パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

結納(1)

今日はいよいよ、結納の日だ、 この日のために、数日前からリビングルームの片付けやら買い物(桜茶等)やら寿司の予約やら結構忙しかった(気忙しかった)。 勿論、始めは、慶事の出来る料理店を当たり、家では桜茶だけ出して、後は料理店に任せればいいや・・と思っていたが。例の「新型コロナウイルスで、休業」だと言われ、急遽、我が家でやる事になったので、寿司の予約を入れたのである。

 

そして、いよいよ到着時間となった。 車が見えると、緊張は一気に高まった。 そして、お相手の母と本人が玄関に現れると、前回(「初顔合わせ」)で見た顔に、逆に緊張が緩んだ。

 

早速、(我が家としてはサッパリした)リビングルームに招き入れた。 まぁ、新型コロナウィルス禍により中止かと思われたが、

 

   「結納は不要不急ではない、玄関先でも手渡したい」

 

と言うので。実現したのである。 

 

時間にピッタリだったのは、(道路が空いていたので)予定より20分程早く着きそうだったので、途中、時間調整をしたから・・と運転役の彼氏が言っていた。

 

リビングルームに入ると、お母様は「壽」の文字が染め抜かれた濃紺の風呂敷包みを広げて紅白の箱から、結納の品・一式を出してきた。

 

それは、眩(まばゆ)い程、立派なものであった。 木の台の上に所狭しと並んだ、エンボスのある紙で作られた封の数々。 その封をこれでもか(!)と言う程覆う立派な水引きの存在。 

 

   https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20200504/20200504230937.jpg

 

ただ、結納は不要だ・・と言っても必要だ・・と主張するお母様にたいして、我々のせめてもの主張(抵抗)が、簡略式の結納セットとなった。 まぁ、昆布やアタリメが張り出した立派なものを持って来られても、我が家には置くべき床の間もない。(実は、有るには有るが、箪笥を置いている。)

 

その後、彼が口上を述べた。

 

   「本日はお日柄も良く・・」

 

と。 それに対して、長女が

 

   「どう、答えればいいの?」

 

と訊き、その通り答えていた。 ここで本来であれば、受領書を返すのであるが、省略ささせて頂いた。

 

その後桜茶を出した。