パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ357―W嬢、再び

さて1月も末に近い今日は、1月5回目のリハビリと診察の、両方がある日だ。 そう、診察日の曜日は、担当のI士がリハビリ外来に不在の事が多い。 ・・と言う事は!?!

 

先ずは、リハビリである。 今回も、代理の医師による予診を受けて待っていると、細面の女性が声を掛けて来た。 そう、以前、施術を受けたW嬢である。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/01/26/105753

 

受付からリハビリ室に向かう廊下で、W嬢が声を掛けて来た。

 

   「以前、旧リハビリ室で、一度・・」

 

と言いかけたので、私は、

 

   「えぇ、(リハビリを)やって頂きました」

 

と言った。 すると、眼を細めたので、マスクの中でほほ笑んだのが分かった。

 

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さて、空いている台を探して、その上で仰向けになった。 そして、施術が始まった。 先ずは、下半身のマッサージである。 膝や足首、股関節の屈伸を行い、続いてハムストリングスの伸展を行った時のことだった。

 

彼女は、私の下肢を持つと足首を肩に乗せて、脚を自分の胸前で抑えた。 すると、私の脚は両胸の谷間を斜めに通る事になる。 事実、私の脹脛は両側に柔らかい丘の存在を感じた。 

 

そして、私に指示を出す時、邪魔になるのだろう、マスクを顎まで下げた。 そんな彼女の顔を間近に見て、「キュン」となってしまった。 イイ齢をして・・ でも、カワイイ女性に「胸キュン」となるのに、年齢は関係ない!

 

   ――――――――――――――――――

 

その後、靴を履いて室内を往復した。 私の歩容を後ろから観察していたW嬢は、私を台に腰掛けさせ、どこからか10cm四方程の黒い紙の様なもの数枚と鋏を持って来た。 そして、靴を脱ぎ、靴下一枚で立った私の足と床との間の前後(爪先側と踵側)に、その黒いシートを置き、こう呟いた。

 

   「やっぱり、1ミリかなぁ・・」

 

つまり、黒いシートは色々な厚みのゴムシートだったのだ。 彼女は、内一枚を選び、鋏で半円形に切った。 そして、私の右足用の靴から靴敷きを出して、黒いシートの裏側から白い紙を剥し、靴敷きの裏側の中央右寄り(土踏まず)に貼った。 そして、また歩容を確認した。

 

すると、今度は半円(と言うより、蹄鉄型)を2つ作成し、両方の靴敷きの踵に貼った。 そして三度(みたび)、歩容を観察した。 まぁ、たかが1ミリ高くなった所で、歩き方に大きな差は出ない。 ・・と思っていた。 わずか1ミリであっても、踵が上がると姿勢が変わる! つまり、されど1ミリなのである。 

 

彼女が屈んで私の足の底に黒いゴムシートを当てているのを、私は上から覗く格好になる。 しかも、視線の先は自分の足先なので、凝視していても自然である。 そう思って何とは無しに目を遣ると・・ 先が冠雪した富士の裾野が見えた。 そのなだらかな裾野は、ずーっと同じ色調で広がりを見せている。 山頂付近の冠雪は、厚めでタオル地の様だが近視の私には、それ以上は分からなかった。

 

まぁ、生クリームをトッピングした甘食なら、クリームを嘗めてみたい。(><)