診療013―201909(1)
9月も残り少なくなってきた。 そんな月末も近い某日は、f医師の診察日である。
例によって、少し早目に出掛けた。 待合室で漫画を読んで待っていると、25分程で呼ばれた。 軽くノックして診察室に入ると、大きない椅子に埋まる様に座ったf医師が椅子を我々の方に向けて、いつもの様に
訊いた.
「どうでしたか?」
私は、これに対して、次の様に答え、
「一回、転んじゃいました」
いつものメモを渡した。 そこには、次の様に書いておいた。
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(1) 前回受診日(2019年8月○○日)以降の体調について
- ① ドプス600mg+シンメトレル300mg、アムロジピン2.5mg、ノウリアスト40mg(いずれも1日量)は、ほぼ毎日服用した。
- ② 8月○○日、ワークマンに膝当てを買いに行った。 店内では、歩行器で自由に移動。
- ③ 8月○○日、家の前の道路の歩道で転倒し、額に擦過傷。 これ以外の出血に至る大きな転倒はなかった。
- ④ しかし、家屋内では、床の見切り縁で、良くすくみ足になったりした。
- ⑤ 9月○日、介護保険の補助により、家中に手摺りが付いた。 その結果、水周りには杖無しで、往来可。
- ⑥ 9月○日、フレンチレストランで、妻と義妹達とランチ。 店内では、歩行器で移動。
- ⑦ 9月○○日、N整形外科にて、市の「健康診査」を受ける。 結果は、10月○日に。
(2) 指定難病医療費受給者証について
9月中旬、掲題の票と、「指定難病医療費自己負担上限月額管理票」とが、郵送されて来た。
- ⑧ 有効期限は、明日から令和2年9月30日まで。
f医師は、私が転んだ様子を記述した部分を読んでいた。 どのような経緯で転倒にいたったのか興味があったのかも知れない。 しかし、ここまでは報告のみなので、f医師からは特にコメントはなかった。
リハビリ508―「なーんだ・・」
そして、その週の半ばに、ケアマネージャーのM氏が来訪した。 用件は、10月1日からの消費税の増税に伴う市のサービス支給限度額 (1ヶ月)の改定のお知らせを持って来て説明し、利用者から、「理解した」旨の確認(印鑑)をもらう事だ。 これは、1ヶ月に利用できる金額の上限(=支給限度額)が変更になったものだが、この金額を越えた分は、自己負担になる・・と言う金額である。 ま、この金額上昇分が2%ならイーブンだが、私の場合(要支援2で1割負担で)0.55%程である。
え? 介護保険関係は非課税のハズだ! ・・ですって!?! いいえ、Y社からの封書からは、「10月1日の消費税増税に伴い、レンタル料金を改定させていただきます」と言う封書が届いたし、地域包括支援センターのKさんからは、「介護保険報酬改定に伴う変更同意書」(10月1日から、介護予防支援及び介護予防ケアマネジメント費の月間1単位のアップ)に判が欲しいと言ってきたし・・
(但し、2%上昇のハズが0.55%に抑制されたことに怒っているのだ。)
まぁ、もう一つの用件は、私が楽しく(?)N整形外科に通えているか・・を確認する事であろう。 それについては、私が
\
「大切にして貰っています」
と言うと、妻が
「本当に親切にして貰っています。 例えば、駅のロータリーから、車椅子で(主人を)連れてってくれたり・・とか、私が買い物で(帰宅が)少し遅くなった時なんか、O運転士は、主人にスペアキーの場所を訊いて、玄関の鍵を開けて、主人を家の中まで送ってくれたり・・とかぁ・・」
と言った。 すると、M氏は。
「(介護保険の利用者を)家の玄関の中まで送る義務があるんですよ」
と教えてくれた。 それを聞いた私は、
「(なーんだ・・)」
と思ってしまった。 しかし、その事を割り引いても親切である事に変わりはない。 と言うのも、普通の介護施設の送迎では、運転士の他に介助をする者が同乗しなければならないが、N整形外科の場合は、元々医療系の送迎なので運転士のみで良いらしい。 と言う事は、どこまで医療系の運転士に介助義務があるのか、疑問だからだ。
