気功59(ホントです)
気功師のブータレは、まだまだ続いた。
例えば、こんな事である・・
「私は、今から貴方が筋トレでもやって、ムキムキと体力を付けて行くなんて、思わないし、期待もしてないの・・ ま、今の状態を何とか維持出来れば、上等だと思っているの」
と言いながら、TV-CMの「虫コナーズ」の様に、手の平を下にして、複数の指を交互にふるわせながら、自分の胸の前で、前腕を水平に引いていった。 更に、
「私が貴方の今の体力を維持出来る様に・・と、どんなに気功を熱心にやっても、肝心の受ける側も信じて、努力もしなきゃダメなのよl。 私だって、一生懸命なのよ!」
と続けた。 彼女の場合の(一生)「懸命」と言うのは、本当に、「命を懸ける」と言う場合もある様だ。 と言うのも、以前、こんな事を聞いたからである。
「以前、ある男性が、
『センセ、この所どうも調子が悪いので、診ていただけますか?』
と言うので診たの・・ 気功(の施術)が終わって、その人は、
『お陰様で、スッキリしました! ありがとうございました』
と言って帰って行ったけど、それからの私が大変だったの・・
もう、体が動かなくて三日三晩寝たきりよ! でも、寝ても身の置き所はないし、起きればフラフラするし・・ それはもう大変だったのよ!!! その後、漸く起き(ら)れる様になっても、1週間位変だったわ!?!」
と言うほど、体調は最悪だった様だ。
つまり、余程強い(悪)霊だった様だ。 気功と言うのは、自分自身や自分の家族には、効かないらしい。 そのため、(他人である)その男性に取り付いた霊は取り出せても、自分自身のはダメらしい。
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話しは戻って、気功師は30分程愚痴を言って、ようやく施術に入った。 施術は、普通だった。 そして約1時間の施術を行って、コーヒーとスイスロールでもてなしてくれた。 そして、我々の飲食が終わると、食器を脇によせて、こう言った。
「次回はいつにしますか? ・・ 例えば、6月○○日の○時はどう???」
と、気功師の方から訊いてくれた。 と言うことは、
「(まだ、見放されていない!?!)」
と思い、内心、胸を撫で下ろした。 しかし、 リハビリは、もっとしっかりやらなければならない。