パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

服は子供用??? - 滞米生活、その16

  

米国に行ったからには、ジーンズをカッコ良く穿きこなしたい・・と、思いますよね? そこである時、私はGarment Shop(衣料品店)に行きました。 「(体型がさまざまな米国人がジーンズを穿いているんだから、自分にも合うサイズがきっとあるハズだ)」と思って・・

 

早速店に行ってジーンズコーナーの棚を調べますと、合うサイズが無いのです・・ なんでー???

 

そこにはジーンズがサイズ順に並んでいますが、一番左の棚に達しても・・ そうです、大人用の所にはなく、子供用の所にあったのです! 私は身長が170cmですので、日本人として特別小柄な訳でもありません。 それとも脚の長さの問題でしょうか、もしそうなら傷付きますよね? (笑)

 

連中は、兎に角成長が早いのです。 大学のHousing Unit(宿舎)でLaundry Room(洗濯小屋)に行く途中、同じ棟のJennifer(ジェニファー)という女の子と仲良くなりました。 洗濯や郵便物の授受に通う時、その途中にあるPlayground(遊び場)で良く遊んでいた子でした。 「(日本では中学生位の体格だけど、中学生がPlaygroundで遊ぶ訳はないし・・)」と思って歳を訊くと、8歳でした! それを聞けば、日本人には子供用のジーンズが合う訳がわかるでしょ? (汗)

 

その子が私に、

 

「How many?」

 

と訊くのです。 「(ハテ、何がいくつなのか? 聞き間違えか?)」と、思って

 

「Pardon?」

 

と訊き直すと、矢張り

 

「How many?」

 

なのです。 これは、

 

   「How many years do you have?」 (あなたの年齢は?)

 

の事だったのです。 聞き直されて、略さずに言い直さない所が所詮は子供です。(笑) 連中にとって我々は見慣れないアジア人なので、風貌から私の年齢を推定できなかったのでしょう。

 

話は戻って、米国では身に付けるものは、我々日本人には子供用のサイズが合う場合がある事が分かりました。 下着類もそうでした。 しかしながら、丸首のシャツは多少ブカブカでもまだ着られるとして、『ゴムの入った丸首のパンツ』に子供用はありませんでしたので、これには困りました。

 

シャイアンでゴルフをする - 滞米生活、その15

 

私が住んでいたフォートコリンズの街はコロラド州の北部にありますので、車で北へ走ると直ぐワイオミング州となります。 州都Cheyenne(シャイアン)とは60km位の距離なのでInterstate 25号線を走れば、1時間足らずで着くのです。 Laramie(ララミー)はここから西へ更に60km位ですが、幌馬車、シェーン、荒野の七人、ローハイド、真昼の決闘、名犬ラッシーなどの西部劇ファンには堪らない場所でしょうね。 (但し、Old Laramieの様です。)

 

ある時フォートコリンズ在住の友人(日本人)に誘われて、私はCheyenneに行きました。 折角なのでそこでゴルフをしようと言う事なりました。

 

友人の案内でゴルフ場に着いたのですが、休日なのに人気(ひとけ)がありません。 駐車して奥に進むと小屋があり、ここが受付でした。 友人が受付嬢(・・と言っても、人生の大先輩)に何かを言って、クラブ数本を借り受けました。 続いて私が進むと、同じクラブセットを出してきて金額を告げられました。 正確な額は憶えていませんが、(当時)7ドル位だったと思います。

 

コースの方に進むと、少し小振りのバケツにゴルフボールが盛ってあります。 促されるままにその内の一つを持って、進みました。 すると、見晴らしの良い丘に出て、コースが見下ろせました。 つまり、「打ちっぱなし」ですね。

 

当時ゴルフの心得はありませんでしたので、友人に打ち方を聞きました。 初めて握ったクラブですが、バケツのボールが減る頃には、何とか飛ぶ様になりました。 プレーしているのは我々だけなので、別に恥ずかしいとか、迷惑をかけている・・とかはありませんでした。

 

バケツが空になったらクラブとバケツを返して、終了です。 あの数ドルは、クラブのレンタル料、ボール代、プレー代、全て込みだったのです。 今にして思えば、もっと練習しておけば良かったと・・

 

運動をしてお腹が空いたのでCheyenneの名物料理でも・・と思って友人に尋ねると、「Rocky Mountain Oyster」(ロッキー山の牡蠣)を教えてくれたのですが、それがどの様な料理であるかは、ニヤニヤして教えてくれませんでした。 

 

どうやら雄牛の肉が硬くならない様に去勢した時の副産物らしいのですが、私には意味ワカメでした。

 

