パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

公園にてランチ―4

 

烏賊博士は

 

   「藤棚なんだーー!」

 

と独り言を言い、豆莢(藤の種子)を探し始めた。 しかし、立派な樹の割には。一つも無かった様である。

 

勿論、種子が出来るには、花が咲かなければならない。 しかし、開花の痕跡すら、無い。 つまり、(前年の夏に)花芽が形成されなかったのだ。 その理由は、剪定不足である。 どう言う事かと言うと、剪定不足により夏の間形成された花芽を持つ枝が徒長してしまうからである。 

 

つまりその藤棚の藤は、手入れがされていないので、蔓同士が絡み合い、厚い緑の層を形成している。 これでは、花(芽)を期待する方が無理だ・・

 

   ――――――――――――――――――

 

藤棚の下で、彼の作ったピタ・サンドイッチで昼食を取った。 ピタの袋の中に、チキン・チェダーチーズ・レタスが盛ってあり、噛み付くとレタスがシャキシャキとして美味しい。 飲み物は、彼が学内で買って来てくれた微糖コーヒーだ。

 

食事をしながら、更に食後に、彼とは色んな話しをした。 その一つが本の「裁断機」を拾った事である。 私は「拾った」と言う意味が、「超安価で入手出来た」と言う事かと思っていたら、本当に「拾った」らしい。 

 

ある時、彼が某大学の粗大ごみ置き場を見ると・・ 何と、裁断機の箱が捨ててあるではないか! それを見て、彼は

 

   「箱ごと・・と言う事は、中がマトモな事が多い」

 

と直感した・・らしい。 なぜ、これがラッキーなのか・・と言うと、「自炊」(スキャナーを用いて自分でコピーする事)後、自分で裁断・製本出来るからである。

 

   「お金がある所には、あるんだなぁ・・」

 

と言う感想である。

 

   ――――――――――――――――――

 

私が彼の家庭教師アルバイトの相手(国立H大医学部)とSkypeを通じてPrivate Lessonをやっているのか? ・・と前回のランチの時、彼から聞いたアルバイトの様子を訊こうと思ったら、

 

   「あぁ、彼ね! 彼は生理学より解剖学の方が緊急だ・・と言う事で無くなった」

 

と言う事らしい。 では、プータローかと言うと、女子大生を教えているらしい。 彼女は「御三家」(TK大・医、St.M医大、N大・医)の一つの学生らしい。 殆んど勉強をしないらしく、当然、留年の危機。 そこで彼が家庭教師をして、何とか持ち上げた。

 

すると彼女は自分の不勉強による至らなさを反省し以降は・・所か、「イザとなれば、アイツ(烏賊博士)に頼めば何とかなる」と味をしめ、益々勉強をしなくなった・・とか!?!

 

   ―――――――――――――――――

 

そんな話しをしながら、トイレに行き、池を背景に写真を撮り、帰路に就いた。

すると眼前に踏み切りがあり、その左に小さな駐車場と警備員が見えた。 しかも

その入り口には、3台分の身障者用駐車場が空いているのだった。

 

つまり、最初の交差点で警備員が案内してくれたのは、ここだったのだ!