リハビリ207―ピンチヒッターの作業療法士
さて、今日はこの後、作業療法がある。 いつものM士は8月初めに一週間程連続休暇をとっているんで、今回はS士と言う女性がピンチヒッターとして担当してくれる・・と言う。
で、作業療法室まで、O士が案内してくれた。 着席して待っているが、S士の姿が見えない。 すると、O士が「暇つぶし」を棚から出してきて、私の目の前のテーブルに置いた。
それは、作業療法で使用する、訓練用の道具らしい。 約25cm×25cmで、厚み4cm程の板である。 板には、6×6=36個の穴が開いていて、それぞれの穴には、木の棒が立ててある。 その棒は、印鑑を一回り大きくした感じで、頂上が赤く塗ってある。
すると、O士が使い方(=暇のつぶし方)を教えてくれた。 彼は、隅の棒を一本引き抜き、天地を逆にして、再び同じ穴に差し込んだ。 唯、それだけの事だが、その棒の頂部が緑色で塗ってあった。 ナホルド、こうやって使うのか!
私が残りの棒の天地を返し、すべてを緑色にし、更に赤に戻し終わった頃、S士が、現れた。 小柄な美人である。 髪を後ろで束ね、低い位置でお団子にまとめた清楚な印象である。 勿論、すっぴんである。
「イイですか、○○さん。 彼女がいくらカワユイからと行って、携帯(電話)の番号を訊いちゃダメですよ? (健康)保険が適用されないので、5万円かかりますからね!」
と、O士がどこかで聞いたギャグを言った。
http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2014/02/25/061524
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さて、S嬢は早速準備室に行き、マス目の紙を持って来て、自分のボールペンを出して、
「ではここに、今日の日付けを書いて行って下さい」
と、指示した。 まぁ、頑張っても、大きく書けなかった。 するとS士は、
「少しお待ち下さい」
と言って、準備室に行き、少しして私を中に案内した。 すると、テーブルの上に、書道の一式が揃えてあった。 私は毛筆で自分の名や「春夏秋冬」を書いたが、以前より下手になっていた。
書道に限らず何の道でもそうであるが、上達のコツの一つは、「継続」である。