パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ430―巧緻作業

 

6月下旬に、も一度、リハビリがあった。 担当は夫々、作業療法がM士、理学療法がS士である。 

 

先ずは作業療法であるが、その内容は「手のリハビリ」である。 即ち、巧緻作業の練習だ。

 

   「日常生活の中で、どんな事にお困りですか?」

 

とM士が訊くので、私は次の様に答えた。

 

   「(食事の時、)箸から食べ物をポロポロと落としてしまう事です」

 

と。 すると彼は棚から何か一式を持って来て、テーブルの上に1枚のタオルを敷き、その上にビニール袋から中身を空けた。 見ると、雑多なものがタオルの上に並んだ。 例えば、1辺が2cm位のスポンジの立方体やら乾燥したマカロニの麺やら大豆の粒等だ。 そして、塗り箸とお椀を渡され、箸でタオルの上から拾って、お椀に入れるのだ。 まぁ、大豆が難しいのは、既述の通りであるが、

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/06/01/110029

 

今回は、お椀を空中に持ち、お椀が迎えに行くな・・と言う。 「迎える」とは、箸で掴んだ大豆の下にお椀を持って来る事だ。 つまり、箸で大豆を運べ・・と言う事だ。 まぁ、その分、難易度は上がる。

 

それが終わると、今度はタオルを箸で畳む練習だ。 それには先ず、テーブル上にタオルを横に広げて置く。 そしてタオルの右端を箸でつまんで持ち上げ、左に2つに折る。 更に、もう一度2つに折る。 すると、長手方向が変わる。 今度は、タオルを自分の正面に移動し、新しい長手方向に3つに折る。 これで、一応完成であるが、3折りする時は「Z」型でなく「の」型にする。 そして、今度は逆の手順でタオルを箸のみで開いて、終了である。

 

このタオル折りの難しい所は。最初の2つ折りの時に、左側の隅を合わせる所である。 ここで、キチンと上下を重ねておかないと、その後の折りが美しくならない。

 

何とか終えると、今度はタオルを濡らして同じ事を行う。 しかし、タオルが濡れていると言うだけで、難易度は格段に上昇する。 と言うのは、後からタオルの位置を直せないからである。 つまり、水分を含んで重くなったタオルの左右の位置を、1発で箸で合わせなければならないからだ。 ・・これが結構、難しい。

 

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その後、S士による理学療法の施術を受けて、本日のリハビリを終えた。