パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201205-2

前の患者が10分程で終わり、診察に呼ばれた。 中に入ると、担当のI医師が机に向かっていた。 私はこの総合病院のルールに従って診察券を机上に提示したが、I医師は一瞥すらしなかった。 それはまるで、

 

   (わざわざ診察券で患者を確認しないと間違えるなんて、マトモな医師ではない)

 

と言う、プライドの片鱗を誇示している様ですら、あった。

 

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私は着席するなり、この7週間の症状の変化を記したメモを渡した。

 

前回受診日以降の自覚症状の変化

 

?      症状に急激な変化はないものの、徐々に病状が進行している。

      体が重く、動作が一層緩慢になった。  例:食事の時間が長くなった。

      手足の脱力感が強い。 例:食事中に物をこぼす、姿勢が悪い。

      バランスが悪くなり、移動時に杖を常用している。

      方向転換(振り向く)時や後退時に、バランスを失い易い。

      狭い所を通る時、すくむ。(自動車の昇降時や半開のドアの通過時など)

      日常の中で、突進しそうになる事が増えた。

?      1月下旬発生の転倒事故の影響は、殆どないと思われる。

      日常生活での不便さは、ほぼ解消した。

      ただ、左肩関節の可動域には、制限がある。

 

I医師は、このメモとモニターを交互に見ながら、キーボードから打ち込んで行った。 内容を転記しているのだろう。

 

これにより、病状が悪化したのを知ったI医師の診察は、丹念であった。 例えば(以下にもあるが)、特に眼振の検査では、ペンライトを私の目前で何度も何度も往復させた。 

 

そしてその結果をキーボードから入力しながら、I医師はこう尋ねた。

 

   「便秘って、無いんですよね?」

 

私は、

 

   「ええ、ありません・・ 先生、便秘って、交感神経の損傷を意味するんですか?」

 

と逆質問したら、肯定の返事が返って来た。 更にI医師は、畳み掛ける様に質問を続けた。