リハビリ269-(上手いっ!)
続いて、ハムストリングスの伸展に掛かった。 例えば、高這いである。
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更に、高這いの状態で、右手と左脚を上げてみよ・・と言う。 これが難しい・・ それはハムストリングスが伸びないため、脚がピンと伸びない(=膝が曲がってしまう)のだ。
そう言えば今日のストレッチでは、ハムストリングスを伸ばす事が多かった。 きっと今日のリハビリの全体目標の一つに据えてあったのだろう。
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終了間際のI士の質問に対し、私は次の様に答えた。
「何か、今、困っている事でも(ありますか)?」
「えぇ・・ 後ろへのバランスが悪いんです。 例えば、万歳をしたまま腰を落とすと、踵が上がっちゃうんです。 そこで踵を(床に)着けようとすると、後ろに倒れちゃうんです・・」
と言いつつ、私は実際に万歳をしたまま蹲踞し、後方に「おっとっと」となる様子を見せた。
「この運動では、踵が着く必要は無いんです。」
「後は・・ 仰向けの状態から起き上がろうと、手や足を引き寄せても、置き上がれないんです。」
するとI士はその時の様子を真似て、私に見せてくれた。
「例えば、普通はこうなる所、こうなっちゃうんです。」
と、悪い見本を見せてくれた。 I士は一旦直立し、立位からそのまま腰を落として蹲踞になって見せた。 そして、両踵を床に付けてみせた。
そのまま彼は、
「○○さんの場合は、こんな感じに・・」
と言いつつ、背中を丸めて見せ、後ろに倒れない様、必死に上半身、特に頭部を前に持ってこようとする姿を再現した。 (上手いっ!) 将に、その通りである!
では、なぜそうなってしまうのか? 色々と、原因を考えてみた。 例えば、
① 脹脛の筋肉が伸びていないため
② ハムストリングスが伸びていないため
③ 腰が十分に折れていないため
そこで私はI士に、①の可能性についてこう質問した。
「私の脹脛って、固くて伸びていないんでしょうか?」
するとI士は、
「そんな事ないですよ・・ ちゃんと伸びてますよ」
と答えた。 意外である。
まぁ、②は常々言われている。 では、③は? まさか腹が出ているためでは無いとは思うが、怖くて訊けなかった。