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パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201610―4

さてリハビリが終わったら、今日は脳神経内科のT医師による診察がある。 目的は身体障害者の認定を受けるための診断書を書いて貰うためだ。 そこで我々は、途中、病院の外来用車椅子を借用して、いつもの脳神経内科に行き、待合室のソファーを陣取った。

 

パネルを見ると、15:30~16:00の予約時刻の患者を診ている。 つまり、まだ少なくとも30分は待つ必要がある計算だ。 と言うのも、我々は午後4時半の予約だからだ。 

 

そこで妻がその時間を利用して、車椅子を交換して来る・・と言う。 と言うのは会計と出口(=正面玄関)と車椅子を借用した場所とは反対側であり、「ご使用になった車椅子は元の場所に戻しておいて下さい」と言う要請があるからだ。 更に、缶コーヒーも買って来ると言う。

 

所が、その間に予約時刻が16:30~17:00が急に変わった。 つまり、16:00~16:30の時間帯に患者がいないのだ。 私は焦った。 万が一、最初に呼ばれたらどうしよう・・と。

 

しかしその様な場合に限って、呼ばれるものである。 事実、妻が車椅子を返しに席を立って程なくして。我々の番号が表示された。 私は焦った・・ しかし、「受診案内票」は妻がもったまま・・ 長い時間が経過した様な気がした。 すると、次の患者の番号が表示された。 つまり、未だ私がリハビリ室から来ていない・・と思ったのだろう。

 

やがて妻が戻ったので、上記の旨を伝えると、

 

   「だって、未だ3時半~4時の患者を診てたじゃない!」

 

と言うので、私は表示を見る様に言った。

 

   「ほら、4時半からの患者だろ!」

 

と言ったら、妻が納得した。 それから10分以上待ったろうか? 漸く私の番となった。

 

   ―――――――――――――――――――

 

妻が私の車椅子を押して、扉をノックして診察室に入った。 初めて近くで見るT医師である。 結構年齢が行っているのに、化粧が濃い・・ まつ毛は通常人の数倍、瞼には紫が入っている。 短めの白衣に、ピッチリとしたボトムスだ。

 

そして、妻が「受診案内票」と診断書の用紙、そして前回の私のF医師へのメモを添えた。 T医師は、

 

   「身体障害者の認定ね?」

 

と訊いたので、私は肯定した。 さて、いよいよ・・である。

 

リハビリ341

10月中旬の今日はいつものリハビリの後、T医師による「身体障碍者認定のための診断」がある日だ。 そこで妻の運転で、総合病院に出掛けた。 先ずは、リハビリである。

 

家族旅行から帰って来て、どうも歩行能力が落ちた印象があったので、いつものM医師の予診を受けた時、

 

   「歩き難いんです」

 

と訴えてみた。 すると、M医師は残念そうな表情でキーボードから、何かを入力した。 その後、

 

   「体調に問題はないですか?」

 

と訊いたので、肯定の返事をすると、受診案内票にチェックを入れて妻に返却した。

 

   ―――――――――――――――――――

 

待合椅子で待っていると、担当のI士が声を掛けてきた。 いつもは5分遅れなのに、今回は2分遅れである。 

 

そして、空いている台の上に仰向けに寝ると、I士は

 

   「チョット、お待ちください?」

 

と言い残して、受付横のスタッフ用控室に、モニターを見に行った。 要は、予診の結果を見に行ったのだ。 折角2分遅れだったのに・・

 

   ―――――――――――――――――――

 

さて、私の歩行障害が進んだのを知ったのだろう、余り激しい動きは無かった。 ただ、台の上で四つん這いになり、同じ側の手脚を上げるのが矢張り出来なかった。 

 

さて、今日の新技は、実用的なものだった。 それは先ず、I士がキャスター付きの丸椅子に腰掛けて、私の方を向いて私の前に位置する。 私は靴を履いて、彼の前に立位になる。

 

続いて、私がI士の両肩に両手を乗せる。 この状態で、腰を屈めて見よと言うのであるが、彼は私の両膝に自分の両膝を当てた。 そこで

 

「(これは、スクワットだな!)」

 

と直感した私は、尻を後ろに出す事により彼の膝が自分の膝に当たらない様に屈んだ。 すると、彼は

 

   「その状態で、もっと屈んで胸を張れますか?」

 

と訊いた。 勿論その後は、立位に戻った。 その後、この上下を2~3回繰り返した。

 