さて、週の後半のリハビリであるが、担当のK士がリハビリの途中で、私の現状(の能力)を調べ、用紙に記録して行った。 例えば左右の脚で、夫々、片脚立ちが20秒間できるか・・である。
なぜそんな事を行うのか・・と思ったら、彼が言った。
「こうやって、3ヶ月毎に評価して行きましょう」
と。
リハビリ507―「なるほど・・」
今日は、9月第4週のリハビリのある日だ。 先ずは、週前半のリハビリの様子を。
N整形外科に到着し、血圧と体温を測定していると、S士が待っているらしい。 事実、測定が終わると、私は車椅子のままS士の所に連れて行かれ、彼に引き渡された。 50代の体格のガッシリした男である。
軽く挨拶した後、彼は私に台の上に乗り、仰向けになるよう指示した。 私はハンカチをポケットから出し、枕に巻いた。 否、正確には巻こうとしたら、S士がキチンと巻いてくれた。
彼は、早速、脚のマッサージやストレッチを行って行った。 そして、こんな事を言った。
「えぇとぉー、足がすくむんでしたよねぇ・・ 肩と脚のマッサージをおこないますねぇ。 先ずは、私に背を向ける様に横になってください」
と。 そして私の肩周辺から肩甲骨付近までをマッサージしたら、今度は脚のストレッチにう¥移った。 具体的には、私の背後に位置した彼は、私の上側の足首を持ち、自分の後方に運び、私の下半身はエビゾリになった。 そして、この肩マッサージと脚のストレッチtおお何回か繰り返した。 更に。左右を入れ替えて、同様な事をおこなった。
こ、これって、どこかで読みませんでしたか?
http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/10/02/074717
そう、上記URLの「リハビリ502-K士によるリハビリ」の後半である。 これで、彼(=K士)の意図が分かった!!!
私は、それが分かった時
「(なるほど・・)」
と思った。
リハビリ506-に、・・似てる!?!
さて、前回は、新メニューの紹介(説明)のみで終わってしまったが、今回は施術の話しをしよう。
週の前半は、「その時、手が空いている理学療法士」が担当する様だ。 今回も前回に引き続き、T士だ・・と思って、名札を見るとIとある!?! 後で分かったのであるが、先に施術をしたT士と今回の担当のI士が良く似ているのである。
似ている点は、
- 1) 体格(容姿)
- 2) 髪型(ショートカット)
- 3) 服装(濃紺に白い筋のシャツに白いトレパン)
- 4) 職種(いずれも、理学療法士)
似ていない点
- 5) ネガネ(I士のみ着用)
と思っていたら、ある時T士もメガかネを掛けていたのを見た! しかも、I士と同じ黒縁(くろぶち)である!?! よりによって・・
それでも、施術者が患者の名前を呼ぶ事はあっても、患者が施術者の名前を呼ぶ事は、まず無い。
そのため、間違って呼ぶ事は、ないだろう。 それに、時間が経って慣れてくれば見分けも付く様になるだろう。
こうしえ、I士による施術が始まり、約20分で終了した。 そして、残りのメニュー(例えば、「滑車」)をこなすと、車椅子に乗せられ、皆の邪魔にならない所に寄せられ、リハビリ助手が帰りの車を、私のカードを持って、手配しに受付の方に消える。 尚、カード・ケースに入っていたスリップは、夫々のデヴァイスを始める時に、リハビリ助手が回収する。 すると、患者が手持ちのスリップで、
「(あぁ、この患者さんは、○○と△△が未だねっ)」
と分かるのである、スリップがカラーコード化されているので・・
話しは逸れたが、こうして待っていると、
「○○さ~ん、車の準備が出来ましたぁ」
とリハビり助手が呼びに来る。 週の後半のリハビリも、K士の施術により無事に終了した、
リハビリ505ーメニューが増えた!
