パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ477―健康保険は、使える?

 

さて、5月の連休も終わり、街は少しずつ「日常」を取り戻して行った。 そんな中、5月最初のリハビリの日となった。 我々の懸念は、K医師により、健康保険を用いてリハビリを行うための「オーダー票」の発行が遂行がされているか否かだ。 もし、それが未遂(行)なら、医療費は、忽ち10倍に膨れ上がってしまう。 (「指定難病医療受給者証」が使えないため。)

 

最悪なのは、現地に行って医師の予診を受け、待っていると、M士がやって来て、

 

   「『オーダー票』は、まだ未発行なんです。 ですから、健康保険は適用されずに、全額、自費となります。」

 

と言うものだ。 これを避けるためには、電話で予め確認しておかなければならない。 そこで、病院業務開始直前の9時前に総合病院の代表に電話をした。 そうしたら、何度掛けても話し中であった。 矢張り、同じ事を考えている人は多いのだろう。

 

仕方が無いので、30分程して再度病院に架電し、リハビリテーション科に繋いで貰った。 そこで、名前を言い、

 

   「Mさんを、お願いします」

 

と言うと、

 

   「どの様なご用件でしょうか?」

 

と訊くので、一通り説明すると、本人に繋いでくれた。 要は、本人が施術中かも知れないので、受付で可能な事(予約変更やキャンセル等)は受付でやってしまおう・・と言う趣旨なのだろう。 尚、構音障害もあるので、途中、妻に代わって貰った。

 

結論から言うと、『健康保険は適用されます』と言うものだった。 じゃあ、あの「オーダー票」と言うのは、何のためなのか・・と疑問を持った。 しかし、まだ、半信半疑だ。

 

まぁ、健康保険が適用されるなら、予約をキャンセルする事は無い。 そこで、午後から妻の運転で、総合病院に出掛けた。

 

いつもの手順を踏襲し、M士を待っていると、彼が声を掛けて来た。 すると、妻は

 

   「今朝ほどは、電話ですみませんでした」

 

と言うと、M士は

 

   「いぃぇ・・」

 

と小さな声で答えたのみだった。

 

こうして、作業療法が何事もなかったかのように始まった。