米国芝生事情 - 滞米生活、その40
日記、「米国の街と芝生 - 滞米生活、その5」(6月22日)において芝の話をしましたが、もう少しだけ。
http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/06/22/094218
日本でもそうでしょうが、家の中の管理は主婦の、屋外は主人の役割です。 どちらも徹底してやります。 それは、家庭でパーティーを開催する習慣があるからです。 例えば、引っ越してきますと地域の人や知人を呼んでHouse Warming Party(ハウスウォーミングパーティー)を開きます。 そして生活の区切りや記念日にはBarbecue Party(バーベキューパーティー)やPotluck Party(ポットラックパーティー)を開きます。 この時、芝生が活躍するのです。
立食式ですから、皆、芝生の中で立ち話をしたり、時には座って談笑しています。 この日のために、主人は一生懸命芝生の手入れをしておきます。 座ってもチクチクしない様に、そして服に落ち葉や枯葉が付かない様に。
その後、主婦が来客に家の中を案内するのが、マナーとなっています。 当然、靴は履き替えませんから、庭が芝生でないと家の中は泥々になってしまいますよね。 案内に備えて、ここかしこにさりげなくOrnament(オーナメント、装飾品)を置いておくのが主婦の「センス」です。 因みに、気に入った料理が出たらそのRecipe(レシピ、料理法)を訊くのは来客のマナーです。
芝刈り機はエンジン式です。 ご存知の様にBlade(ブレード、刃)が回転する方式です。 面積を考えれば、当然でしょう。 サブプライムローンで揉めた中流やそれ以下の家庭でさえ、あの芝生面積ですから・・
では、刈った芝はどうするのか? 家庭ゴミと一緒に専用のコンテナに入れてしまいます。 その後巨大パッカー車が来て、コンテナごと「バサッ!」と空けてしまいます。 パッカー車と言っても、20トン車でしょうか? 日本のパッカー車(ゴミ収集車)がミニカーに見えます。
上記の通り、芝生は生活の場の一部です。 子供達も転がって遊びます。 心配なのは、殺虫剤などの農薬。 余り撒かない様です。 ですから、時々Grasshopper(バッタ)などの虫を見かけます。 建物の際(きわ)の芝生が切れた所には、時々蟻が巣を作る事もあります。 「巣」と言っても、巨大です!
ある日本人が、米国での芝生生活が気に入り、帰国後も「芝生のある生活」を目指しました。 そこで、帰国時に愛用のホンダの芝刈り機を持ち帰ったそうです。 日本でもホンダが芝刈り機を製造・販売しているのを知っていたのでしょう。 所が、日本の部品は米国の芝刈り機には使えず、わざわざ米国から取り寄せなければならなかったそうです。 米国はインチネジ、日本はISOネジだったからです。