最後にI士は、こう説明した。

 

   「もし腰掛けていて立ち上がろうとしても、そのままじゃあ上がれないでしょ?」

 

要は、座った態勢からの合理的な立ち上がり方の練習だ。 なぜ、これが実用的かと言うと、例えば様式トイレで用が済んで立ち上がるシチュエーションを考えて欲しい。 その姿勢からどうやって立ち上がるのであろうか? 足を後ろに持ってこようとしても、便器が邪魔をしている。 それに手摺りが必ずあるトイレばかりとは限らない。

 

この時、前に屈んで立ち上がれば可能であるが、その状態で勢い良く両腕を前に振り出して見よう。 すると、自分の身体の重心が、グッと前に出るので、立ち上がり易いだろう。

 

それに、椅子や便座に腰掛ける時でも、逆のプロセスで同じ姿勢をすれば、「ガタン」・「ドスン」とならなくて済む。

 

 

社会保険審査会(続々)

議長は私の方を向いて、

 

   「どうですか、下が見づらい事はありますか?」

 

と訊いたので、私が

 

   「はい」

 

と答えると、議長は

 

   「大きな声で仰って下さい、録音してますので。 今のは『はい』で宜しいですね?」

 

と畳み掛けた。 更に、

 

   「飲み込む時、喉の奥に違和感がありますか?」

 

と質問した。 これに対しても

 

   「はい」

 

と答えた積もりであったが、届かなかったらしく、

 

   「頷いたという事で、『はい』と言う事ですね?」

 

と確認した。 最もシビアな質問は、議長から「保険者」への、次の質問である。

 

   「申請者は『補助用具を使用しない状態』とは、『無服薬の場合』と解される・・と言っていますが、どうなんですか? 例えば、てんかんの場合は無服薬の状態で評価しますが、パーキンソン病の場合は服薬の状態ですが。」

 

これに対して「保険者」は、

 

   「服薬の状態です」

 

と言い切った。 そして最後に弁護士にコメントを求めた。 ほぼ論点は尽きたと見たのか、議長は正面を向いて

 

   「参与の方々のご意見は?」

 

と訊いた。 一瞬静まり返ったが、一人の男性が挙手して発言した。

 

   「もうこのケースでは、2級以上ですよ」

 

と。 この他に意見は、無かった。 ・・と言う事は!?!

 

   ―――――――――――――――――――

 

開始から15分が経過して、議長は私の再審査請求に対する審査を終わり、次の請求事案に移る旨を宣言した。 要は、1件15分ずつのベルトコンベア方式である。

 

Webには、再審査の結果として「申請者」の意見が認められるのは、22%と言うが、ま、それは別として、何か良い結果の期待できそうだ!

 

   https://www.shougai-navi.com/intro/id000130.html

 

 

社会保険審査会(続)

こうして、私も赤いストラップの来客用名札を下げ、我々は無事に内部に入れた。 後は、職員に付いて行くだけだ。 職員は、エレベータで18階まで行き、左に折れて誰もいない廊下を進んだ。 

 

   ―――――――――――――――――――

 

やがて彼女は右側の扉を開け、更には右側の扉を開けた。 ダンボールが積まれた小部屋には、テーブルと折り畳みイスがあった。 曰く、ここが「申請人控室」らしい。 辛うじて車椅子が入れる狭さだったので、私はトイレに行った。

 

トイレの場所は職員が案内し、男性用トイレの前まで妻が車椅子を押してくれた。 戻ると、丁度時間らしい。 彼女は、控室の左側の扉を開けた。 するとそこは窓の並ぶ広い部屋だった。

 

中央に巨大な楕円形のテーブルがあり、奥の円周部に男性が一名、その両側に女性が一名ずつ、扉側の直線部に「保険者」の名札の下に男性3名、その対面に空席があり「申請人」の名札があり、手前の円周部に数名の人が座っていた。 後に知ったのであるが、その数名が「参与」と呼ばれる人だった。

 

つまり、奥の男性が裁判官、両側の女性が補佐官、「申請人」が原告、「保険者」が被告、「参与」を陪審員、と考えると分かり易い。 そして、両側の女性それぞれが、「申請人」と「保険者」の立場で発言する。

 

では、書記官は? 「保険者」後ろに長テーブルがあり、そこに男性2名、女性1名がいた。 これも後で知ったのであるが、録音係と速記者らしい。

 

   ―――――――――――――――――――

 

私達が着席すると、奥の男性が

 

