パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

土地を売る―終

10月下旬の某日は、いよいよ土地売買の決済日だ。 場所は市内の銀行、現金支払いもあるので予め預金を引き出さねばならず、少し早目に到着した。

 

預金を下ろしてからロビー係に場所を聞くと、隅のブースを案内してくれた。 待っていると買主が、やがて不動産屋が現れた。 しかし定刻が近づいたのに、司法書士が来ない・・ 不動産屋が司法書士の携帯に架電すると、初めて来る場所なので銀行指定の駐車場が見つからない・・と言っていたそうだ。

 

不動産屋は、

 

   「○○さんは、もうすぐ来るので、先に出来るところから始めましょう」

 

と提案した。 先ずは土地代と租税の支払いである。 私は予め作成した請求書と租税の納付書のコピーを、買主に渡した。 これを元に買主は租税を現金で、土地代を私の預金口座に振り込んだ。 そこで不動産屋が近くのコンビニでその振込(済み)用紙を二枚コピーし、その一枚を私に渡した。

 

私は、金額と振込先を確認し、領収書に押印して買主に渡した。 この瞬間、土地の所有権が、私から買主へと移った。

 

そうこうしていると、司法書士が現れた。 早速買主と私は仲介手数料と司法書士報酬をそれぞれに現金で支払い、領収書を受けて決済は終了した。

 

残るは、事前通知確認書への押印と測量図面の引渡しだ。 私は買主・不動産屋・司法書士の眼前で確認書に自筆署名し、実印を押して司法書士に渡した。

 

   ―――――――――――――――――――――

 

これで全ての手続きが完了したので、後は雑談をして散開した。 雑談の肴は、市役所の対応の遅れによる引渡しの遅延と、事前通知に関するエピソードである。

 

聞けば、「登記識別情報通知書」を提出できない理由で、司法書士と登記官とで意見が違ったそうである。 前者は「窃盗により失念」としたかったらしいが、登記官は「失念」だけにしてくれ・・と。

 

因みに、その登記官は、以前妻と相談に行った時の登記官であった・・と司法書士が教えてくれた。

 

   http://genchan.iza.ne.jp/blog/entry/3196145/

 

   http://genchan.iza.ne.jp/blog/entry/3197970/

 

帰路、土地代金の振込先の銀行で記帳すると、確かに振り込まれていた。 それを見て

 

   (終わったーーー!!!)

 

と言う安堵感と共に、充実感と満足感とが湧いて来た。