パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

介護支援専門員の来訪

さて、介護度が決まったら、次は、ケアマネージャーの決定である。 そこで私は、「地域包括支援センター」に電話した。 すると、後に担当から電話する・・と言う。 待っていると(嘘)、Kと言う男性から電話があり、3日後に我が家に来る・・と言った。 今日は、Kさんが来訪する日だ。

 

すると、ほぼ定刻に、男性がチャリでやって来た。 私は、テッキリ軽自動車で来るものと思い込んでいた。 しかし考えてみれば、包括センターは、MS園と言う老人介護施設内にあり、そこまで徒歩で10分位なので、チャリで2~3分だろう。 車で行った先で駐車場を探すより、合理的である。 

 

彼はチャリを庭の隅に停め、玄関のチャイムを鳴らした。 妻の案内でリビングルームにはいるとテーブルを挟んで私の対面(といめん)に座った。 彼は、名刺を出しながら、

   

   「Kと申します。 よろしくお願いします」

 

と挨拶をした。 私は両手で拝む様に名刺を受け取りながら、

 

   「〇〇です。 こちらこそよろしくお願いします」

 

と答えた。 名刺を見ると。名前のKの左に、小さなフォントで、「社会福祉士」と「介護支援専門員」とあった。 後で知るのであるが、ケアマネージャーとは異なる様だ。 そこで、私が介護保険被保険者証を出すと、彼は暫く見入っていた。

 

彼は、我々に対し、介護保険の説明を始めた。 そして、妻が、

 

   「ウチは母が要介護3で、デイサービスに通っているので、大体の事は分かります」

 

と言ったら、彼は一般論の説明は止めて、私個人の事に言及した。 その結果、妻とこんなやり取りとなった。

 

   「失礼ですが、ご病気か何かで?」

 

   「えぇ、進行性核上性麻痺で・・」

 

   「そうですか、進行性核上性麻痺ですかぁ・・」

 

   「え? 進行性核上性麻痺をご存知ですか!?!」

 

これに対して、Kさんは答えなかった。 私は、彼が我が家を訪問するに当たって、リストから私の病名を知り、予め調べたのだと思った。 

 

   「で、ご希望は?」

 

   「通所リハビリです」

 

   「もう見学にいかれましたか?」

 

   「えぇ、2ヶ所程・・ 後1ヶ所は、N整形外科なんですが、ケアマネージャーの決定後に、ケアマネージャーを通じて申し込んでくれ・・と言われて・・」

 

   「そうですかぁ、N整形外科って、結構厳しいんだなぁ・・ 後は、隣接市の『Iの家』」がありますが、短時間のリハビリは一杯みたいですよ」

 

   「あ、『Iの家』に行ってきましたよ。 そうしたら、終日のデイケアをすすめられて・・」

 

   (http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/06/28/135541

 

   「後は、同じく隣接市の『H整形外科』ですねぇ・・」

 

   「あ、こっちも、見学に行って来ました」

 

   (http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/06/20/084610

 

   「どうでした?」

 

   「兎に角、混んで、混んで・・ 主人は狭い所が苦手なので・・」

 

と言う事で、N整形外科のリハビリを後日、申し込んだ。 こうして、後日、ケアマネージャーを決定してから、再度訪問し、ケアプランの作成を行う事となった。