4月のリハビリ(2)
前の人が終わり、(台が空いたので)いよいよ我々の順番となった。 彼は必要最小限の挨拶をして、早速施術に入った。
「(うん、上手いっ!)」
と、私は思った。 と言うのは、技の連綿が合理的でスムーズだ。 きっとこれは、彼が決まったルーチンを持っているからに違いない! ・・と言う事は、彼は新卒ではなく、転職組に間違いない!?!
その後、部位別の施術に入ると、彼が私に、
「どうですか、大丈夫ですか?」、「痛くないですか?」
と訊くのであるが、まぁ、初回なので仕方ないし、彼も私の事を気遣って言ってくれているのは、分かる。 しかし、折角の施術を中断してまで頻回になると、少々ウザったくなってくる。 ここは、K士の様に、
「痛かったら、(遠慮なく)言って下さい?」
で十分であろうし、第一、患者の表情を見ていれば、分かるだろに・・
最後に彼が私に訊いた。
「どうですか、私の今日のリハビリは、弱かったでしょうか?」
と。 そこで私は正直に
「もう少し強くても、大丈夫です」
と答えた。 すると、彼は、
「分かりました。 次の機会には、そうしましょう」
と言って、その日のリハビリを終えた。
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そうしたら、その「機会」がやって来た。 同月の下旬に、もう一度、彼が担当する機会があった。 では、その時の手技の強さは、初回より強くなったのか? 実は、余り、印象にない。 と言う事は、私に丁度良かったのではないか・・と思っているし、仮に弱ければ、それなりの印象が残っているはずだ。
流石である。 1回の施術で、患者の状況(好み?)を把握し、その結果を次回の施術に活かす・・ 私の好みである。(><)