パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

転倒と圧迫骨折(8)

さて、1月のN医師による診察が上旬の第2週にあった。 勿論、診察前にレントゲン(撮像)である。 私が車椅子に乗ると、看護師が「両腕を、車椅子の内側に入れて下さいね!」と言う程、通路が狭いのである。

 

さて、レントゲン撮像の様子は、未だ書いていなかった。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2020/01/14/092717

 

それでは、今回のレントゲン撮像の様子を紹介しよう。 先ず、レントゲン室は、建物の隅にあるが、非常に狭い。 レントゲン台が入ると、1mも空いていない。 そこへ、車椅子で入るので、勢い車椅子は、人が乗っていると中で廻れない。 そこで、車椅子を入り口から台に着け、そこで降りて、台に上るのである。 台は、普通の施術台より高く、80cmはあると思えた。 台の上はスベスベしていて、(ほぼ)自由に動けるのである。 その上で、仰向けで1枚、横から1枚撮像する。 勿論、この時、コルセットは外す。 そうしないと、金具が写り込んでしまうのだ。  私が台の上で看護師の指示に従って動き、ほぼ位置が決定すると、彼女が台のすぐ下に、薄い板を差し込む。 きっと、乾板なのだろう・・

 

こうして最終位置調整後に、看護師が部屋を出て扉を閉めると、別の女性(X線技師?)に合図を送る。 すると、室内の機械から、短いビープ音が聞こえ、そのすぐ後に、先程の看護師は、私がコルセットを着けるのを待って。私を部屋から出すために、車椅子を一旦畳んでから、室内で向きを変えた。 つまり、後は私が車椅子に移乗するだけとなったのだった。

 

とは言っても、私は高さのある台の上である。 うっかりすると、台から車椅子の周辺に落ちてしまう・・ どうやったら、安全に台から下の車椅子に移乗出来るのだろう・・と躊躇していると。看護師が、私の正面で、上半身を私の方に出して来て、

 

   「左腕を、ここに廻してぇー・・」

 

と言いながら、 自分の右肩を左腕で示した。 私が自分の左腕を彼女の右肩に廻すと、私の左手が、彼女の首に到達した。 すると、彼女は上半身を起した。 私は、反射的に右手で彼女の左肩を持った。 今度は、彼女は。自分の両腕を私の両腕の下から私の背中に廻した。 

 

すると、2人が抱き合う形になった。 

 

   https://www.azumien.jp/contents/method/images/00006_004.png

 

   http://www.misaki.rdy.jp/illust/hukushi/kaigo/houmon7/psozai/103.png

 

それで、彼女が立ち上がったら、私も彼女に引き上げられる感じで立ち上がった。 その後、彼女は私を車椅子に誘導し、そのままレントゲン室を出た。

 

まぁ、「ハプニング」は一瞬であったが、私にとっては忘れられないものとなった。 ・・と言うより、「間違ってしまいそう」になった。

 

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さて、こうして撮られたレントゲン像は、レントゲン室入り口にある現像機(?)で確認され、デジタル化されるのだろう。 その結果、診察室にある専用モニターに映し出される。 N医師は、今回のレントゲン像を前回の分と比較した。

 

N医師は、一応画面をクリックして、電卓で第12胸椎の厚さを計算した。 そして、こう言った。

 

   「前回と殆んど同じですねぇ・・」

 

と(幾分。残念そうに)。 そんなの、像を見れば分かる。 が、「画像診断」と言う保険点数をゲットするためには無駄と分かっていても、やらなければならない・・のかも(?)