パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

歩行と姿勢保持のテスト

その後、指鼻試験(検者が患者の顔の前に人差し指を出し、患者の人差し指で検者の指先と患者の鼻先とを往復させる)を左右の指で実施した。 これが小脳のテストである事は、既述した。 勿論、普通にできた。

 

I医師は椅子から立ち上がり、私に

 

   「では、(診察室内を)歩いてみて下さい」 (I医師)

 

と求めた。 私はつい意識して、正常っぽく歩いてしまった。 これが後に、問題となるとは、思いもよらなかったのである。 

 

次にI医師は私の背後に立ち、両手で私の両肩を軽く押さえて、こう言った。

 

   「私が(両肩を)後ろに引っ張りますから、なるべく耐えて下さい。」 (I医師)

 

そして私の肩をチョット引いた。 私は倒れない様に、そのままの位置でふんばる事ができた。 姿勢保持や反射障害の検査である。 これも、小脳の機能にも関連しているらしい。

 

   ――――――――――――――――――――――――

 

話は前後するが、私のメモにある質問にも答えてくれた。 質問は運動負荷後の血圧や心拍数が、昔ほど上昇しない事に対する疑問である。

 

「質問:昨年の夏、会社の定期健康診断にて、境界域高血圧を指摘されました。 しかしここ数ヶ月はジョギング等の運動負荷後も、低めで推移(140-75mmHg前後)しています。 これは心筋の交感神経レセプターが脱落しつつある事を示唆しているのでしょうか?」

 

これに対し、I医師は

 

   「これって、普通(の血圧上昇)じゃない?」 (I医師)

 

と言い、私の懸念を払拭してくれた。