パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

後頭部から、出血!?!

 

この頃、普通に立っていて、急に傾いたり、転倒したりする事が増えた。 例えば、クリニックでの転倒がその好例であった。 まぁ、増えたと言っても、月1回あるか無いか・・程度であり、年に数回位である。 でも、以前はそんな事は無かったので、不安である。

 

周囲からすれば、「何の転倒する要因も無いのに・・」と思うだろうが、それでもバランスを失ってしまうのである。 まぁ、診断名を付けるとなると、「立位保持困難」とか、「立位保持障害」とか言うのであろうが、私の場合は、99.99%の時間は立位保持できるので、困難とか、障害とまでは言わないのだろう。 (つまり、偶発的な事象と考える・・と言う事である。)

 

その内で最も怖いのが後方転倒である。 と言うのも、自分の後ろに何があるか分からない。 万が一にも、尖ったものや大切なものがあっても、分からないし、支える手も無い。 普通の人なら、後退歩が出るのだろうが・・

 

さて、もし後ろバランスになってしまったら、どうすれば良いのだろう? 屋外であれば、向きを180度変える方法がある。 身体の軸は変わらないので、前傾姿勢になる。 前傾であれば足を出しやすいし、万が一、倒れ込んでも両手がある。

 

まぁ、その他に姿勢を低くする方法もある。 これは同じ転倒するのでも、立位からの転倒と、蹲踞(そんきょ)からの転倒では、前者の方が圧倒的に危険である。 

 

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ある時室内で、立位の状態で後ろバランスになってしまった。 このままでは、後方転倒になってしまう・・ かと言って180度向き直るのは、スペース的に無理だ。 従って、ここは、姿勢を低くするしかない・・ そこで、腰を落とした。 すると、後方バランスのまましゃがんだで、そのまま後方へ身体が回転し始めた。

 

    「(これは、ヤバイ!)」

 

と思って、私は両腕を後方に伸ばして、回転を止めようとした。 しかし、何も無く、後頭部を柱にぶつけてしまった。 しかも間が悪く、柱の角である・・

 

   「ゴツン」

 

   「痛たたたた・・」

 

と言うふうに・・ 

 

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余りの痛さに、私は左手を柱の角が当たった箇所に当てた。 そうして、2~3分程して、急な痛みも治まったので、左手を戻して見ると・・ 血がほぼ全面に付いているではないか! そう、後頭部から出血してしまったのだ!!! 私は急いで手を洗い、ティッシュペーパーで後頭部を拭った。 まぁ、出血量はそれ程多くは無い様だ。

 

こうして出血は収まったが、乾いた血液が凝固して髪の毛にこびり付いてしまっていた。 そこで、入浴時の洗髪時にそうっと洗って見た。 すると、傷口を塞いでいた凝血が剥がれて、再び出血した。 そこで、タオルで抑えて止血した。

 

その後、ゲンタマイシン軟膏を傷口に、妻に付けてもらった。 問題は、就寝時である。 枕カバーを汚してはならないので、タオルを敷いた。 結果的に寝相が良かったのであろう、血液はタオルにのみ付着していた。

 

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さて、翌日触ってみると、髪に凝血がまだ、こびり付いていた。 そこでその晩、再び傷口周辺を中心に洗髪した。 押すと痛みは残るものの、出血は既に見られなかった。 そこでブロワーで髪を乾かすと、髪に付いた凝血はシャンプーで取れ、自然な髪に戻っていた。 勿論、枕に被せたタオルに、血は付着していなかった。

 

なぜそんなに、自然の髪に拘るかと言うと、翌日にリハビリがあるからである。