パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察―201110-4(リハビリの評価と処方)

I医師は、再びモニターを見ながら、キーボードを打ち出した。 そして、

 

   「リハビリ(に通っているの)は、何と言うクリニックですか?」 (I医師)

 

と尋ねた。 メモには固有名詞は書いてなく、ただ「○○市内の・・」としただけだったからである。 私が

 

   「○○整形外科クリニックです」 (私)

 

と答えると、I医師はそれを聞きながら、キーボードから入力して言った。 そして、メモのリハビリの記述を見ながら

 

   「本当に、この通りよねぇ・・」 (I医師)

 

と同じ事を、つぶやいた。 自分が想定していたリハビリが、ドン・ピタだった様である。

 

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そして、問題の処方である。 妻も私も薬効の低減に対して、今回こそ増量されるものだと思い込んでいた。 しかし、I医師の考えは異なっていた。

 

   「もう少し、今の(処方)量で頑張ってみましょう。」 (I医師)

 

と。 

 

これを聞いた妻は、私の症状の悪化をI医師に訴え出した。 しかし、I医師の説明を聞いて、納得した。 その理由は、概ね次の通りである。

 

?       I医師がリハビリの重要性を説明した事。

?       I医師は患者(私)の10年後まで(予後や治療計画を)考えてくれている事。

 

?       患者の求めに応じてどんどん処方するのが、「良い医師」ではない事。

?       私の病気がパーキンソン症候群であり、抗パーキンソン薬がそれ程奏効しない事。

?       私の症状が、まだ軽い事。

 

この?については、医師側と患者側(+家族側)で評価の相違が、大きいと思われる。 多くの重症患者を診て来ているI医師にとってみれば、生活の全てを(介助なく)自活している私は、軽度の方なのだろう。 

 

やろうと思えば普通に歩けるし、元気に腕を振って「1,2,1,2・・」と足踏みもできる。 姿勢反射も良い、小脳の機能も正常。 会社勤務を継続し、旅行にも行ってきた。

 

薬に頼らなくてできるなら、その方が(予後が)良いのだろう。