞬の事で、オマケに「想定外」だったので、手は歩行器のグリップを握ったまま、後者では、廊下の幅が歩行器の幅+15cm位しかないので、方向転換すら難しい。

 

つまり、歩行中でもあったので、かなりのスピードで落下したので、大きな衝撃となった、 それでも、鼻を打たない様、咄嗟に右を向いた。 しかも、目(及びその周辺)を打たない様に、顔を上げた。

 

その結果、顔の左下に衝撃が集中した。 具体的には、八重歯により左唇の内外を切っていまった。 ま、当然出血したが、それが従来の「ポタッ・・ ポタッ・・」でなく、「ポポポポポポポタポタポタポタッポタッポタッ・・」と言う感じだった。 将に、

 

   「(やってしまったー・・)」

 

としか、言葉がない。

 

止血を待って、ティッシュペーパーでなく、雑巾で廊下の床を拭いた。 勿論、雑巾に付着した血液は、洗面所で洗い流した。 

 

それでも、口中で血の味がしたものの、唇の内側が余り切れずに済んだ事が、幸いだったと言えば、幸いだった。

 

ここまで出血すると、医師の診察を受けた方が良いと思われた。 それも、出来るだけ早く・・

 

 

リハビリ522―すくまない歩き方(2)

 

さて、2020年2月第3週の後半は、再びK士だ。 彼は、私に、先週と同じ事を言って、

2つ目のすくまない歩き方を教えてくれた。 その方法とは?

 

彼は、私にこう言った。

 

   「前に進む時は、こうやって先ず1歩目を後退するんです」

 

と言った。 そして、彼は、やって見せた。 なるほど・・って、これって、以前、私が独自に編み出した方法そのものだった! そして、総合病院の予診を担当していたM医師に紹介した「すくまない方法」と全く同じだった。 それを知って、私は、

 

   「(なーんだ・・)」

 

と思ってしまった。

 

   ――――――――――――――

 

所で、「リハビリ521―すくまない歩き方(1)」にて、「カニ歩き」がその目的に合致する事を紹介した。 しかし、そこでは「カニ歩き」が、どうしてすくみ足の予防につながるかの説明は、なかった。

 

この事こそ、Happy-ok3さんが、

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2020/03/05/083617 

 

の中で疑問に思った事だった。 それは、

 

   >>「K士は、「横歩きをせよ」

>K士が、考えておられる何か?があるのかもしれませんね。

 

え、疑問を呈した。 では、Happy-ok3さんの言う「何か?」とは? それは、

 

   「横歩きから、普通の(縦)歩きに移行する事」

 

である。 例えば、左への横歩きから始めるとしよう。 左足を左にステップ後、右足を左足に揃える。 つまり、最初は横歩きだ。 これを何回か繰り返した後、身体をわずかに左に回転させながら、左足を少し開く様に、左前方に出す。 その後、右足を左足に寄せる。 更に、「身体をわずかに ・・ 右足を左足によせる」までを、3~4回繰り返した後、普通の歩き方になる。

 

   ――――――――――――――――

 

話しは後退歩に戻って、K氏は、私に後退歩後に前進してみよ・・と言った。 勿論、私はやった経験があるので、直ぐに出来た。 K士はそれを見て、

 

   「そ、そうです!」

 

と言った。 

 

「すくまない歩き方(1)」と併せて考えると、どちらも普通の(=生得的な)歩き方の前に、異常な(=非生得的な)歩き方を付加している。 これこそ、「すくまない歩き方」のエッセンスなのかも知れない。

 

(尚、「生得的な」歩き方については、

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/12/06/102724

 

の後半をご参考にされたい。)

 

 

診療017―202002(2)

 

メモは、続いた。

 

 (2) 進行性核上性麻痺とイフェンプロジルについて 

 

  • 高齢の女性PSP患者(Richardson Syndromeと思われる)が、シンメトレル(300mg/日)とイフェンプロジル酒石酸塩錠(40mg/日)とを服用していると言う。
  • そこで、イフェンプロジル酒石酸塩20mg錠×2(朝晩、各1錠)を試してみたいと思います。 (ノウリアストの代わりに? ノウアリストと共に?)処方していただけませんでしょうか?

