パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

429―女性作業療法士と

 

さて、2018年6月下旬の某日、リハビリの予約日だ。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 今回は、手順を詳述して見よう。 

 

妻は私を正面玄関で降ろして、車を駐車場に置きに行き、私は杖を持って階段を上って正面玄関を入り、外来用の車椅子を借用する。

 

唯、ここでは未だ車椅子に乗らない。 と言うのは、内扉までの床に点字ブロックが貼ってあるのだが、そのブロックが車椅子の動きを妨げるのである。 しかし、視力弱者のために、止むを得ない・・と思っていたら、その7割近くが厚い防塵マットに覆われてしまっている・・

 

   「(これじゃあ、視力障害者にも、(点字ブロックが)分かんないだろうなぁ・・)」

 

といつも思うのである。

 

ま、それは別として、そんな理由から、私はいつも車椅子を内扉の内側まで押してから、乗っている。 周囲から見ると、変ではないか・・といつも思うのである。 しかし、杖を使っているので、歩行障害がある事は認めて貰えるだろう。

 

こうして、総合受付の前を通って「再来受付機」の前に進み、予め妻から預かった診察券を入れて「はい」を画面でタッチすると、受診案内票と受付番号票とがプリンとアウトされて来る。 この前者を専用のフォルダーに入れて、受診先に渡すのである。 受診終わると、本人に返却されるので、会計窓口に出すのだ。

 

さて、話しは戻って、私は受診案内票を持ち、車椅子でエレベーターホールに進み、そこで妻と待ち合わせる。 ここからは妻が車椅子を押してくれる。 こうして、7階の外来リハビリテーション科に到着する。

 

エレベーターを降りたら、先ずは医師の予診を受ける。 私は車椅子を降り、杖を突いて診察室に入ると、妻が受診案内票を担当医に渡す。 担当は、整形外科を専門とするM医師の事が多い。 まぁ、ここで訊かれる事は決まっている。 それは、リハビリをやるだけの体力があるか否か・・である。

 

   「どうですか、体調は?」

 

と訊くのであるが、

 

   「ハイ、大丈夫(十分)です」

 

と答えると、受診案内票にチェックをいれて、返してくれる。 そして、妻がそれを受け取り、受付の籠にいれて完了である。 こうして、一通りの手続きが終わり、後は時間が来るまで、待合椅子に座って待ってれば良い。

 

こうして作業療法担当のM士を待っていると、

 

   「〇〇さーん?」

 

と言う女性の声がした。 私が振り向くと、

 

   「〇〇と申します。 本日の作業療法を担当させていただきます」

 

と、比較的小柄で、体格の良い女性がこちらの様子を窺う様に、立っていた。 ただ、名札をポケットにしまっていたので、名前は分からなかった。 肩までは届かないショートカットで、前髪をアップにした、中々カワユイ子である。

 

   http://orig02.deviantart.net/2b10/f/2014/020/c/9/yawara_inokuma_by_electricmastro-d72zzrt.jpg (イメージ)

 

では、「体格が良い」と言ったが、決して太っている訳ではない。 と言うのも・・

 

彼女の施術の途中で、台に腰掛けた私の正面から、キャスター付きの丸椅子に座った彼女は、私に言った。

 

   「立って、私の両肩を持って?」

 

と言うので、私は彼女の両肩を上から押さえて、驚いた! 硬い・・ 即ち、筋肉質なのである!!! その硬さ、男性のアスリート並みでさえある・・ それは、その昔、キャンプファイヤーの周りで、ジェンカを踊った際、前の女性の肩を持った時に驚いた、余りのその柔らかさとは、全く異質なものであった。