フォートコリンズの日本食事情 - 滞米生活、その14

 

海外生活で心配の一つは、食事。 今回は、私がフォートコリンズに在住していた時の日本食事情を紹介します。

 

コロラド州ではカリフォルニア米が手に入りますので、電気釜さえ買えば米飯は自由に食べられました。 (あ、電圧が220Vなので、日本から普通の釜を持参してもダメです。) 米自体は美味しいのでしょうが、米飯の味はイマイチでした。 理由はフォートコリンズの標高(1400m)です。 水の沸点が低いのです! (今なら、加圧式もあるでしょう。)

 

フォートコリンズは小さな大学街だったので、日本食レストランはありませんでしたが中華レストランがあり、これは口に合いました。 日本食材店(日本人が経営)や中華食材店は、ありました。 後者で、丸ごとのザーサイを見てビックリし、試しに買った憶えがあります。 この時、日本でお馴染みの〇〇屋のザーサイ(瓶詰め)は、相当「調味」してある事が分かりました。

 

さて、日本食の材料は?

 

先ずは野菜です。 スーパーに行くとCucumber(キューカンバー)を売っています。 見るとヘチマか? ・・と思えますが、キュウリですね。 「(米国人は旬の味が分からないので、こんなにでかくしてから食べるんだ・・)」と思ったのですが、違いました。 気候風土でした。 日本から種を取り寄せて家庭菜園を営んでいる友人の畑を見ると、ヘチマの様なキュウリがぶら下がっていました。 Egg Plant(ナス)もBell Pepper(ピーマン)も巨大化していました。

 

次は魚です。 フォートコリンズから車でI25(インターステート道路25号線)を南に一時間走りますと、州都Denver(デンバー)です。 ここにはSakura square(サクラスクェア)と言う日本人街があり、日本食材を売っています。 太平洋で獲れたマグロの刺身の柵すら売っていますので、クーラーボックスに氷を入れて買出しに行きます。 刺身自体は美味しい(!)のですが、日本では見向きもされない海草のツマや芽紫蘇が、無性に食べたくなったのを覚えています。

 

最後は漬物です。 「キュウリの〇ちゃん」と言う、キュウリの漬物をご存知でしょう。 ある時その店で売られていました。 余りの懐かしさに買って帰り、米飯に載せて食べたら美味しくて、故国が懐かしく感じられました。

 

そこで次の機会に、キムチの瓶詰めを買いました。 これも暖かい米飯に合うからです。 家に帰り、早速米飯を用意して瓶の蓋を開けると・・ 「プシュッ」と言う不気味な音がしてエアーが抜けました! 恐る恐る臭いをかいでみると、やはり発酵が進み、少し傷んでいる様でした。

 

え? 味ですか? 「キムチ悪かった・・」

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20180705/20180705160825.jpg

 

Google Mapで「Sakura Square Denver」と検索しますと、上記地図が出ます。 ここがそうです。

 

ん? 「ストリート ビュー」がある? クリックすると・・

 

そうです、ここです! この右の高いビルの1階が日本食材店でした。 ワー・・ 懐かしい・・

 

ホストファミリーとコケコッコー - 滞米生活、その12

 

さて米国で生活を始めるに当たって、分からない事だらけ・・ そんな時に支えてくれるのが「Host Family」(ホストファミリー)です。 これは海外からCSUコロラド州立大学)に来た人の生活をサポートする人(家族)の事です。 米国生活で分からない事や困った事があれば、相談に乗ってくれます。 勿論、善意(=奉仕)です。 そして、行事があると何かと声をかけてくれますので、社会勉強にもなります。

 

私のHost Familyは、Lowdermilk(ローダーミルク)夫妻でした。 私の両親位の年代だったでしょうか? パキスタン人だと言っていましたが、言われなければ普通の米国人に見えました。 夫は大学の農学部の教授、妻は色々なActivityを掛け持ち、Real Estate(不動産)の資格を取る・・とか言って勉強している様でした。 夫妻は大学での行事だけでなく、自分の家にも招いてくれました。 

 

訪ねて行きますと、家の庭には苗の植えてある畝(うね)があり、そこに潅水チューブが走っています。 つまり、自動灌漑装置のミニチュア版があり、タイマーで水が出るそうです。 「(流石、農学部の教授!)」と思いましたが、特別なハイテクでもなさそうでした。(笑)

 