 

(3) 血圧の測定結果について  (アムロジン5mgの処方結果の検証)

 

  • 前回診察日(1月6日)~昨日(2月9日)の起床時及び就寝時の血圧は、次表の通りであった。

 

 

起床時

就寝時

日数

17

17

17

26

26

26

項目

収縮時血圧

拡張時血圧

脈拍数

収縮時血圧

拡張時血圧

脈拍数

単位

mmHg

mmHg

pulse/min

mmHg

mmHg

pulse/min

平均値

129

80

70

127

86

74

標準偏差

9.5

7.4

7.6

8.1

6.0

7.9

最高値

144

91

86

141

93

96

最低値

111

68

60

106

71

62

 

以上   

 

これを見ると、f医師は、赤本(処方薬辞典?)で何かを調べながら、こう言った。

 

   「イフェンプロジルねぇ、 ジェネリック名じゃあ分かんないなぁ・・ あっ、セロクラールの事かぁ・・」

 

と。 更に、セロクラールについて、彼は、こぅ評価した。

 

   「セロクラールは、古い薬なんですよ。 安全性も高いし・・」

 

と言う事らしい。 では私がなぜこの薬を知ったか・・と言うと、上記にある通り、同じPSPのメル友である。

 

所で、f医師は、独自に何か新規投与を始めようと思っていたらしい。 というのも、「〇〇を投与しようと思っていたが、セクラロールにしましょう」と言っていたのである。 ○○(薬剤名は、聞き取れなかったが、もしかして、コリンエステラーゼ阻害剤かも知れない。 と言うのは、副作用として「痴呆」を挙げたからである。

 

そして、処方を見ると、セクラロール20mg錠:40mg(1日分)、分2、朝夕食後とあった。

 

 

 

診療017―202002(1)

 

さて、2020年2月の診察の日がやって来た。 今日は、2月の上旬、f医師の診察を受けるべく、中央クリニックに行った。 予約時刻は、2:30である。 確か前回も同じ時刻だった。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2020/02/16/104117

 

なぜ、この時間が都合イイかと言うと、駐車場の問題と待ち時間の短さだ。 事実、15分位で呼ばれた。

 

またしても、f医師が、車椅子の私のために扉を開けてくれた。 私は車椅子のまま、妻に「メモ」を出す様に言った。 そして、そのメモには、次の様に書いておいた。

 

 (1) 前回受診日(2020年1月〇日)以降の体調について 

 

  • ドプス600mg+シンメトレル300mg、アムロジン5mg、ノウリアスト40mg(いずれも1日量)は、ほぼ毎日服用した。
  • 毎週2回の通所リハビリは、1月は皆勤している。 医療のリハビリは、週に1~2回程。
  • 1月上旬、カインズにてし尿器を購入。 以降、妻の介護を得て夜中にふらつきながらトイレに行く必要がなくなった。
  • 1月〇〇日、N医師の診察を受ける。 レントゲンの結果は、圧迫骨折の圧縮度が前回と変わらず。
  • また、同時に前回採血による検査結果の説明を受けた。 (詳細は、添付)
  • 破骨の活性も高いが、それ以上に造骨のスピードも高い。 (バランスとして、OK)
  • 血中のカリウム濃度(5.2mEq)が、基準(3.5~5,0mEq)以上で、水の多飲を勧められた。
  • ビタミンDが少ない(6ng/ml)ので、もっと屋外で活動する様に言われた。
  • 1月〇〇日、福祉用具の(株)〇マシタに、3種の室内用歩行器の試用を依頼。 〇〇日まで、内2種を借用。 結局、4つ足の歩行器(セーフティーアームウォーカー グリップ付き)をレンタルする事とした。 以降、室内での歩行が安定した。
  • その他、出血に至る様な転倒は、無かった。
  • 両足は、相変わらずむくんでいる。 

 

これを読んで、f医師は、こうコメントした。

 

   「検体は溶血してなかった? 赤血球が壊れると、カリウムがドッっと出るんだよね! これ(=この試験)は外注だよね? 自分の所で(検査を)やってる訳じゃあないよね!!!」

 

つまり、運搬中に溶血する場合がある・・と言う事なのだろう。

 

 

リハビリ521―すくまない歩き方(1)  

 

さて、今日は週の後半、K士によるリハビリの日だ。 N整形外科の送迎車に乗り、駅前のバスロータリーに着くと、運転士が携帯電話で受付に私を車椅子で迎えに来る様、連絡を入れる。 やがて、車椅子が到着すると、私はそれに乗り、エレベーターでN整形外科に着く。

 

血圧、脈拍、体温を測定して、K士の施術を待つ。 すると、施術中のK士は、未だ(前の患者の)施術が終わらないので、先にマシンを用いたトレーニングを先にやっている様、リハビリ助手に指示する。 エルゴメーター(=自転車漕ぎ、負荷40w)を10分間、ハイドロ(10回)を約2分間、滑車(20回)を約3分間、やりながら、施術の順番を待つ。

 

そう言えば、圧迫骨折前は、エルゴメーターを40rpm位でやっていた。そして、少し頑張れば50rpmは楽勝だった。 しかし、圧迫骨折直後は、30rpmが普通、頑張って40rpm程度だった。 やはり、絶対安静は体力(筋力)を奪っていたのだった。

