パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

森林公園にてサイクリング―2

以前出掛けた森林公園が気に入った旧知が、サイクリングをしよう・・と誘ってくれた。 そう、前回も誘ってくれた彼である。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/12/12/104043

 

彼の事は、今後も頻出するであろうから、固有名詞を付ける事としよう。 彼は、医科大学で教鞭を取っていたので、烏賊(いか)博士はどうだろう。 勿論これは彼が心酔する坂口安吾の「風博士」に出てくる仇敵・蛸(たこ)博士のパロディーである。

 

   http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42616_21000.html

 

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3月も下旬になり、気候も良くなったので、彼の誘いに二つ返事でOKをした。 と言うのも私の疾患(パーキンソン症候群の一つである進行性核上性麻痺の非典型例である純粋無動症)を知っていて、私の症状である歩行障害(すくみ足や突進歩行)について理解があるからである。

 

尚、今回は夫々がお弁当持参とした。

 

現地集合であるが、その前日に彼が電車の時刻表の検索結果をメールしてくれていた。 私はそれに合わせて、車で出掛けた。 勿論。時間に余裕をもって・・

 

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南口の駐車場で、指定難病医療費月額管理票を見せ、公園の入り口でも見せたら、いずれも無料になった。 そして、南サイクリングセンターにて待った。 

 

暫く待つと、自分の折畳自転車を押す彼の姿が見えたので、手を振ったら、笑顔と共に振り返してくれた。 そこで私は、自転車借用チケットを買った。 と言うのは、貸出時間がチケット購入時からスタートするからである。

 

そして、係に言ってママチャリを借用した。 410円で3時間である。 ヘルメットの借用も無料だが、全部子供用で合うサイズが無かった。 但し、ヘルメット着用は、大人ではオプションらしい。

 

さて、杖と弁当を前のカゴに入れ、出発である。 前回は西サイクリングセンター往復だったが、今回は「一周コース」にチャレンジした。

 

まだ、朝の冷たい空気が残っていて、ヒンヤリしているにで、ダウンジャケットが丁度良い。 途中、西口と一周コースとの分岐点に来たが、今回は迷わず後者を進んだ。

 

   http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20160328/20160328195016.jpg?1459162569

 

すると、新しい景色が広がった。 森の中から「ホーーーケキョ」とか「ケキョケキョケキョ」とか鳴く鶯の声がする。 一旦チャリを停めて、声のする方に目を凝らしたが、その姿を目視出来なかった。

 

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やがて、休憩所に着いた。 屋根のあるベンチとテーブルに弁当を置いて、陣取った。 ・・と言っても、我々の他には誰もいない。 きっと春休み前の平日だからだろう。

 

私はおにぎりとお茶を、彼はサンドイッチと缶ジュースを袋からだし、夫々頬張った。 自然の中で、時折届く鳥の声を聴きながらのランチは、もうそれだけでご馳走である。

 

リハビリ307―素早い切り替え

3月下旬の今日はリハビリの予約日である。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛け、いつものM医師に予診を受けて待っていると、ほぼ定刻に担当のI士が現れた。 そして、空いている台を見繕い、施術が始まった。

 

この所、施術の大半はほぼ決まったルーチンとなっている。 先ず、脚の屈伸や足首のストレッチを行い、上半身のストレッチと全身のストレッチを行う。 上半身のストレッチとして肩周辺の固縮防止を、そして全身のストレッチとして対角の伸展を行う。

 

その後、トレーニングに移る。 四つん這いでの手上げ、その後の脚上げ、そして対角の手脚の同時上げを行う。 続いて、犬・猫のポーズを何回か行う。

 

以上のルーチンで、全体の半分の時間だ。

 

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残りの半分の更に半分で色々なストレッチやマッサージを、更に残りで当方の希望や新技をやってくれる。 例えば今回は、台の上で四つん這いのまま、動作の切り替えの練習をやった。 

 

それは四つん這いの状態で、片腕と対角線の脚を水平に伸ばし、続いてお腹の下で脚を縮めてその膝を伸ばした腕を縮めて叩く。 叩いたら、直ぐ元通りに伸ばす。

 

この動作を、早く繰り返すのである。 勿論、左右を入れ替えて同じ動作をやった。 これは、結構な運動量となった。

 

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さて、今日の新技である。 私はI士の指示を受け、靴を履いて床に立った。 すると、

 

   「片脚を挙げて下さい。 そう、もっと高く、もっと、もっと」

 

