診療017―202002(2)
メモは、続いた。
(2) 進行性核上性麻痺とイフェンプロジルについて
- 高齢の女性PSP患者(Richardson Syndromeと思われる)が、シンメトレル(300mg/日)とイフェンプロジル酒石酸塩錠(40mg/日)とを服用していると言う。
- そこで、イフェンプロジル酒石酸塩20mg錠×2(朝晩、各1錠)を試してみたいと思います。 (ノウリアストの代わりに? ノウアリストと共に?)処方していただけませんでしょうか?
(3) 血圧の測定結果について (アムロジン5mgの処方結果の検証)
- 前回診察日(1月6日)~昨日(2月9日)の起床時及び就寝時の血圧は、次表の通りであった。
|
起床時 |
就寝時 |
||||
日数 |
17 |
17 |
17 |
26 |
26 |
26 |
項目 |
収縮時血圧 |
拡張時血圧 |
脈拍数 |
収縮時血圧 |
拡張時血圧 |
脈拍数 |
単位 |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
平均値 |
129 |
80 |
70 |
127 |
86 |
74 |
9.5 |
7.4 |
7.6 |
8.1 |
6.0 |
7.9 |
|
最高値 |
144 |
91 |
86 |
141 |
93 |
96 |
最低値 |
111 |
68 |
60 |
106 |
71 |
62 |
以上
これを見ると、f医師は、赤本(処方薬辞典?)で何かを調べながら、こう言った。
「イフェンプロジルねぇ、 ジェネリック名じゃあ分かんないなぁ・・ あっ、セロクラールの事かぁ・・」
と。 更に、セロクラールについて、彼は、こぅ評価した。
「セロクラールは、古い薬なんですよ。 安全性も高いし・・」
と言う事らしい。 では私がなぜこの薬を知ったか・・と言うと、上記にある通り、同じPSPのメル友である。
所で、f医師は、独自に何か新規投与を始めようと思っていたらしい。 というのも、「〇〇を投与しようと思っていたが、セクラロールにしましょう」と言っていたのである。 ○○(薬剤名は、聞き取れなかったが、もしかして、コリンエステラーゼ阻害剤かも知れない。 と言うのは、副作用として「痴呆」を挙げたからである。
そして、処方を見ると、セクラロール20mg錠:40mg(1日分)、分2、朝夕食後とあった。