 

   ―――――――――――――――――

 

さて、今日の施術者はK士である。 彼は、私の機械を使ったリハビリ後に、リハビリ助手に私の順番である旨を告げた後、私の傍にやって来て、

 

   「さあ、向こうの台まで、歩いて行きましょう」

 

と言って、施術を開始した。 まぁ、施術の内容は前半はいつもと同じであったが、後半は違った。 後半では、私の主訴のひとつである、すくみ足の対策をやる・・と言う。

をして。それを終えた時点で、またコピーをくれると言う。 きっと、前回の時の様に。

 

  http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/12/22/120506

 

では、その方法と? 「カニ歩き」である。

 

   ―――――――――――――――――

 

K士は、私に室内歩行用の歩行器(セーフティーアームウォーカーハイタイプ グリップ付き)を出して来た。 そして、私にそれにタンバイする様言い、私が枠の中に入ると、そのまま横に進んで見る様に言った。

 

オイオイ、それは違うだろう・・ だって、ケアマネージャーのMさんと、歩行器の試用見本を3種程持参した株式会社〇マシタのSさんが、我が家に来て、私が歩行器の種類毎の試用にコメントしていた時、私が四つ足の歩行器を使って、家の中を歩いて、ソファーとコタツの間の隘路で横歩きをして、

 

   「狭い所は、(こうやって、)カニ歩きをすればイイんですか?:

 

と訊くと、Mさんが、

 

   「(そのツールを使っての横歩きは)有り得ない」

 

と言うのである。 それなのに、K士は、

 

   「横歩きをせよ」

 

ろ言う。 一体、どっちなんだろう。

 

ま、それは別として、私が、例えば左に進むとすると、

 

  •  歩行器を左に運ぶ
  •  左足で左にステップする
  •  右足をステップする事により、左足に揃える

 

つまりこれを、1・2・3、2・2・3、3・2・3、4・2・3・・とワルツの様に繰り返してみた。 すると、彼は何も言わなかった。 きっと、彼が考えていたものと一致していたのだろう。

 

担当者会議、再び

 

今日は、本当に忙しい・・ 午前中に介護保険によるリハビリがあり、午後一で診察と医療保険によるリハビリを受け、いよいよ、第3の行事である担当者会議が開催される。

 

え? 医療保険介護保険とは同じ日に使えなかったのでは???

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2020/01/14/092717

 

確か、そう聞いたので、私は心配になってHリハビリ助手に訊いた。 そうしたら、

 

   「午前と午後に分かれていればイイのよ」

 

と言う事だった。

 

   ――――――――――――――――

 

こうして、医療保険によるリハビリ後に、会議の会場である自宅に着くと、時刻は4時半前だった。 何とか間に合ったのだ。 では、そもそも、なぜ担当者会議が必要なのか? 妻がケアマネージャーからの電話の時に、噛み付いた。 否、質問した。 すると、新たに私が四つ足の歩行器をレンタルしたから・・だそうだ。 そうしたら、「今後も、何か変わる度に(担当者)会議を開くんですか?」とツッコミを入れた。 そうしたら、「そうです」と言ったとか?

 

電話を終えた後、妻が私に、

 

   「だったら、インターネットを使えばイイのにね!」

 

と言った。 まぁ、それも一理あるけれど、連中にはそれで介護保険点数が入るのだ。

 

   ――――――――――――――

 

全員が定刻に揃い、ケアマネージャーの司会で会議が始まった。 ケアマネージャーは、昨日泥縄で作成した・・と自虐的に言いながら、A4サイズの「福祉用具サービス計画書(選定理由・利用計画)」を全員に配った。 

 

そこには、「③ 歩行器:セーフティーアームウォーカーハイタイプ グリップ付き 分割型」、「歩行器を使うことで、室内移動の転倒を予防し活動範囲を拡げることができる。車輪のない固定式で、持ち上げて少しずつ進む事で歩行が不安定な方でも安全に利用できるタイプ。ご体格に合わせ、ハイを提案。」とある。

 

成る程、これでは、新しい計画書が必要だろう・・

会議は、特に意見や異論もなく、5分も掛からないで終わった。

 

   ――――――――――――――――

 

会議がおわっても、妻は、

 

   「全くぅ、これ位の変更で、大の大人が5人も集まってぇ・・」

 

と批判的な事を、K士に呟いていた。 すると、彼は、

 

   「そりゃ、Mさん(ケアマネージャー)が真面目なんですよ! 確かに、こんな場合、メンバーに(インターネット)で、『皆の意見を聞いて、終わり』って人もいますよ・・」

 

と、コメントした。 これに対して、妻は寡黙だった。