セカンドオピニオン―準備2
質問事項は、5項目に大別した。 尚、PD=パーキンソン病、PS=パーキンソン症候群と略記した。 担当医は、T→I→Sである。
1.疾病について
? 神経の変性部位は、どこでしょうか?
? 変性の直接原因は、何でしょうか? (T医師は、「レビー小体の蓄積」と。)
? 疾患の発症原因は、何でしょうか? (遺伝的素因は無いとして。)
? 疾患名はPSでしょうか? それとも、別の病気でしょうか? (T医師は、「脳の画像診断で、今後萎縮等が観察されれば、多系統萎縮症も考えられる」と。 またS医師は、「PDの(一部)症状が出ている事とPD患者の歩き方に似ている事から、PSと(診断)している」と。)
? 自分と同様又は類似の症例は、多いのでしょうか?
と、いきなり核心に迫る質問を並べた。 セカンドオピニオンは保険診療外なので、高価な費用となる。 元を取らないと(費用に見合う情報を得る・・の意)。 次の核心は、処方である。
2.処方について
(現在の処方は、 ビ・シフロール0.5mg × 3錠/日
マドパー配合錠 × 2錠/日
ドプス100mg × 6カプセル/日)
? 現在の処方(抗PD薬をPSに処方する事)は、どの様に評価されるのでしょうか?
・ 服薬後数時間しても、薬効を実感できない。 (L-DOPAの血中濃度のピークは、服用後2時間頃。)
・ 飲み忘れても、重症化の自覚がない。
・ 「抗PD薬を基本に、対症的に味付けをしてゆく」(S医師)
・ 「抗PD薬を対症的に処方しているが、(前任の)Iも私も、本当の所(=疾病の本質)は分らない」(同)
? 変性部位の化学伝達物質は、何でしょうか? その効果を増強する薬剤には、どの様な種類があるのでしょうか?
? 今、処方を見直すとしたら、First choiceは何でしょうか? また、どの様な複合処方が推奨されるのでしょうか?
? 神経の変性は不可逆としても、変性を阻止する、または遅らせる薬剤は、あるのでしょうか? セロトニン再吸収阻害薬には、その様な効果を期待できるのでしょうか?
? 同様の症例(又は類縁疾患)では、どの様な処方が奏功しているのでしょうか?
もちろん、投薬履歴は一覧表として添付した。