診察201309―3
(4) セカンドオピニオンについて
? セカンドオピニオンを受けたいと考えているが、先生のお考えは?
・ 薬効の漸減は感じるものの、症状は概ね固定し新たな発現も自覚していない。
・ 多くの病院で「セカンドオピニオン外来」が設置される様になった。 (但し、貴院ではセカンドオピニオンの対象疾患は限定的)
・ 家族、特に長男の勧め。
これに対し、S医師は肯定的だった。 その理由としては、極論すれば、次の2つになろうか? (あくまで、筆者の想像)
(ア) 自分の診断や処方に自信がある。 患者がセカンドピニオンをうければ、今の治療(方針)に納得するだろう。
(イ) 自信はない。 寧ろ患者のもたらす他の専門医の意見を、今後の治療の参考にしよう。
S医師は、こう言ったのである。
「パーキンソン病の(一部)症状が出ている事とパーキンソン病患者の歩き方に似ている事から、パーキンソン症候群と(診断)している」
更には、こんな踏み込んだ発言も出た。
「抗パーキンソン病薬を対症的に処方しているが、(前任の)Iも私も、本当の所(=疾病の本質)は分らない」
何ら飾る事の無い、本音に思えた。 これだけストレートには、中中言えない。 そんなところまで言ってくれるS医師が、個人的には好きだ。
さて、セカンドオピニオンを求める先が問題である。 長男の勧めもあり、長男の通う大学の附属病院とした。 理由は、
? セカンドオピニオン外来がある。(窓口)
? 神経内科の外来診療で、「パーキンソン外来」がある。(専門性)
? パーキンソン病に対し、セカンドオピニオンを出している。(実績)
そこで、S医師に紹介状(診療情報提供書)をお願いしたら、
「書きますよ、今日の今日は無理だけど。 いつなら・・」
と言って貰えた。 それを聞いて、妻が、
「こちら(の病院)には、毎週リハビリに通っていますので、次回予約が○日となっています。」
と言い、
「じゃぁ、それまでに作っておくわね。」
と、快諾を貰えた。