さて今日は、リハビリの3週目だ。 じつは、今日は楽しみな事があった。 それは、「リハビリのメニュー」が増える事だ。
朝、N整形外科に着くと、 ビニールケースに入ったカードをわたされる。 そして、そのカードには、氏名は勿論、色々なメニューが印刷してあった。 たとえば、SSC、干渉波、エルゴメーター(自転車漕ぎ)、超音波、ハイドロ、マイクロ、ウォーターベット・・等と印刷してある。
これまで、私のビニール製のカードケースには、「エルゴメーター」のみの、細長いスリップが1本入っていたが、今回は3本も入っている!!! 何が増えたのだろうか?
スリップを見ると、「ハイドロ」と「ウォーターベッド」とある。 そして、カードの夫々の項目が〇で囲ってあり、夫々の項目の脇に条件が手書きで添えてあった。 それらは、① エルゴメーター(10分、40w)、② ハイドロ(10回、レべル1)、③ ウォーターベッド(7分、レベル1)とあった。
私は、エルゴメーターが急に25wから40wになっていた事に、最初は驚いたが、
「((私に)出来ない事を、言う訳がないない。 それに、どうしてもダメだったら、減らして.えば良い事!)」
と思い直した。 そうしたら、緩やかな上り坂を上っている感じだった。 ただ、40r.p.m.を継続するのが精一杯で、チョッとよそ見をしていると、直ぐ30r.p.m.位まで、落ちてしまう・・ それでも、脈拍が104程まで上昇した。
因みに、漕ぐスピードをいくらかえても、消費カロリーは、149kcal/時と表示されていた。
――――――――――――――――
所で、ハイドロとは何だろう。 これは、私の想像であるが、ハイドロとは「ハイドロニューマティック」の略ではないかと・・
と言うのは、ハイドロ用椅子の両脇の下に油圧シリンダーの様な物があり、その一端に、ツマミがあって、そこに1~6までの数字が書いてある。 しかも、リハビリ助手はカードに書いてあるレベルの数字とツマミの数字を合わせるからである。
では、私の指定された「レベル1」と言うのは、どれ位かの負荷かと訊かれると、殆ど無負荷であった。
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では、ウォーターベッドとは? これは、硬い布を張ったベッドがあり、その布の下が水で満たされている。 その上に仰向けに寝ると、水中をマッサージのプローブが振動しながら動いて、全身をマッサージしてくれる。
この場合のレベルは、マッサージの強さだろう。 結構、気持ちイイものである。 だから、これを最後にやる人が多いようだ。
う〇い鳥山にてランチ
今年も、義妹夫婦のお誘いで、う○い鳥山にランチに行った。 きっと、年に1回行く事をステータスと思っているのかも知れない。 今年は既にホタルのシーズンは、終わっていたので、ただのランチである。 それでも。義妹夫婦と、我々と、末の義妹と、その娘が来ると言う。 その娘さんは都内にアパートを借り、一人住まいである。 そのため
「美味しい物が食べられるなら、行く」
と母親に言っていたそうだ。 JRではない、なんとか高尾駅で彼女をピックアップし、6人が揃った。 こうして、車は一路、「う〇い鳥山」に向かった。
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到着すると、店員が寄ってきて、名前を訊いた。 そこで、予約を入れた義妹が
「車椅子をお願いしてある〇〇と申しますが・・」
と答えると、男性社員が、車椅子を持ってきた。 私は以降、車椅子での移動となった。
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では、早速出たものを見てみよう。
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先ずは前菜である。 左から、手前に「胡麻豆腐」、奥に「長芋素麺(+冥加)」、「(?の)揚げ物」、そして「冬瓜」である。 なぜ、今の時期に「冬瓜」が? 冬じゃあないの???
等と思った人は、いないでしょうねぇ!?!
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=97
続いては、鯉のアライだ。
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続いての焼き物は、鮎の塩焼きだ。
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すると、男性店員が火鉢を据え付け、火の勢いをじゃが芋で試した後、一番火の通りにくい鶏肉が乗せられた。
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焼き上がったら、ゆづ胡椒を付けて食べる。 では、他の焼き物を見て行こう。
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椎茸、油揚げ、ほお葉包みだ。 全部乗せて、焼けた物から食べて行こう!
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そう、鶏の軟骨だ。 え? ほお葉の中身が気になる・・ですって???
