プエブロとメサベルデ - 滞米生活、その24
私が住んでいたフォートコリンズ(Fort Collins)の街の名は、「Fort」=砦に由来します。 勿論、American Indians(アメリカンインディアン)に対する砦です。 現代のフォートコリンズは大学街なので、西洋側の文化としか接する機会はありませんでしたが、州の南部に行くと別です。
コロラド州の南部に、Pueblo(プエブロ)と言う街があります。 以前の日記に出てきましたね?
. http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/11/15/114312
勿論、Pueblo Indians(プエブロインディアン)と関係が深かった事は、Native American Museum(アメリカ原住民博物館)に行けば明らかです。 その博物館では当時の生活が再現してあり、日に焼けて、シワの深い顔の年老いたインディアン夫婦(マネキン)が、彩り豊かな民族衣装を纏っていました。 顔立ちを見ると、自分の祖父母や近所のオジさんオバさんを見る思いで、懐かしさすら感じられました。
しかし、実際はPuebloの街にはその面影すらありませんでした。 Puebloとは日干レンガで作った家の事なので、「(まさか、無いだろう・・)」とは思っていましたが・・ ただ郊外の街道沿いに、インディアンの子供が売る装飾品の出店があり、インディアンの居住区である事を実感しました。 (道路標識やゲートがある場合もありました。)
その西のMesa Verde(メサベルデ)を訪れた時は、先住民の、当時の生活の息遣いすら感じられたのでした。 コロラド州の南西の端です。 下記地図で、中央にメサヴェルデの文字が見えます。 尚、Puebloの街から直線で360km(226マイル)程、西南西あります。
その由来や歴史は下記URLのWebページに譲るとして、アメリカの原点を見る思いでした。 Mesaは丘陵、Verdeは緑を意味しますので、彼らにとって安住の地だったのでしょう。 「(こんな所に住んでいたんだ・・)」と実感できる程、良い保存状態でした。
https://www.youtube.com/watch?v=sf6JgCNkyLA&feature=emb_logo/
https://www.youtube.com/watch?v=kxsbbc2jjmI
そして車でMesa Verdeを後にして、ふと振り返るとそれが本当に緑の高台であった事を知り、その名前の由来を実感したのでした。