長女の妊娠(10)
さて、妊娠5ヶ月に入った長女には、「戌の日」の行事が待っている。 5ヶ月目の最初の戌の日に、長女不在でも、妻と私で〇神社に(妻の運転で)行った。
神社の駐車場に着くと、高い木々に囲まれた昼なお薄暗き境内では、もう既に結界の中にいる様な、厳かな雰囲気がしてくる。
車から降り、歩行器を使いながら、中央に進むと、脇に絵馬を掛ける棚があり、
「無事に生まれました」
と言う様な文言ものが沢山並んでいた。
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我々は、本殿の正面で、お賽銭を上げ、「二礼二拍一礼」をして、長女の無事の出産を願った。
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そして、私が帰ろうとすると、妻が
「ねぇ、ちょっと待ってて? お守りを買って来るから・・」
と言って、社務所に行った。 そして、何か宮司と話し込んでいる!?!
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その後、私の所に戻って来て、こう言った。
「社務所に行って、安産のお守りを買おうと思ったら、こちらを勧めるのよぉ・・ 何でも、こっちは、安産だけじゃあなく、子供になっても使える(=守ってくれる)・・と言うのよぉ。 ・・ 1,200円したのよ! ・・ 安産だけだったら、600円なのにねぇ・・」
と。 それを聞いて、私は
「(何だ、テイ良くボられただけじゃあないか!)」
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と思ったが、まぁ、金で箔押しされた立派な桐箱に入っているしぃ、神様に関する事なので、何も言わなかった。
神社には、赤ちゃんを連れて、正装した若い夫婦もいた
さて、3月最初の土日であるが、長女は帰省しなかった。 と言うのは、彼(旦那)のお母様(=長女の義母)が、安産祈願のため、水天宮に連れていって貰って、祈祷を受けさせてくれる・・と言うからだ。 実際、行って、お守りを買って(貰って)来た。
それを、先方の家では、神棚に飾った・・と言う。 きっと、亡き父親に長男の嫁の妊娠を、そして、同じく亡き祖父には初孫の誕生の予定を報告したのだろう。
あとは、水天宮の印のついた腹帯である。