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そう、茹でた鶏のササミと味噌だ。 火に掛けると、味噌が煮立ってくる。
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そうそう、焼いている途中に、お吸い物が出てくる。
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鶏のつくねとジュンサイである。 焼き終わると、火が下げられ、自然薯(じねんじょ)を用いた、とろろご飯だ。
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これに赤出汁の味噌汁にお新香が付く。 とろろは、予め出汁で延ばしてあり食べやすくなっていて、ご飯には、押し麦が一割ほど入っている。
もうだめ、腹一杯 ・・と言いながら、甘味はチャンと口に入る。
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こうして、皆、満腹で満足の内に帰宅した。 勿論、途中、娘さんを駅まで送ってから・・
ただ、不満を言えば、以前はもっと大きな鶏肉が2つだった。 それが小振りになり、内一個は、軟骨に替わっていた。 そう言えば、鮎も小振りに?
リハビリ504―大変だった・・
さて、前回、第2週・後半のリハビリの様子として、「メニューを増やす」という視点からのみ紹介したが、実は、大変だったのだ。 例えば、朝食抜きで、オニギリと飲み物を持参せよ、しかも、朝8:15に迎えに行く・・と言う。 はて? 何のイベントだろうか???
そう、健康診断である。
「今年の(市の)健康診断を、いつものS医院で受けようかなぁ」
と私が言うと、
「毎週2回、N整形外科に行ってるんだから、そこで受ければ」イイんじゃない!」
と妻が言った。 確かに、市からの案内には、「健診実施医療機関」としてN整形外科が載っている。 そこで、私も
「(うん、ごもっとも)」
と思った次第である。 そして、予め週の前半のリハビリ日に、採尿容器と採便容器とを受け取った。
では、なぜ、8:15なのか? きっと診療開始(9:00)前に終わらせたかったのだろう。
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で、駅前ロータリーに着くと、車椅子が待っていた。 車椅子でエレベーターに乗り、N整形外科の受付に着いた。 すると、受付には、既に10人位のご老人が、待っていた。
待っていると、看護師がやって来て、採血をすると言う。 彼女は、私の右腕に 駆血帯を巻き、まだ静脈が十分怒張していないのに、「ブスッ」と刺した(様に思えた)。 しかも、針長全部を入れた。 きっと、採血途中で抜けないための配慮なんだろうが、私にはいささか乱暴に思えた。 そうしたら、案の定、注射痕が1週間程、痣(あざ)になっていた。
採血が終わると、処置室で、身長・体重・体脂肪率等を測定した。 え? 体脂肪率がどれ位だったか???・・ですって!?! それはねっ、15.6%でした。
検体は既に渡してあるので、採血すれば食事がOKとなる。 リハビリ助手のSさんは、私の車椅子を押しながら、
「どこで食べて貰おうかなぁ・・ リハビリ室内じゃぁ拙いしぃ、(人目の多い)受付って訳には行かないし・・」
と言っている内に、受付を通り過ぎて、外に出てしまった。 すると、彼女は、
「ここにしましょう! ここなら見る人はいないしぃ・・」
と言った。 脇には、クッションもあるので、飲み物も置ける。 そして、彼女は
「10分位したら、来ますからね!」
と言い残して戻って行った。 そして私がオニギリを2つ食べ終えて、チョットすると、彼女が私を迎えに来た。
こうして、本日のリハビリがK士により始まった。 その内容は、下記の後半に記述した。
http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/10/04/082414
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こうして、本日のリハビリが、30分以上早く終わった。 その結果、自宅には、11時前に着いた。 すると、いつも11:30頃帰宅するためか、妻が家にいないのである。 運転手に鍵の在りかを教えたら、彼は、態々、取って来てくれた。 そこで、漸く家に入れた!
そして彼は車から玄関まで私の歩行介助をしながら、私に玄関に座って妻を待つ様、2~3度、念を押す様に言った。
10分程して、食料品の買い物から帰宅した妻に、このエピソードを紹介すると、妻は運転手の事を
「本当に親切な人ね!!!」
と高く評価していた。