と言いながら、私の肩を持った。 結局、床上30cm位挙げた。 私はバランスを観るためかと思ったが、違うらしい。 そして、I士は更に続けた。

 

   「そして、そのまま腰を落としてぇ、ハイ、戻って下さい。」

 

と。 私がそれをやると、

 

   「違うんです、下げた時に、腰を曲げるんです」

 

と。 つまり、スクワットの要領らしい。 

 

ただ、余り深く沈むと、立ち上がりが難しくなる。 でも、沈み込みは少しで良い様だ。 私が片脚でこなすと、次は逆脚でやった。 それを見て、I士は

 

   「膝の力が強いからなぁ・・」

 

と小声で言った。 普通は難しそうな、言いっぷりだった。

 

歯科と整形外科に行く

3月中旬の今日は診察がダブルである。 午前中の歯科と午後の整形外科である。

 

先ずは、昨日電話で予約しておいた、歯科での定期健診を受けよう。 これは、毎3ヶ月の行事だ。

 

前回は慌てたので、十分な歯のケアに至らず、指摘を受けてしまった。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entries/2016/01/31

 

そこで今回は時間に余裕を持って、準備した。 しかし、デンタルフロスを切らしていて、それだけが出来なかった。

 

さて、受診して歯石の除去が終わり、フロッシング後に、当のA歯科衛生士はこう訊いた。

 

   「電動歯ブラシをお使いでしょうか?」

 

   「はい・・」

 

   「だったら、もっと強く当てて下さい。 歯の隙間に届く様に・・」

 

要は、十分磨けていないために、プラークが残っていると言う事だ。 留意しよう。

 

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さて、前回整形外科を受診して、2週間が経った。 処方薬も無くなったので、午後から再診を受ける事とした。

 

夕方行くと、患者は多いが、混雑と言う程でもない。 待合室に置いてある「日本の家庭医」(掛かり付け医?)と言う雑誌を見ていると、このクリニックの事が載っていて、M医師も紹介されていた。 

 

やがて順番で呼ばれ、診察室に入った。 早速問診に答えると、台の上にうつ伏せになり、M医師は私の背を押し、痛点を調べた。 そして、従来の処方に漢方薬を追加すると言う。 

 

まぁ、それはそれで良いのだが、服用が「食前30分」なのである。 実際、忘れる人も多いらしく、

 

   「飲み忘れたら、食後でもイイですよ」

 

と、M医師は添えた。 更に血圧を測定した看護師が

 

   「178の104」

 

と伝えると、

 

   「前回も高かったですが、今回も高いですねぇ・・」

 

と、加療の必要性を示唆した。 前回高かったのは、痛みに耐え、緊張しているから・・かも知れないと思ったのだろう。 今回の測定で、高血圧を確信した事と思えた。

 

スマホデビュー(続)

だが、実際は3日程で、SIMが宅急便で届いた。 開封すると、小さく折り畳まれた紙のカードが入っているだけだ。 開くとプラスチックのカードが入っていた。 そこに切れ込みがあり、小さなチップが入っている。 これが、MicroSIMらしい。

 

はやる気持ちを抑えて、デバイスの取扱説明書とカードの手順を読んだ。 先ずはSIMを先に入れて良いらしい。 カードからSIMを取り出す際に、電極面を手で触れない様に注意が書いてある。 そしてそのSIMの脇には、電話番号も書いてある! 

 

そこで電源を切り、カードスロットを開けて、恐る恐るSIMを入れて見た。 しかし、上手く入らない!!! 

 

「どうしよう・・」 

 

と、冷や汗三斗となってしまった。。

 

こんな時は慌てずに、取扱説明書を読むに限る。 すると・・ SIMの向きが絵と違う! そう、SIMには切り欠きがあり、間違った方向には入らない様になっているのだった。

 

今度は、チャンと収まった。 そしてデバイスの電源を入れて、カードの情報をみると・・ 先程のカードに印刷してある番号が「電話番号」の欄に表示されている! そう、大成功である。

 

そして、パソコンから紙のカードに印刷されている設定のための情報を入力したら、画面の最上部にアンテナのアイコンが出た。 うん、これで使える様になった。 試しに古い携帯電話に架電したら、呼び出し音が響いた。 勿論、ここでは取らない(=受話しない)。 理由は、通話は別料金で、20円/30秒(国内)だからだ。

 

そうだ、通話を半額にするサイトが紹介されていた! これで、10円/30秒になる!!!

