リハビリ436―8月の作業療法
8月には4回のリハビリがあり、いずれも作業療法と理学療法とのセットである。 そこで、それぞれの施術の様子を紹介しよう。
先ずは、作業療法である。 と言うのも、作業療法が先に行われる事が多いからである・
作業療法では、色々な「小物」を使う事が多い。 例えば、「ペグ中」・ これは厚いラワン材に5×4=20個の穴がある。 夫々に、穴の直径の8割位の、長さ5cm程の棒が入っている。 その棒の2つの端は、青と赤とに塗り分けられている。 この棒が「ペグ」で、「中」はサイズを表すものと思われる。
この「ペグ中」を用い、何をするかと言うと、ビー玉の移動である。 どうやるかと言うと・・
- ① ペグ中から、ペグを全部取り除く。
- ② 5×4=20個の穴の1列(一番外側の列)を除き、全部の穴に16個(=4個×4列)のビー玉をいれる。
- ③ 空いた列の直ぐ隣の列・4個のビー玉を移して行く。
- ➃ 更に空いた列に、その隣の列・4個のビー玉を移す。
- ⑤ 以降、④を繰り返すと、③を含め、4回で、空いた列が反対側の端に行き着く。
- ⑥ 更に③から繰り返す。
さて課題は、どの指でビー玉を持ち上げるか・・である。 M士は、親指と小指、人指し指と中指、中指と薬指等で挟んで運べ・・と。 親指と小指なら、上から摘める。 しかし、人指し指と中指や中指と薬指の場合は、指を水平に揃えなければならない。 但し、ビー玉の直径と穴の直径がほぼ同じで、ビー玉の45%以上が穴の中に沈んでいる感じだ。 中には、穴の直径が大きいのか、ビー玉の直径が小さいのか、或いはその両方なのか、ビー玉の半分程が沈んでいる印象だ。
これは、結構、難しい。 どうやるかと言えば、周囲のビー玉を先に払って、低い位置から、挟むのである。
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後は、楊枝の様な金属棒とコインを机の上から元の容器(小さなガラス瓶)に戻す練習もした。 きっと巧緻作業の出来具合を調べるためだろう。 金属棒が2本くっついて並んでいたので、2本いっぺんに運んだら、彼はその2本を元に戻した。 つまり、1本ずつやれ・・と言う事だ。
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そして、毎月恒例の握力測定であるが、デジタル式のツールで、右37Kg・左40Kgであった。 その表示を見て、
「うん、結構強いですね!」
と、M士は評価した。 彼の中では、私は、「腕の力も手の力も十分ある」らしい。