パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ457―新技と宿題

 

さて、作業療法の後は、理学療法である。 M士が私を空いている台に案内し、私を仰向けに寝せて、S士を待つ様、指示した。 私が台に乗り、あおむけになると、M士とA嬢(研修生)とが、夫々挨拶をした。

 

   「じゃぁ。お大事に」

 

   「今日は、ありがとうございました」

 

と。 私は、上半身をチョット持ち上げて、

 

   「ありがとうございました」

 

と。返事をした。 

 

こうして、暫く待つと、理学療法士のM士がやって来た。 軽い挨拶をして、理学療法が始まった。 先ずは、歩容のチェックである。 彼は、私を連れて、室内を往復した。 その後、私は台の上に仰向けになり、下半身のストレッチから施術が始まった。

 

途中。彼は私にうつ伏せになる様指示し、施術を続けた。 うつ伏せ状態での施術が終わると、今度は、四つん這いになった。 いよいよ新技だ。

 

先ず彼は、四つん這い状態のチェックをした。 

 

「もう少し、両腕の間隔を狭めて下さい。 腕が真っ直ぐになるように! そうそう・・」

 

と言った。 私は安定のために、両腕の間隔を肩幅より少し広めにしていた。 つまり、両腕が両肩から、真っ直ぐ台に降りて行かなければならない・・と言う。 その結果、両腕が台の面に直角になり、勿論、平行になった。 この状態で、彼は

 

   「そのまま、胸を落として下さい。 そう、もっと、もっと!」

 

お鼓舞する。 彼は、手を私の背中に置き、肩甲骨の間隔を調べている。 そして、

 

   「はい、いですよぁー。元に戻ってぇ・・」

 

と言った。 そう、この動作の目的は、胸郭の柔軟性を確保する事だ。 そして、この胸の上下運動を、数回繰り返した。 そして、これが宿題となった。 まぁ、彼が宿題を出すのは、珍しい。 しかし、「一日、何回やれ」とは言わない。 あくまで、私の自主性に任せてあるのだ。