 

その後は、定番ソフト(ライン、メーラー、ブラウザ等)のセットアップである。 ただ、メーラー複数のアドレスを登録するのに多少手間どった。

 

さぁ、ラインが通じた! ライン経由なら電話は、無料である。 試しに家族に掛けてみたが、音声品質はさほど悪くも無い。

 

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問題は、旧携帯電話に登録してあった情報(氏名、読み仮名、電話番号、メアド等)をどうやって、新携帯電話に移すか・・である。 当時の規格なので、vCardなんて洒落たモノも無い。 新携帯電話には、赤外線を用いた交信機能も無い。 

 

結論として、「手打ちによる再入力」しか無かった。 まぁ、これを機に、ここ2~3年連絡をとっていない人は整理しよう。

 

そして、携帯電話の番号とメアドが変わった旨をBcc :で一斉送信すれば、一通り終わりだ。 後は、細かい設定のみである。

 

スマホデビュー

私は従前、Softbank社のガラケーを使っていたが、これが使いにくくなってしまった。 十字カーサーの所に、ひび割れが入ってしまったのだ。 勿論、その原因は私にある。 胸のポケットに入れたまま、バランスを失ってしまったのである。

 

そのため、カーサーの反応が悪く、使い勝手が悪いのである。 この携帯電話は、本体買取り+月額1500円と格安な(プリペイドな)ので、長い間お世話になった。

 

そこで、買い替える事にしたのだが、予算は月額1500円位とすると、「格安スマホ」しかない。 これは、大手キャリアーの回線を借りる移動体通信事業者のものである。 広告を見ると、通話付きSIMが(月額)1500円前後の物もぽつぽつある。

 

そこで、市内のY電気店に出掛けてみた。 すると、ハードウェア(電話機本体)の種類とソフトウェア(通信プラン)の組み合わせは、迷う程ある。 まぁ、ソフトは機能(SMSや通話の可不可)と予算とで、ほぼ決まる。 そこで迷っていると、女性店員が寄って来て、説明をしてくれた。

 

押しつけがましい所の無い、感じの良い四十路の女性だ。 すると・・ 目に入ったのが、「Y店オリジナル」のお奨めセットである。 これは、このハードウェアとこのソフトウェアの組み合わせなら、格安ですよ!・・と言うモノらしい。 具体的には、ハードウェアが税込み2万円位+SIMが0円なのである! 後者は通常、3000円はする。

 

そして、ソフトウェアも1GでSMS+通話付きで、平常の2割引きの1190円(税抜き)であり、しかもこの割引きが永年なのだ。 ハードウェアも5インチ画面で、解像度も1280×720あり、CPUがオクタコアの1.2GHz、RAMが2Gとまぁまぁである。

 

勿論OSはAndroidであり、そのバージョンは5.0.1と、比較的新しい。

 

もう、これしかない! と思って、注文した。 するとその店員は、

 

   「こちらへ、どうぞ」

 

と言い、カウンターに案内した。 そこからが、大変だった。 それは、「格安スマホ」が使える様になるまでの説明である。 私は雑誌やブログ等で予備知識は持っていたが、セットアップは初めてである。 そこで初心者に教える様に、懇切丁寧に説明してくれた。 そう言えば、胸の名札に「親切係」と名前の上に、小さく入っていた。

 

まぁ、「それら(SIMの手配やセットアップ)を自分でやるから、安いんですよ」、「困った時は、こちら(通信会社のフリーダイヤル)に電話して下さい」と言われると、無理も言えない。

 

ただ、自宅内にWifi環境が整っているのを聞いて、店員も少し安心した様だった。 と言うのは、Wifi経由で可成りの事が出来るからである。 勿論、SIM挿入後のセットアップも含めて・・

 

こうして、クレジットカードで購入し、帰路についた。 早速、箱を開封し、「初めにお読み下さい」に従って、充電後にデバイスを起動したら、メーカーのロゴが出て来た。

 

そして、クレジットカードの情報を入力し、SIMを注文した。 一週間から10日程で、届くらしい。 待ち遠しい・・

 

 

リハビリ306―間違えたぁー!!!