   「それではこれから、○○○○さんの審査に入ります」

 

と宣言をして、「申請人」の確認をした。 つまり「議長」だったのである。 そして、先ず保険者に、審査請求時に一度却下した理由を尋ねた。 すると、中央の若い男性が、

 

   「ええと、閉眼での起立・立位保持の状態が『不安定である』、開眼での直線の10m歩行の状態が『多少転倒しそうになったりよろめいたりするがどうにか歩き通せる』からです。」

 

と発言した。 今度は議長が、我々「申請人」の方を向いて質問した。

 

   「この10mと言うのは、医師が書いたんですか? それとも、理学療法士ですか?」

 

これに対し、妻が次の様にサポートした。

 

   「理学療法士です。 ただ10m歩ける・・と言っても、理学療法士が手を持ってなんです。」

 

更に、質問は続いた。

 

社会保険審査会

家族旅行から帰ったら、次の行事は「社会保険審査会」への出席である。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/10/19/072423

 

開催通知からほぼ1ヶ月経った10月中旬、弁護士のベンツに乗って、霞が関厚生労働省まで、妻と共に出掛けた。 それを聞いて「おや?」と思った方には、☆5個進呈・・ なーんちゃって!?!

 

実は弁護士には代理人として会に出席して貰う予定だったが、弁護士から

 

   「一緒に、行きませんか?」

 

とお誘いを受けたのである。 まぁ、依頼の根拠が「妻(又は私)が車を運転して(霞が関まで)行けないから」だったので、弁護士が運転してくれるなら、断る理由もない。 きっと、弁護士にとっても初めての業務であり、また責任の大きさから一人で行く事に躊躇いがあったのだと思う。 そこで、同行をOKしたのだった。 と言うのも、弁護士は厚生労働省の近くの日弁連に車で行くらしいので、都内の道路事情に明るいのだろう。

 

   ―――――――――――――――――――

 

こうして一旦弁護士事務所に寄り、ベンツに乗り換えて、いざ霞が関に出陣となった。 途中首都高速が混雑していたが、これも織り込み済みなので、定刻30分程までに厚生労働省の庁舎前に到着出来た。 ここで弁護士は車を日弁連の駐車場に置きに行くので、一旦分かれた。

 

そして石段を登ると制服姿の警備員が待っていて、訪問者に用件を訊いていた。 勿論、妻と私は、社会保険審査会に出席する旨を伝え、私が運転免許証を提示したらそのままパスした。

 

   「(何だ、この程度のセキュリティか?)」

 

とは思ったが、実際は違った。(後述)

 

さてここで、厚生労働省の職員を呼び出さなければならない。 それは、予め車椅子の借用をお願いしてあったからだ。 建物に入って直ぐの所に電話機があるので、そこで内線を架けた。 暫くすると、細身の女性がゲートに名札を当てて出て来て、

 

   「○○さんですか?」

 

と誰何したので、

 

「ハイ、そうです。 本日は宜しくお願いします」

 

と答えると、彼女は車椅子を探しに行った。 どうやら、このゲートを通過するためには、ICチップの付いた身分証明書か来客用名札が必要らしい。 そこで周囲を見回すと、受付があり、そこで来客用名札を発行して貰うらしい。

 

そこで妻に3人分貰って来る様に頼むと、

 

   「赤い判子の付いた書類(会の開催案内)が無いとダメなんだって・・」

 

と戻って来た。 そうだ、あの書類は弁護士に預けてあったのだ。 どうしよう、弁護士を携帯電話で呼び出そうか・・と迷っていると、弁護士の姿が丁度見えた! 妻が弁護士に事情を説明して、3人分の名札をゲットした。

 

家族旅行―7

さて我々は、またしてもナビを頼りに「浦山ダム」を目指した。 しかし、長女は来た事があるらしく、スイスイと進んだ。 やがて、T字路となりダムを正面に右手に折れ、急勾配の山道の方に入った。

 

すると、看板が道を塞いでいる。 その文字を見ると、

 

   「台風10号のため、この先通行止め」

 

と言う主旨の事が書いてあった。 まぁ、警告を無視して進みトラブってもシャレにもならないので、そのまま素直に引き返した。 すると、先程のT字路に戻った。 我々は、左側から来た。 では、右に行くと? 路肩に「浦山ダム」とある。 どうやら、そこを右折すれば良いらしい。

 

