リハビリ241―「たかばい」とは?
出来なかったのは、「たかばい」である。 私は初めて聞く言葉だ。
「じゃあ、そのままの姿勢から、『たかばい』をやってみて下さい」
と言うので、思わず聞き返してしまった。 すると、立った状態から両手を床に付ける事らしい。 「高這い」の意味である。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/135411/m0u/
所が、これが出来ない。 勿論、膝を曲げれば簡単である。 私が戸惑っていると、I士が手本を見せた。 膝は完全な直線ではないが、余り前に出ていない。
続いて、I士は、
「今度はその状態から、元に戻って、立ってみて下さい」
と言う。 勿論、膝を折れば簡単であるが、それではトレーニングの意味がない。
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これで思い知ったのが、ハムストリングスの固さである。
思えば、これが諸悪の根源である。 歩行障害・前傾姿勢・後方反射障害・後方突進・・ そのどれもが、このハムストリングスの固さに起因する。
「例えば、こんな姿勢で『おっとっと』となると、(普通は)こうやって姿勢を直すんです。 でもここ(=ハムストリングス)が固いと、こんな風になってしまって、バランスを失ってしまうんです」
と、I士が例示した。 将に、ドンピタだ!
そこで毎月初に書く「リハビリテーション実施総合計画書」で、私の今月の目標を訊かれた時、自分のハムストリングスを抑えて、
「ここを伸ばす事です」
と答えた。
フィギュアスケートで「キャンドルスピン」と言う技があるが、どうしてあんな事が出来るのか、不思議である。
https://www.youtube.com/watch?v=H1fH3ltOR7E
そう言えば、「ビールマンスピン」も不思議な技だ。
https://www.youtube.com/watch?v=TZWDT8HRqzQ
いくら柔軟な身体でも・・ とても同じ人間の所作とは、思えない。