パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ522―すくまない歩き方(2)

 

さて、2020年2月第3週の後半は、再びK士だ。 彼は、私に、先週と同じ事を言って、

2つ目のすくまない歩き方を教えてくれた。 その方法とは?

 

彼は、私にこう言った。

 

   「前に進む時は、こうやって先ず1歩目を後退するんです」

 

と言った。 そして、彼は、やって見せた。 なるほど・・って、これって、以前、私が独自に編み出した方法そのものだった! そして、総合病院の予診を担当していたM医師に紹介した「すくまない方法」と全く同じだった。 それを知って、私は、

 

   「(なーんだ・・)」

 

と思ってしまった。

 

   ――――――――――――――

 

所で、「リハビリ521―すくまない歩き方(1)」にて、「カニ歩き」がその目的に合致する事を紹介した。 しかし、そこでは「カニ歩き」が、どうしてすくみ足の予防につながるかの説明は、なかった。

 

この事こそ、Happy-ok3さんが、

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2020/03/05/083617 

 

の中で疑問に思った事だった。 それは、

 

   >>「K士は、「横歩きをせよ」

>K士が、考えておられる何か?があるのかもしれませんね。

 

え、疑問を呈した。 では、Happy-ok3さんの言う「何か?」とは? それは、

 

   「横歩きから、普通の(縦)歩きに移行する事」

 

である。 例えば、左への横歩きから始めるとしよう。 左足を左にステップ後、右足を左足に揃える。 つまり、最初は横歩きだ。 これを何回か繰り返した後、身体をわずかに左に回転させながら、左足を少し開く様に、左前方に出す。 その後、右足を左足に寄せる。 更に、「身体をわずかに ・・ 右足を左足によせる」までを、3~4回繰り返した後、普通の歩き方になる。

 

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話しは後退歩に戻って、K氏は、私に後退歩後に前進してみよ・・と言った。 勿論、私はやった経験があるので、直ぐに出来た。 K士はそれを見て、

 

   「そ、そうです!」

 

と言った。 

 

「すくまない歩き方(1)」と併せて考えると、どちらも普通の(=生得的な)歩き方の前に、異常な(=非生得的な)歩き方を付加している。 これこそ、「すくまない歩き方」のエッセンスなのかも知れない。

 

(尚、「生得的な」歩き方については、

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/12/06/102724

 

の後半をご参考にされたい。)