リハビリ449―作業療法は書字訓練
さて、今日の午後からは、理学療法と作業療法とがある日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に行った。 先ずは、作業療法なので、M士から声が掛かった。 そして、リハビリテーション室奥のテーブルに座った。 すると、M士が、
「ちょっと、待っててください」
と言って、席を外した。 しばらくして戻って来ると、手にA4の紙を数枚持っていた。
「お待たせしました」
と言って、その紙をみると、書字練習用のプリントだった。 彼は、鉛筆をポケットから出し、更にその内の1枚を出して私の前に広げた。 漢字が並んでいる。 それは、
「南無無辺行菩薩
:
南無妙法蓮華経
:
南無安立行菩薩」
と言う、全7行のものである。 早速、漢字をなぞり、その直ぐ左の空白行に、同じ字を書く。 そして、私が早く書かない様、彼がキューを出してから、1画ずつ、書いて行く。
確かに、彼のキューを待って書くと、ユックリと手本を見て書ける。 しかし、漢字は画数が多いので時間が掛かる。 現にキューを2秒おきに出すと、最初の行(と隣の空白行)だけで実に3分弱掛かる計算になる。 これだけをやる訳でもないので、2行程(と夫々の隣の空白行を)程書いて、残りは宿題となった。
後、先の平仮名の練習もした。 私が、無地の枡に見本に似せて書いて行くと、
「イイですねぇ・・ 上手いですねぇ・・ 習字とか、習ってました?」
と絶賛するので、つい正直に
「えぇ、子供の頃・・ 大人になってからは、ペン字を少し。」
と言ってしまった。
その他、1.5cm角の枡目の塗り潰しや同枡当たり(以下、同じ)縦線4本・横線4本・右上がりの45度斜線5本・左上がりの45度斜線5本の線を書いたりした。 しかし、線が偏ったりした。 と言うのは、線が偶数本の場合は、中央に線が無いので、均等に書き難いので。 すると、
「(隙間が)空いちゃいましたねぇ・・」
とM士が言うので、私がもう一本書き足すと、
「足せば良いってもんじゃないんです!」
と言われてしまった。 それに、同じ種類の線の枡が縦に連続していると、(横線を除いて)隣の枡の線と繋がるハズであるが、それも結構バラバラだ。 まぁ、その点については、彼の指摘は無かった。