リハビリ480―こ、これって、確か・・
さて。作業療法の後は、理学療法である。 台に仰向けに寝て待っていると、M嬢が
「こんにちは、〇〇さーん」
と笑顔で、明るく声を掛けて来た。 女性の笑顔と言うのは、イイものだ。 それが、「営業スマイル」であったとしても・・ 唯、この頃、M嬢が「女」である事を意識しなくなって来た。 それは、慣れのため・・と言う事にしておこう。(><)
さて、今日は新技を紹介しよう。
M嬢は、仰向けの私に
「左に向けますか?」
と私に、横になる様、促した。 私が横を向き終ると、彼女は私に左腕を真っ直ぐ前に(=台の上に)伸ばす様、そして、右手を左手の上に乗せる様指示した。 ここまでが準備である。
私の背中付近にいる彼女は、私に
「右腕を、後ろに(背中側に)廻してください?」
と言って、私の右腕を持って、押し下げた。 私の上体は、グッと右回りに回転した。 更に彼女は、
「顔は、天井の方から右手を見るようにしてぇ・・ 」
と指示した。 すると、彼女は、
「どうですか、この辺はのびますか?」
と私の背中をさすりながら訊いた。 私は、少しあえぎながら
「えぇ・・ 伸びています」
と答えると、彼女は、納得した様な表情を見せた。 続いて彼女は、彼女のサポート無しにやって見る様に、言った。 私が一人で始めると、彼女は、
「お臍は、上を向かないでぇ・・」
と注意した。
これをやっている間に、私はデジャヴを覚えた。 それは、I士による下記の技である。
【そして、四つん這いになって、片方の腕を天井に向けて挙げ、顔をその指先を見る様に捩じるストレッチを行った。】
http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/07/10/064647
まぁ、それさえ分かれば、今回の新技のエッセンス(胸郭の柔軟性の増強)さえ分かれば、後は容易である、 その後、反対側でも同様な事を行った。
唯、両者の差として、I士のはstaticであるが、M嬢のはdynamicだ。
こうして、無事に理学療法も終り、帰ろうとしたら、彼女がこんな事を言った。
「介護保険の話し、聞きました?」
勿論、M士から先週聞いたので、肯定の返事をした。 いよいよ、M嬢まで言い出した。