パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

巾着田に行く

 

9月中旬、巾着田に、曼殊沙華の花を見に行った。 実は、過去にも行った事があったが、その時は、既に花は盛りを過ぎていた。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2015/11/01/083912

 

そこで、今回はインターネットで調べて行った。 その結果、前回より10日程早まった。まぁ、交通や現地の事情は上記URLをご参照頂くとして、今回の交通や開花状況等について述べよう。

 

そう、その前に車椅子の借用について、述べておかなければならない。 と言うのも、外出先では、このところ必須だからだ。 実は、障害者手帳の交付を受けた時、妻が受けた冊子(「障がい福祉ガイドブック」)に書いてあったのであるが、無料で車椅子を借用出来るらしい。 そこで、前日、妻と、電話の上、〇〇市社会福祉協議会に出掛けた。 電話では、

 

   「介助用ですか? 自走式ですか?」

 

と訊かれ、介助用を頼んでおいたのだ。 私は、

 

   「(自走式? もしかして、電動式!?!)」

 

とは思ったが、自走式とは、大きなタイヤにハンドリムのあるものの事だった。

 

   http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/kiki/wheelchair/chair_01.html

 

まぁ、介助用で正解だった。 と言うのは、愛車プリウスに丁度入ったからである。

 

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こうして、私達夫婦と義妹2人の合計4人を載せたプリウスはナビに従って、妻の運転により前回と同じルートで一路、巾着田に向かった。 途中、【巾着田 →】と言う看板も散見する様になり、否が応でも気分は盛り上がっていった。

 

所が。残り5km位になった所から、渋滞が始まった・・ 本当にノロノロである。 時速5kmだと、1時間は掛かる事になる。 そこで、

 

   「(午後になれば、少しは空くだろう・・)」

 

と言う安易な期待で、途中、昼食を摂った。 交差点にある和食屋であったが、ゆっくりと、1時間を掛けて食べた。 しかし、未だ道路は渋滞していた。 結局、予定より(昼食時間を含めて)2時間半遅れで到着した。 駐車場は混んでいて、係の人が一生懸命、車を捌いていた。 いよいよ、料金所に来た。 私は「ダメ元」で、身障者手帳を提示すると、無料となり、巾着田の入り口に近い駐車場に案内された。 そこで降り、車椅子の準備をした。

 

いよいよ入場である。 曼殊沙華公園の入り口で、1人300円を払わなければならない。 しかし、ここでも身障者手帳を見せると、本人と介護者1名が無料となった。 

 

園内は、平日にも拘わらず、混雑していた。 

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20181011/20181011121019.jpg

 

その中を、妻の押す車椅子で進んだ。 丁度、満開の日に当たった様だ。

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20181011/20181011121021.jpg

 

本当に、不思議な花だ。 葉は無く、茎の頭頂部に30~40個程の花が、放射状に並ぶ。

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20181011/20181011121017.jpg

 

こうして、妻の介助により園内を車椅子で散策し、帰路に就いた。

 

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翌日、借用した車椅子を返却に行ったら、窓口の女性が

 

   「昨日は、楽しんで来られましたか?」

 

と訊くので、妻は、

 

   「えぇ、車で巾着田に行ったら、丁度、曼殊沙華が満開で・・」

 

   「あら、いいわねぇ!」

 

   「でも、渋滞が凄くって・・ 途中、昼食も入れて、〇時間も掛かってしまって・・」

   

   「車って言えば、車椅子の入る車もレンタルしてるのよ。 50kmが500円で、ガソリンは満タン返しなの。 それに、軽(自動車)もあるし・・」

 

   「ふーん、色々あるんですね!」

 

   「そうなの、運転できる人がいれば、介護タクシーよりよっぽど安いでしょ!」

 

   「そうですねぇ・・」

 

   「市役所の福祉課が窓口になっているから、何か困った事があったら、何でも市役所に行って、訊いてみて!!!」

 

と言うアドバイスを貰った。