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ある時夫妻に招かれて、他の留学生達とそこで一緒になりました。 つまり、夫妻は複数の外国人のHost Familyになっていたのでした。 英語を母国語としている人はいませんので、身振り手振りも交えて賑やかでした。 世界各地から集まっているので話題はアチコチと飛びますが、尽きる事はありません。

 

話の中で、動物の鳴き声が問題となりました。 そして、ニワトリの鳴き声の各国比較となったのです。 ご存知の様に、米国では、Cock-a-doodle-doo(クックァドゥードゥルドゥ)ですね。 皆が、次々と鳴き声をまね、「(へぇー、色々とあるんだ・・)」と感心していると、「How about in Japan?」(日本では、どう鳴くの?)と振られました。 そこで私が少し上を向き、喉を突き出して、裏声で「コケコッコーーーーー・・・・」と言うと、飲み物をこぼしそうになる者、噴き出しそうになる者、のけぞる者、椅子からズッコケそうになる者・・ 皆、お腹を抱えて、暫くは大変な騒ぎでした。

 

余りにもウケたので、さて私はどの様なリアクションを取って良いのか、却って戸惑った憶えがあります。

 

ロッキーの冬 - 滞米生活、その11

 

冬、ウィンタースポーツシーズンの到来です。 私は、ロッキー山でスキーを楽しみました。

 

日本で「スキー」と言うと、ゲレンデやリフトのあるアルペンスキーダウンヒルスキー)を意味しますが、ここコロラドで普通に「スキー」と言えば、クロスカントリースキーを指します。 オリンピックのノルディック複合競技でご覧になった事があるでしょうか?

 

https://youtu.be/oJ7lzxXuCDk

 

上記URLは、コロラドのアスペン・スノウマス(Aspen Snowmass)でのクロスカントリースキーの様子を紹介するものです。 アスペンでは各種の国際スキー大会が開催されるので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。 あ、私もアスペンに行って、スキーをしましたよ!

 

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スキー用品は、板・靴・ストック・パラフィンです。 先ず板ですが、細くて「しなり」が大きく、中央付近につま先のみを固定するビンデュングが付いています。 それに対応した専用靴を用意しますが、ダウンヒルスキーで使うギブスの様な靴ではなく、寧ろ厚めのスニーカーの様です。 ストックも柔らかい雪を掴める様に、しっかりした作りです。 そして大切なのはパラフィンです!

 

パラフィンは板と雪との間に適度な摩擦を生じさせる役割があります。 そこで、雪の温度や雪質によって種類を選択します。 摩擦が少ないとスケーティングで進めませんし、僅かな勾配でズルズルと落ちてしまいます。 逆に摩擦が大きいと雪が板に付き、全く滑走できません。 そこで実際に滑ってみて、場合によっては途中で塗り増したり、塗り替えたりします。 ですから、何種類かを持参する必要があるのです。 

 

実際のノルディック複合競技では、予めパラフィンを塗った板に履き替えていますね!

 

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私は日本でアルペンスキーの心得はあったのですが、コロラドで初めてクロスカントリースキーを体験し、全く異なる技術である事が分かりました。 何しろ板にエッジがないので、ボーゲンもパラレルも、当然クリスチャニアもウェーデルンも出来ません! 方向転換の時、エッジを利かそうと横方向に力を入れると踵が板からツルッと滑り落ちてしまうのです。 ですから回転時は、テレマークを使います。 腰を落とし、片膝を立てる格好(滑降?)です。 

 

ではここで、アルペンスキーの様子でも・・

 

  https://youtu.be/_Y9lNWF99r4 (コロラド・スノウマスでのスキー)

 

   https://www.youtube.com/watch?v=JuyEGl4r3LA (アスペンの頂から麓まで)

 

気を付けなければならないのは、雪崩です。 むやみに雪庇(せっぴ)に近づいてはなりません。 巻き込まれれば、次に会える(笑)のは次の晩春です。(つまり、雪解け後。)

 

ある時、山の稜線に動くものを見つけました! スワ、ビッグホーンシープか? ・・と思い、目を凝らしたらレンジャーでした。 ロッキー山国立公園内を巡回しているのでした。

 

スペイン語教室? - 滞米生活、その10

 

 

 

             

米国のどの大学でもそうでしょうが、私が在籍したCSUコロラド州立大学)にも外国人のための英語教室がありました。 米国に馴染み、米国で生活して行く上で必要な、日常の英語を教える・・と、その案内にありましたので、私は「(オオ、自分にピッタリじゃないか!)」と思いました。 そして「(折角の機会なので、これでスキルアップしよう!)」とも。 本当は、無料だったから・・ (汗) 本音は、「(Cathyと愛を語り合いたいから・・)」とか? 「(でも、Annもカワイイし~・・)」 (嘘)