3月中旬といえども、気温が乱高下している。 今日は、寒い雨であるが、リハビリの予約日なので妻の運転で総合病院に出掛けた。

 

M医師の予診を受けて待っていると、担当のI士が

 

   「あれ、今日は2時40分からですよね?」

 

と声を掛けて来た。 慌てて妻が予約カードを広げると・・ 何と、I士の指摘の通りだった。

 

   「済みません、間違えちゃった・・」

 

と小さな声で言った。 I士は、

 

   「あ、大丈夫ですよ。 あちら(の台)で、自主トレをやってて下さい」

 

とフォローしてくれた。 私はI士の案内で、台を確保しトレーニングを始めた。 それでもI士は、他の患者の施術中も時々、私の方に目を配ってくれていた。

 

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漸く、私の順となった。 一通りマッサージとストレッチが終了すると、彼は私に靴を履く様に指示し、自身はコロの付いたスツールを探して来て、立位の私の前に腰掛けた。 今日の新技である。

 

I士は私に両手を彼の肩に手を掛ける様、指示した。 当然、前屈みになる。 但しここで背を丸めてはいけない。

 

   「ハイ、ここで前を見てぇ、背筋を伸ばしてぇ・・ そう、もっと真っ直ぐぅ・・」

 

と檄が飛ぶ。 更に、

 

   「そのままの状態でぇ・・」

 

と言いながら、彼は屈む。 その結果、私の両手は支えを失い、空中で静止する事になる。 これは結構辛いが、きっと背筋を鍛え、正しい姿勢を保つためだろう。

 

その後、一旦立位に戻り、先程の静止状態の格好になった。 但し、腕は水平より45度上方だ。 つまり、バンザイのまま、上半身を45度倒れた格好だ。

 

彼はそのまま、私に軽くスクワットをする様に指示した。 別に難しくもない。 私がそれを難なくこなしていると、

 

   「脚の筋肉が強いからなぁ・・」

 

と、ポツリと言った。 普通は、結構難しいのかも知れない。

 

芝生の更新作業

そろそろ芝の萌芽の季節を迎える。 今年も美しい芝生を楽しみたいが、そのためには、芝生を低刈りする必要がある。 これは、去年成長した古く、枯れた芝を取り除くためである。 この枯れた芝を放置しておくと、やがてはサッチとなり、病害虫の温床になってしまう。 それを防ぐためには、古い芝をギリギリまで深く刈る。 この作業を「更新作業」と呼ぶ人もいる。

 

また、この作業には「芝の生長点を下げる」意味もある。 芝の生長点より下で刈ると、芝は弱ってしまい、最悪、枯れてしまうこともある。 これを「軸刈り」と言う。 芝を伸びたままにしておくとそのリスクが高まるので、萌芽前に低刈りをするのである。

 

理想的には2月下旬が良いのであるが、今年は行事や天候の都合で3月上旬になってしまった。

 

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さて、乗用式芝刈り機を動かすのは、4ヶ月ぶりである。 以前は、バッテリーが弱っていたので、充電が必要だった。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/05/13/081855

 

しかし、去年、新しいものに替えた。 今回は新バッテリーでの初越冬後の始動である。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/05/21/063544

 

そこで、恐る恐るスターターのキーを回した。 すると・・ 元気の良い音で、その実力をアッピールした。 しかし、ガソリンが届いていないので、エンジンは掛からない。 こんな時は、一旦キーを戻し、バッテリーを休める必要がある。 すると、4回目で掛かった。 4回目でも、セルスターターの回転が落ちている様には思えない! 流石は、日本の製品だ。

 

チョークを戻し、ギヤーをR(バック)に入れ、ブレーキペダルを一旦踏み込んでパーキングブレーキを解除してから、少しずつブレーキを緩めて行った。 すると途中、車体がカタンと小さく揺れて、芝刈り機が車庫内を後退し始めた。 うん、上手く行きそうだ!

 

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昨年の刈り止めは、5段階の刈り高の内、2で行った。 今日は、一番低い1で行う。 ただ、平面度が低い所ではエンジンの回転数が落ち、止まりそうになってしまう。 こんな時は、刈り高調節レバーを1から少し持ち上げる。

 

下の画像の上半分が刈る前、下半分が刈った後である。 既に芝の萌芽が始まっていた。

 

http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20160310/20160310123854.jpg?1457581245

 

問題は、枯れた芝の量である。 1~2往復するだけで、直ぐに集草カゴが一杯になってしまうのだ。 夏場なら3~5杯で刈り終わるが、今回はその3倍はあった! 妻に手伝って貰うのだが、満杯のカゴを空ける時に枯れ芝が飛散し、花粉も飛び始めているので、ブータレも出る。

 

それでも、何とか1時間半で刈り終わった。 ・・と言うより、終わりにした。 

 

   http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20160310/20160310123855.jpg?1457581579

 

きっとこの努力は、美しい芝生となって帰ってくるに違いない!!!