パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

長女の結婚式(4) ― 結婚式

でPALCOの一部にあるクレストンホテルから結婚式の行われる布多天神社まで、直線で700m位なので、車で5分、徒歩でも10分位だろう。 なので、10時半までには神社の社務所に着いた。 そして、昨日の打ち合わせ通り歩行器のタイヤを拭き、親族の待合室に入った。 すると、新郎新婦が正面のテーブルに座っていた。 すると、先方(=新郎)のお母様が、私を見つけ、挨拶に来た。

 

どうやら、新郎側の列席者は、殆んど揃っている様だ。 新婦側も10分以内に全て揃った。 皆、それぞれに、談笑したり、新郎新婦を交えて、それぞれの組み合わせで写真を撮ったりしていた。 勿論、その中には、プロのカメラマンもいる。

 

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やがて、宮司が呼びに来た。 彼の案内に従って進むと、大きな水瓶(みずがめ)があり、巫女姿の職員が柄杓(ひしゃく)を持って、通る人・全員に手を洗う様、促していた。 勿論、我々も洗った。 その様子から、形式的な(儀式である)印象だ。 

 

更に進むと、社務所から本殿に行く廊下の途中に上り階段があった。 昨日、男性職員が言った通りだ! まぁ、手摺りもあるし、階段は比較的得意なので、手摺りを持って上った。 歩行器は、妻が畳んで持って上ってくれた。 後は、殆んど平らな所のみである。

 

部屋の中は、前後に分かれ、奥の方には神棚があり、手前の部屋とは、段と暖簾(のれん)がある。 手前の部屋には、中央に奥の神棚に向かって置いてあるテーブルがあり、左右には列席者のための席が人数分用意してあった。 そして、正面の神棚に向かって、右に新郎側の列席者が、左に新婦側の列席者が座るらしい。 当然、中央は、広く空いている。

 

ふと見ると、新婦側、最前列の一番神棚近い場所の椅子が背もたれ付きの普通の椅子になっている。 そこは、きっと新婦の御尊父様のお席に違いない!?! 訊くと、長女の配慮らしい。 曰く、

 

   「皆が座る椅子だと、お父さん、立ち上がり難いと思って・・」

 

と。 事実、立ち上がらなければならない機会が2~3回程あったが、難なく立てた。 

 

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新婦側の背後で、太鼓が鳴り、式の開始が宣言された。 すると、私の所からは見えなかったが、神主が立ち上がって、神前中央に進み、2礼して。詔(みことのり)を述べた。

 

その後、左右の椅子に腰掛ける2人の巫女の内、右側の1人による舞の献上やら(音楽は、ラジカセ)、本人達による「誓いの言葉」等があり、いよいよ、三三九度の儀式となった。 

互いに向かい合った新郎と新婦の間に立った神主が、一人の巫女から恭(うやうや)しく持った盃を新郎に渡すと、もう一人の巫女がお神酒(みき)を、3回に分けて注いだ。 すると、新郎が3回に分けて飲んだ。 すると、神主は、その盃を新婦に渡し、同様に。3回で注ぎ、3回で飲み干した。 続いて、神主は、その盃を受け取り、それを、元の巫女に戻して、新しい盃で同様の事をした。 更に、同じ事を繰り返し、都合3回行った。 勿論、3回目は「新しい盃で・・」以降は、無い。

 

   

それが終わると、今度は同じお神酒が列席者全員に配られ、皆で飲んだ。 まぁ、余り高級な酒ではなかった。(汗)

 

後は、二人で指輪の交換とか、両家の代表者による榊の奉納などが行われた。

 

実は、代表者としては、父親がなる例が多いらしいので、長女から打診があった。 私が歩行器で出るのも変だし、歩行器を使わないなら妻の介助が必要だ。 しかし、後者だと、結局は3人で奉納する事になってしまうので、(代表者として)妻のみが出る事になった。

 

こうして、色々な行事が滞りなく進み、太鼓係の宣言により、結婚式は無事に終わった。 次は披露宴のために、会場のあるホテルに戻らなければならない。

 

え? 結婚式なのに、新郎と新婦の写真が無い! ・・ですって!?! それじゃあ、出しましょう! (撮影が、式とは別日なので、橙色の内掛けを纏っている。)

 

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