診療004―201812(3)
更には、f医師は
「シプロヘプタジン、ペリアクチンねぇ・・ 吸収が悪いでしょ?」
とも言った。 私は思わず、
「ペリアクチンは、躁鬱病も治療にも使われています(ので、脳内への移行は確実です)よ!?!」
とは、言ってみた。 と言うのも、シプロヘプタジンの様に、亀の甲(=ベンゼン環)が付いたものは、lipophilic(親油性)であり、神経系にアフィニティーが高いからである。
https://www.genome.jp/Fig/drug/D02234.gif
事実、それは経口での吸収率が高い。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%98%E3%83%97%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%83%B3 の「薬物動態学」の項を参照
所で、f医師は⑤の「トリプタノールの頻尿治療効果」については、次の様な事を言った。
「そうですかぁ、頻尿に効きましたかぁ・・ 実は、トリプタノールを頻尿予防の目的で飲む人もいるんですよ! その場合は、25mg(の錠剤)を使うんですけどね・・」
と、 更に、
「お薬は、未だ余っていますよね?」
と確認した。 それは、(就寝前に2錠を)試してみよ・・と言う示唆だろうか?
さて、残るは、アムロジンの効果の検証である。
(3) 血圧の測定結果について (アムロジン処方の結果の検証)
⑥ 前回診察日(11月〇日)~昨日(12月〇日)の起床時及び就寝時の血圧は、次表の通りであった。
起 床 時 |
就 寝 時 |
|||||
有効件数 |
28 |
28 |
28 |
26 |
26 |
26 |
項目 |
脈拍数 |
脈拍数 |
||||
|
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
平均値 |
133 |
82 |
64 |
129 |
81 |
67 |
6.6 |
5.7 |
3.9 |
6.7 |
4.3 |
5.8 |
|
最高値 |
148 |
91 |
78 |
140 |
89 |
81 |
最低値 |
120 |
66 |
60 |
114 |
71 |
58 |
こうして、12月上旬の診察が終わった。 処方箋を見ると、シプロヘプタジンは処方されておらず、ドプスとシンメトレル(とアムロジン)のみであった。