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川に沿って暫く進むと、急に視界が開けて来て、20台以上の駐車場に着いた。 どうやらここがダムの下らしい。 車を停め、降りて階段を登ると、大きな扉がある。 この奥にエレベータがある様だ。 直線で30m程歩くと、階段がある。 手摺りを頼りにその階段を降りると、少し広い所があり、右側の椅子に女性が3人程座っていた。 そう、エレベータホールだ。 そう思って見ると、正面の高い扉がエレベータである。 と言う事は、右脇に光っているのは、呼び出しボタンだ。

 

暫く待つと、扉が開き数人が降りて来た。 すれ違いに乗り込むと、同乗の女性が上に行くボタンを押した。 扉が閉まり、エレベータが上昇し始めた。 堤高156mを一気に登るので、随分と長い時間が掛かった様な印象を持ったが、ホンの2~3分なのだろう。

 

やがて扉が開いて、明るい光が差し込んでいるエレベータホールに着いた。 そう、ここがダムの天端(=堤)である。 

 

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事実、上流側には、水を湛えた貯水池(=秩父さくら湖)が広がっていた。

 

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では、今来たエレベータ側は? そう思って戻って見ると、吸い込まれそうになって脚がすくむ様な下流側の景色である。 その左には、駐車場に愛車が点座していた。 青のプリウスであるが、お分かりいただけただろうか? その遥か向こうには、秩父市の街が広がっていた。

 

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堤の散歩を終えると、同じルートで戻った。

 

紅葉には少し早かったが、こうして我が家のビッグイベントである家族旅行は、無事に終わった ・・ 否、家に到着するまでが旅である。 今回は殆んどの行程を杖のみで廻り、ホテルの中だけ車椅子を借用したが、今のペースで歩行障害が進むと、今回の旅行が最後になるかも知れない。 だから、少し奮発したのだった。

 

そうそう、帰路は高速道路を使わず、140号線をひたすら東進した。 理由? 花園フォレストにて、焼き物(バウムクーヘンや食パン)を購入するためだ。 イヤ、食べるのは翌日以降である。

 

家族旅行―6

しかし、午前11ではまだ昼食には早い・・ そこで一度、国道140号を東進し、「栗助」でお土産を買い込み、更に東進して、「阿佐美冷蔵」に着いた。 秩父は慣れているらしく、長女の運転だ。 

 

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   http://asamireizou.blog.jp/

 

すると、何と(!)、阿佐美冷蔵の国道140号側の駐車場が空いている!?! ここが空いてないと近所の駐車場で500円必要だ。 そして、店内に入ると、店員の案内で席に着いた。

 

店員が持って来たメニューを見ると、前回とは大分違っていた。 秋を意識したのか、白玉団子が幾つか入った小豆餡や抹茶餡などがあった。 価格は1100円~1200円と、高め。 それでも、全て自家製と言う事で味は良かった。

 

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こうして、漸く12時を廻った。 お腹は空いていないけど、何か秩父の名物を食べたい。 となれば、わらじカツか豚みそ丼しか思いつかない・・ まぁ、前者は重そうなので、後者に決めた! 元祖・野さかである。 昨晩、ホテルの人に訊いたら、「並びますよぉ~」と言う事だった。

 

   http://www.butamisodon.jp/

 

つまり、140号線を戻るのである。 ナビを頼りに近づくと、黄色い幟が所狭しと林立していた。 しかし店の前の駐車場は、満杯・・ じゃあない、最後の一台分が空いている!?! 長女はバックが苦手・・とは言っていたが、車載モニターを見ながら上手に入れられた。

 

さて問題は、店内の混雑度だ。 店の扉を開けて覗くと、確かにテーブルはほぼ満席だが、待っている人はいない。 そこで、正面の自販機で、家族全員が一番安い丼の券を買った。(1000円未満) 万が一、食べきれなくても心残りが無い様にであろう。

 

店員の案内で空いている席に掛けて待っていると、注文品が次々と運ばれて来た。 配膳された豚みそ丼の蓋を開けると、香ばしさが立っている。 備長炭を使っているそうだ。 豚肉を一切れ口に運ぶと・・ シッカリした味の肉に、炭火の香りが鼻を抜け、あれ程満腹だったのが嘘の様に食べられた。

 

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しかし、本当にもうこれで満腹である。 車に乗っているばかりでなく、腹ごなしに少し歩きたい。 すると長女が「浦山ダム」を提案した。 そこで引き続き長女の運転で、そのまま140号線を更に西進した。