診療029 ― 202103(1)
3月中旬の某日は、〇〇中央クリニックのf医師の受診日であるが、予約時刻は、2時半だ。 しかし、中々、私の準備が出来ず、妻をイライラさせてしまった。 それでも、2時半には、クリニックに到着した。 そして、スリッパに履き替え、中の待合室には、若い女性が、診察室の方を向いて、待っているのみであった。 ハテ、パーキンソン病患者にしては。若いし(一体、何の病気何だろう)・・と思った。
しばらくすると、診察室から老夫婦が出て来た。 もちろん、片方が他方を支えながら・・ すると、先程の女性が、老夫婦のそばに急いだ。 そう、彼女は、介護者だったのだ。
と言う事は、待っているのは、我々だけ!?! そう、事実、次に呼ばれた。 我々が、軽くノックして、診察室に入ると、f医師が
「どうです、転んでませんか?」
と訊いた。 実は、すくみ足により転倒し、口内から出血してしまったので、答えられないでいると、妻が
「転んでません」
と答えた。 つまり、
私が家庭内で転倒しても、医師に掛かる必要がなければ、「転倒」ではないそうである。 そこで、私は、(誤解を招かない様に)早目にいつものメモを出す様に、妻に促した。
そして、そのメモには、次の様に書いておいた。
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- 前回受診日(2021年2月〇日のイベントや体調について
- ドプス600mg、シンメトレル300mg、ノウリアスト40mg、アムロジピン5mg、酸化マグネシウ990mgは、ほぼ毎日、服用した。 (服薬量は、いづれも1日分)
- 比較的平穏な5週間を送れた。
- 但し、2月25日、すくみ足により、左上唇を壁にぶつけて、口内からわずかに出血。
- 上記以外、出血に至る様な転倒は、なかった。
- 長女が妊娠し、帰省する機会が増えた。 (8月8日、出産日の予定)
- 2月5日から、左右に肘掛けのある椅子を購入し、使用を開始したが、引き続き、快適である。
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この⑥を見て、f医師が、私が座っている椅子を示しながら、質問した。
f「この肘掛け椅子って、こんなもんですか?」
と。 すると、妻が答えた。
妻「ハイ・・」
しかし、これをきっかけとして、妻の不満が爆発した。
妻「それなのに、主人ったら、椅子から落ちちゃうんですよ!」
すると、f医師がその原因(弁明?)を求める様に、私の方を見た。
私「落ちた物を拾うためなんですよ」
妻「だって、マウスを何回、落とすって・・」
私「マウスを置く場所が狭いんだもん!」
f「だったら、こう言うのを使えばイイじゃない!!!」
と言いつつ、マジックハンドで物を拾う真似をした。
妻・私「・・ ・・」
妻「主人ったら、寝るのが遅いんですよぉ・・ 夜中の1時とか2時とか。 私は、10時には寝たいのに!!! それに、お風呂に入るのも、遅いんですよ! 夜中の11時とか12時とかぁ・・ 私は、『せめて、私が起きている時間帯に入ってよぉ・・』と常々言ってるんですけどねぇ・・」
f「ですよね! たとえ事故でも、そう言う、事件性が疑われる場合は、警察が入るからねぇ・・ そして、一番近くにいる人が疑われるからねっ!?!」
妻「そうなんです、そして、それって私ですよね? でも、事件性って???」
f「たとえば、介護に疲れた奥さんが、旦那の入浴中に、ついブクブクと・・」
と、なにかを押さえながら、右腕を下げる仕草した。 こわい話しである。