診療000―201807―3
続いて、f医師は私の薬に対する疑問に対して、次の様に述べた。
「今、処方されている薬を見直しましょう」
そう言うと、彼は、B5の製薬会社の社名とロゴの入ったメモ用紙に、有効性(の予想)を〇×△で表し、その後に薬剤名とその薬理学的な作用機序を書いた。
先ずは、プラミペキソールから、順次評価して行った。 彼は、
「L-DOPAが効かなきゃ、プラメキソールも効かないんですよ」
と言いながら、メモに次のように書いて行った。
× ノウリアスト ―――→ アデノシンA2A拮抗薬
パーキンソンでも効くのは、10%
〇 ドプス ―――→ ノルエピネフリン前駆体
すくみに効くかも
△ シンメトレル ―――→ NMDA受容体遮断
ドパミンを放出させる
効くこともある
続いて彼は、
「じゃぁ、何がおすすめかと言うと、セロトニンを増やす薬ですね」
と言い、その下に、
そして、最後にこう言った。
「今のお薬を、一週間ずつ止めてみて下さい。 そうして、その結果を教えて下さい。 私は、効かない(=不要な)薬は、飲ま(せ)ない主義なんです」
と。 いくら薬好きの人でも、効かないものまで服用する意味はないので、合理的だと思った。