診療003―201811―(2)
診療003―201811―(2)
そして、次の項目に移った。 再び、メモから引用しよう。
(2) 処方について (処方量は、1日当たり)
- ⑦ 過去、セディール(10mg×1/日)は、服用経験あり。(9.3~2017.10.1) 当時は効果も副作用も無く、4週間で中止した。(参照:「お薬手帳」)
- ⑧ 進行性核上性麻痺(以下、PSP)とセロトニンについて
文献では、進行性核上性麻痺(以下、PSP)の薬物療法として、三環系抗うつ薬の処方例あり。
- “Amitriptyline in the treatment of progressive supranuclear palsy.”, Kvale JN, Arch Neurol. 39:387-388,1982.
- “Treatment of progressive supranuclear palsy with tricyclic antidepressants.”, Newman GC, Neurology. 1985 Aug;35(8):1189-93.
- “Short time treatment of progressive supranuclear palsy with amitriptyline”, Yamashi M, et al, Rinsho Sinkeigaku. 1986 Nov;26(11):1138-41.
- “Treatment of progressive supranuclear palsy with amitriptyline : therapeutic and toxic effects.”, Engel PA, J AM Geriatr Soc, 44:1072-4, 1996.
PSPの薬物療法として、三環系抗うつ薬はいかがなのでしょう?
- ⑨ 現在、以下の薬を保有している。
ドプス200mg×3×28日分(=84錠)、シンメトレル100mg×3×14日分(=42錠)、アムロジン5mg×1×14日分(=14錠)
これを見て、f医師は、
「トリプタノールを試して見ましょう? ただ、副作用として、口が乾くんですよね。 ・・ 抗アセチルコリン作用も、ありますから・・」
と、説明した。 更に、血圧については、
「収縮期血圧の最低値がこれ(111mmmHg)で、ふらつきとかありませんか?」
と質問したので、私は否定の回答をした。
(3) 血圧の測定結果について (アムロジン処方の結果の検証)
- ⑩ 前回診察日(10月15日)~昨日(11月4日)の起床時及び就寝時の血圧は、次表の通りであった。
起 床 時 |
就 寝 時 |
|||||
有効件数 |
20 |
20 |
20 |
21 |
21 |
21 |
項目 |
脈拍数 |
脈拍数 |
||||
単位 |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
mmHg |
mmHg |
pulse/min |
平均値 |
128 |
78 |
62 |
123 |
78 |
68 |
7.0 |
7.6 |
4.1 |
7.2 |
6.3 |
6.8 |
|
最高値 |
139 |
91 |
73 |
143 |
90 |
80 |
最低値 |
113 |
66 |
58 |
111 |
64 |
56 |
こうして、新しく処方される薬も決まり、4週間後の予約を決めた。 そして、最後にこう言った。
「えぇとぉ、2錠ずつ28日分しますから、始めは1錠ずつ試して下さいね?」
と説明した。
こうして診察が終わり、受付でお金を払って処方箋を受け取り、妻のみが薬局に行った。 しかし、またしてもトリプタノールが不足で、翌日自宅まで届ける・・とは言ったが、どうせリハビリに行くので、こちらから取りに来る旨を言った。