 

さて、その英語教室に出かけてみると・・ 雰囲気が違うのです。 対象としてどうもメキシコ人をイメージしている様でした。 つまり、南部から農業従事者や単純労働者として入国した、英語に関する知識が乏しい人達が対象の様です。 勿論、私も英語に自信はありませんでしたが、授業が根本的にミスマッチなのです。

 

例えば、宿題のプリントを貰いました。 左側にスペイン語が、右側に英語が書いてあります。 対応する単語を線で結べ・・と言うものです。 左側は全く分かりません。 右側は、Walk、Yellow、Open、Shop、Close、Red、Money、Office・・等が並んでいます。 これ位の英語なら私でも分かります。 でも、スペイン語が分からないので、宿題ができないのです!?!

 

仕方がないので、ラボに戻って同僚に訊きました。 すると、何人か集まってそのプリントを覗いています。 でも、誰も分かりません! すると、その内の一人が

 

   「ああ、この単語はメキシコに行った時、店の入口に架かっていた。 だから、OpenかCloseのどちらかだ!」

 

と、マジ顔で教えてくれました。 彼は新婚旅行でメキシコに行ったばかりだったのです。 当然周囲から、

 

   「それじゃあ、答えにならないだろう!」

 

とツッコミが入り、ドッと盛り上がりました。 (笑) 私も思わず失笑すると、ムッとした表情の彼から逆ツッコミが返ってきたのでした。

 

   「PSP-PAGF? アンタが通っている英語教室は、本当に正しいのか? 間違った教室に行ったんじゃない?」

 

と。(汗) 結局その英語教室とは、それっきりになってしまいました。

 

フライフィッシング - 滞米生活、その9

 

日記「ロッキーの夏 - 滞米生活、その8」で紹介しました様に、私は渓流でフライフィッシングで鱒釣りを楽しんでいました。 フィッシングと言ってもインターネット上の詐欺ではありません、魚釣りです。 フライとは毛鉤(けばり)の事ですね。

 

先ずは雰囲気をお伝えしましょう。 下記URLは日本の九州での様子です。 (現地は、もっと川幅の狭い渓流です。)

 

   https://www.youtube.com/watch?v=ru7xkkCmY3o

 

さて、必要なのは竿・リール・糸・フライ・許可証、それに技術です。 竿(フライロッド)は握りの付いたしなやかなもの、糸(フライライン)は少し太めで重さがあります。 重さがないと、投げられないからです。 しかも、テーパ(太さの勾配)が付いています。

 

毛鉤の種類は多いのですが、その渓流に住んでいる虫に似たものが良いとされています。 分からない時は釣具屋のオジさんに相談すると、喜色満面で選んでくれます。 時として武勇伝も出ますが、本当は迷惑なので適当に相槌を打って無視します。 更に、許可証をここで買っておきます。 金額は居住期間により異なりますが、当時20ドルでした。

 

問題は技術です。

 

先ずは毛鉤を投げる練習をします。 周囲に誰もいないのを確かめて、芝生の真ん中に水を張ったバケツを置きます。 竿を振って、空中で糸を一度返してから毛鉤をバケツに落としますが、もしポイントに合わなかったら手首のスナップを使って二度・三度ループを描かせてから、バケツを目指します。

 

次は魚に気付かれない練習です。 自分の姿が水面に映ってはダメです。 岩陰など狭い場所や樹の陰から低い姿勢で投げる練習もします。 そして、毛鉤を水にボチャンと落としては失敗です。 フワッと置く感じです。

 

最後は本物の虫に似せる練習です。 毛鉤をポイント上空に2、3度飛ばします。 魚には、虫が水面付近を飛んでいる様に見えるのでしょう。 それから水面に置くのです。 更に喰い付きが悪い時のために、糸をチョンチョンと引いて本物の虫が泳ぐ様に見せます。

 

さあ、実践です! ポイントの見極めが重要ですが、勘や経験で探るしかありません。 とりあえず投げてみましょう。 喰い付きの良い時は、空中を飛ばしている時に、鱒がジャンプして毛鉤を捕らえます。 本当は、捕らえられたのは自分自身なのに・・

 

ヒットしますと、糸から竿にビクン、ググッと来ます! さあ鱒との勝負、一番興奮する瞬間です。 リールをすこしずつ巻き上げますが、焦りは禁物です。 魚影が見えてきましたか? 小さければそのまま空中に引き上げ、大きければ網ですくいます。

 

これで、夕飯のオカズが確保できました。